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2021 ロータス カップ ジャパン開幕! クラス1は21歳の小林一景がデビューウィンを達成!

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2021 ロータス カップ ジャパン開幕! クラス1は21歳の小林一景がデビューウィンを達成!

2シーズンぶりに富士へと帰ってきたロータス カップ

JAF(日本自動車連盟)公認レース「LOTUS Cup Japan(ロータス カップ)」、2021年シーズン開幕戦が5月8日(日)に静岡県・富士スピードウェイで開催された。ロータス エキシージで争われるクラス1は小林一景、エリーゼ中心のクラス2は篠原祐二が勝利を手にしている。

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21年シーズンのロータス カップは、富士での開幕戦からスタートし、第2戦スポーツランドSUGO(7月25日)、第3戦ツインリンクもてぎ(9月5日)、第4戦ツインリンクもてぎ(11月28日)という、全4戦を予定。また、10月31日(日)には「JAPAN LOTUS DAY in 富士スピードウェイ」内のエキシビションレースとして、特別戦も開催される。

今回のレース開催にあたり、事前の問診票提出、ピットエリア各所に消毒液の設置、マスク装着やソーシャルディスタンスを確保するなど、厳格な感染対策が施されることになった。さらに昨年はカレンダーの大幅な変更を余儀なくされたため、ロータス カップが富士スピードウェイで行われるのは実に2シーズンぶりとなる。

開幕ラウンドにはトップカテゴリーのクラス1に6台、クラス2が昨シーズンから大幅に増加した11台と、合計17台のエントリーを集めた。天候は晴れ、時折強風が吹くなか、11時55分に15分間の予選がスタートした。

2019年のクラス1王者飯田がクラス2の予選トップ

アウトラップ後、早々に1分55.146秒の好タイムを刻んだのは、ロータス カップで豊富な経験を持つ荒田良浩。昨年のクラス1チャンピオン清水友一は1分57.472秒、笹嶋邦則が1分57.840秒のタイムで続く。「プラン通り」と語る荒田がアタックを切り上げてピットへと戻った一方、リザルトボードのトップに飛び込んだのが、今シーズンからロータス カップへの参戦をスタートした小林一景だった。

1999年生まれの21歳、昨年までヴィッツ・レースを戦っていた小林は、唯一の1分54秒代となる1分54.594秒をたたき出し、初レースでポールポジションを獲得。フロントロウの一角となる予選2番手は、1分55.050秒を記録したゲストドライバーの佐藤考洋。3番手に荒田がつけ、4番手にはブレーキトラブルを抱えながらも走行を続け、1分55.454秒までタイムを削った清水が続いている。

クラス2は、近年最多台数となる11台が参加。2019年のクラス1王者で、今シーズンからエキシージ Sでクラス2への挑戦を決めた飯田敏雄が、コースレーコードを更新する2分00.684秒を記録して予選トップ。2番手には昨年の最終戦にLCIのレンタカーで久々の復活を果たした篠原祐二が、2分00.722秒と僅差で続いた。2分2秒代に5台が並んだ3番手争いは、2分02.000秒を刻んだパパシューが3番グリッドを手にしている。

21歳の小林一景が一度も首位を譲らず初勝利

10周で争われる決勝のグリッドには、予選でマシントラブルに見舞われたクラス1の清水友一、クラス2の秋葉有一も含めて全車が並び、セーフティカー先導のフォーメーションラップを走行。あとはスタートを待つばかりとなたった。しかし、シグナル点灯の段階で、安全上の理由から25分のディレイが決定。コース上に落ちた部品を回収し、仕切り直しのフォーメーションラップを再度走行し、17台が一斉にスタートした。

ポールポジションの小林一景はロータスでの初スタートということもあり、蹴り出しで一瞬の隙を見せたが、フロントロウに並んだ予選2番手の佐藤考洋もクラッチの不調で遅れてしまう。2列目から抜群のダッシュを見せた荒田良浩がイン側に切り込むが、スピードを取り戻した小林が1コーナーをトップで切り抜け、ホールショットを奪う。

混戦を抜け出しトップに立った小林は、ペースを上げて2番手以下を引き離しにかかる。その後方、少し開いて荒田と清水が離されまいと小林を追う。スタートで躓いた佐藤は一時6番手まで順位を落とすが、1周目を終えた段階で4番手まで順位を戻し、前を走る荒田と清水を射程圏内へと捉えている。

着々と小林が後方との差を広げる一方、熾烈を極めたのが3台による2番手争い。5周目には3ワイドで1コーナーに入り、佐藤が4番手から一気に2番手に浮上。清水も荒田をかわして3番手に順位を上げる。6周目にはメインストレートでスリップに入った荒田が1コーナーで佐藤をパスするが、続く7周目に佐藤がアウト側から清水を再度抜き返した。

昨年の王者清水を従えてのデビューウイン

首位の小林は危なげなくペースをコントロールし、ロータス カップのデビュー戦を見事勝利で飾った。佐藤は清水を抑え切って2位でフィニッシュ。その後方では、4番手を走行していた笹嶋邦則を東 浩平が9周目の1コーナーでオーバーテイクし、4位を得ている。この結果、佐藤が賞典外となるため、2位に清水、3位に東というリザルトとなった。一方、マシンの不調に見舞われた荒田はペースを落とし6位でレースを終えている。

「優勝できて本当に嬉しいです。2番手争いが激しくなってくれたこともあって、楽な展開に持ち込むことができました。このクルマでのスタートは初めてで蹴り出しはすこし出遅れたのですが、なんとかホールショットを取れたのが決め手になりました。後ろが空いてからはミスをしないように安定した走りを心がけました」と、小林はフィニッシュ後に喜びを語った。

8年ぶりに復活の篠原祐二がクラス2で勝利

11台が揃ったクラス2は、序盤から予選トップの飯田敏雄と2番手の篠原祐二がレベルの高いバトルを展開。スタート直後は3番手に順位を落としていた篠原だったが、4周目に飯田をパス。首位に浮上すると最後まで飯田の追撃を振り切って、8年ぶりのロータス カップ勝利を手にした。2位はクラス2初参戦のレースを表彰台で飾った飯田。最終ラップのフィニッシュライン直前で、前をいくパパシューを捉えた長澤宏昭が3位に入っている。

久々のロータス カップ参戦を勝利で飾った篠原は、「富士のポディウムが久しぶりで、この景色変わっていないな・・・と実感しました。ロータス カップに参戦されている皆さんは、本当にレースが上手ですよね。ドライビングはもちろんですが、お互いがレースを楽しめるクリーンな環境が揃っています。しっかりバトルがあって、プレッシャーを感じながらのレースを走ることができました」と、笑顔で振り返っている。

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みんなのコメント

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  • すでにオーナードライバーによるホビーレースの域ではなさそうだね・・・知らんけど。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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