9月7日(木)から10日(日)にかけて、ギリシャで開催されるWRC世界ラリー選手権第10戦『アクロポリス・ラリー・ギリシャ』のエントリーリストが発表され、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が第7戦ケニア以来となる復帰を果たしている。
第70回大会となる今回のアクロポリス・ラリーは、ギリシャ中部の都市ラミア周辺での開催が予定されており、8月11日付で発表されたエントリーリストでは、ラリー1車両のエントリーは総勢10台に上る。
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TGR-WRTが走らせるトヨタGRヤリス・ラリー1のステアリングを握るのはオジエ、カッレ・ロバンペラ、エルフィン・エバンス、そして前戦フィンランドで3位表彰台を獲得した勝田貴元の4名だ。2021年のアクロポリス・ラリーを制したロバンペラは、ドライバーズランキング2位のエバンスに25ポイント差をつけ、ランキング首位を快走中。これを追うエバンスは前戦フィンランドでの勝利が記憶に新しい。
サファリ・ラリー・ケニアを制したオジエは現在ランキング5位につけており、今季4度目となる勝利を目標に“神々のラリー”に挑む。フィンランドで今季初の表彰台を獲得した勝田は、オジエが参加するためマニュファクチャラーズポイントの獲得対象とはならないが、4台目のGRヤリスを駆ってギリシャのグラベルに挑戦することになっている。
昨季2022年のアクロポリス・ラリーウイナーであるヒョンデ・シェル・モビスWRTのティエリー・ヌービルは、チームメイトのエサペッカ・ラッピ、ダニ・ソルドとともにヒョンデi20 Nラリー1を駆って参戦する。3台目のi20 Nを駆るソルドは、トヨタのオジエと同様にサファリ以来の登場となる。直近の2ラウンドはテーム・スニネンが彼に代わって出場していた。
2023年シーズン、苦しい戦いが続いているMスポーツ・フォードWRTは、ギリシャでの巻き返しを狙う。レギュラードライバーのオット・タナクとピエール-ルイ・ルーベに加え、地元ギリシャのドライバーであるジョルダン・セルデリディスが3台目のフォード・プーマ・ラリー1を駆って2023年シーズン4度目の出場を果たすこととなった。
WRC2クラスに目を移すと、30名のWRC2参戦ドライバーの中にドライバーズランキングのトップ5が名を連ねている。選手権首位のアンドレアス・ミケルセンは、サミ・パヤリ、オリバー・ソルベルグ、ガス・グリーンスミスらと同じシュコダ・ファビアRSラリー2を駆っての参戦だ。そのパヤリ、ソルベルグ、グリーンスミスはランキングの3位から5位までを占めている。
今季途中でシュコダからヒョンデに鞍替えし、ランキングでは6位に続いているエミル・リンドホルムがアクロポリスをスキップするものの、ランキング7位のカエタン・カエタノビッチ(ファビアRSラリー2)は今大会に出場する。ランキング上位をシュコダ勢が占めるなか、選手権2位に割って入っているのはシトロエンC3ラリー2を駆るヨアン・ロッセルだ。
このギリシャ・ラウンドがシーズン最終戦となるジュニアWRCクラスには8台がエントリー。このクラスではアイルランドのウイリアム・クレイトンがランキング首位を独走しているが、最終戦はダブルポイントが与えられることになっているため、安泰とは言い切れない状況だ。
■2023年WRC世界ラリー選手権第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ エントリーリスト(RC1クラス/8月11日付)No.TeamCarDriver&Co-DriverEligibility69TOYOTA GAZOO Racing WRTトヨタGRヤリス・ラリー1カッレ・ロバンペラヨンネ・ハルットゥネンM33TOYOTA GAZOO Racing WRTトヨタGRヤリス・ラリー1エルフィン・エバンススコット・マーティンM11ヒョンデ・シェル・モビスWRTヒョンデi20 Nラリー1ティエリー・ヌービルマルティン・ウィダグM8Mスポーツ・フォードWRTフォード・プーマ・ラリー1オット・タナクマルティン・ヤルヴェオヤM17TOYOTA GAZOO Racing WRTトヨタGRヤリス・ラリー1セバスチャン・オジエヴァンサン・ランデM4ヒョンデ・シェル・モビスWRTヒョンデi20 Nラリー1エサペッカ・ラッピヤンネ・フェルムM18TOYOTA GAZOO Racing WRTトヨタGRヤリス・ラリー1勝田貴元アーロン・ジョンストン‐6ヒョンデ・シェル・モビスWRTヒョンデi20 Nラリー1ダニ・ソルドカンディード・カレラM7Mスポーツ・フォードWRTフォード・プーマ・ラリー1ピエール-ルイ・ルーベニコラス・ギルソウルM9Mスポーツ・フォードWRTフォード・プーマ・ラリー1ジョルダン・セルデリディスフレデリック・ミクロット‐
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