■場所によって違うトンネル内の照明、何のため?
一般道や高速道路では、山や丘陵などの障害を回避するためトンネルを設けるケースがあります。そのトンネルの多くには、視野の確保や障害物の認知などのために照明が設けられていますが、現在ではその技術も進歩し、より高度な照明技術が用いられています。
燃料が凍って立ち往生? ディーゼル車オーナーならば知っておくべき軽油の凍結とは
ここではトンネル照明を設置する理由や、最新の設備について、高速道路の管理運営・建設事業を行っているNEXCO東日本広報課に聞いてみました。
■トンネル内の照明の主流は家電と同じくLEDに
──トンネルの入り口と内部では明るさが違う場所がある理由と、何メートル以上のトンネルで実施するのかの規定もあれば教えてください。
人の目は明るいところから暗いところへ入ると目が慣れず視覚を奪われてしまうため、トンネルの入り口部は暗順応を考慮しトンネル内部より明るくしております。トンネルの照明は、原則、50m以上のトンネルに整備しております。
──トンネル内のライトにオレンジ照明が多いのはなぜですか。
オレンジ色の照明(以下、ナトリウム灯)は、現在主流となっているLED照明や蛍光灯照明が開発される以前に主に使われていた照明です。当時あった照明のうち、ナトリウム灯が同じ電気量で明るかったこと、設置に要するコスト等も勘案して採用しておりました。現在でも多数のトンネルで使用されておりますが、更新などを行う場合にはLED照明への取替えを行っています。
※ ※ ※
トンネル内に備えられた照明には、トンネルに接近した際に入り口が黒く見える「ブラックホール現象」や、出口付近が真っ白に見える「ホワイトホール現象」を防ぐ重要な役割がありますが、その主流も現在ではLEDへと移行しているようです。
■ぼんやり運転防止の「アクセント照明」や渋滞を緩和する「ペースメーカーライト」とは?
近年、トンネル内には、安全性や渋滞緩和を目的とした新しい照明技術が導入されています。こうした設備はどのような目的があり接地されているのでしょうか。
──2018年10月に初めて設置された「アクセント照明」の効果と、現在の設置個所数や今後の展開について教えてください。
アクセント照明は非常駐車帯部においてトンネル壁面をスポット的に照らし、走行景観にアクセントをつけることで漫然運転防止(ぼんやり運転防止)を図るものです。
現在の設置場所は、道東自動車道/むかわ穂別IC~占冠IC間の4トンネル(長和TN、穂別TN、占冠TN、タンネナイTN) 及び、後志自動車道/余市IC~小樽JCT間の3トンネル(蘭島TN、天狗山TN、天神第二TN)で、今後は設置後の状況を観察していきます。
──渋滞緩和を目的として取り入れている「エスコートライト」の効果と、現在の設置個所数や今後の展開について教えてください。
発光体により速度回復を促す渋滞対策は高速道路各社で行われており、NEXCO東日本では「ペースメーカーライト(以下、PML)」と呼んでいます。この渋滞対策は、首都高速道路では「エスコートライト」、NEXCO中日本では「ベクション」等と各社で呼び名が異なります。また、NEXCO東日本では現在、以下にPMLを設置しております。
・東京湾アクアライン 川崎浮島JCT~海ほたるPA 上り2ヶ所、下り1ヶ所・京葉道路 貝塚IC~千葉東JCT 上下線各1ヶ所・東京外環道 松戸IC~市川北IC 外回り/内回り 各1ヶ所・東京外環道 京葉JCT~市川南IC~高谷JCT 外回り1ヶ所
東京湾アクアラインの川崎浮島JCT付近(上り線)における渋滞緩和効果として、PML導入前(H24年8~12月)と導入後(H25年8~12月)を比較すると、休日交通量は5%増加しているのに対し、要因となる箇所の渋滞量は64%減少、路線全体の渋滞量も21%減少と、高い効果を確認しております。
ただ、当該路線はこれ以降も交通量の増加が継続しており、これに伴い渋滞も増加しているところです。今後も最新の交通状況を踏まえ、各種対策との兼ね合いを考慮しながら展開に向け検討する予定です。
※ ※ ※
単なる視界確保としての機能だけでなく、「ぼんやり運転防止」や「渋滞対策」など安全性や円滑な交通環境を目的とした「トンネル照明」が今後どのように発展していくのか、期待が掛かります。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
突然…「ゴールド免許」剥奪? 無事故・無違反で「ブルー免許」強制格下げ、なぜ? 忘れちゃいけないコトとは
ホンダ新型「軽バン」発表! 丸目レトロな「豪華“オシャ内装”」仕様! めちゃ上質な「ブラウン」シート採用の「N-VAN」が販売店でも話題に
日産「新型セダン」発表! 上質すぎる「ブラック・ゴールド」が超カッコイイ! 精悍顔の上質「アルティマ」中国で約410万円
アルファード並みのセダンじゃんマジで!! マツダ6後継!? [新型セダンEZ6]の内装が豪華すぎる件
美しすぎる新型「小さな高級車」発表! 海のような「鮮やかブルー」にオープンルーフ採用! 丸目の“超レトロ顔”が斬新な「新コンパクトカー」とは
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?