2026年からF1に新規参入するアウディのワークスチームとして戦うことが決まっているザウバーは、アウディとの共闘が始まるまでに、チームの人員を引き続き強化していくという。
かつてザウバーは財政難に陥り、人員削減を余儀なくされた。結果2017年以前には、チームスタッフの数は220人に過ぎなかった。
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しかしその後チームは買収され、新たな投資が行なわれた。そしてアルファロメオがネーミングライツを取得し、アルファロメオF1として戦う間にチーム内のスタッフ数が2倍以上に増えた。
2022年8月にはアウディによる買収が決まったことで、さらに多くのスタッフを雇用することとなったが、その多くはライバルチームから移籍してくるため、現在はガーデニング休暇中。追ってチームに合流することになる。
ザウバーのマネージングディレクター兼チーム暫定代表のアレッサンドロ・アルンニ・ブラビは、施設を拡充するよりも、適切な人材を見つけることが最優先であると語る。
「我々は重要な採用計画に着手した。もちろん、その計画の成果は今後数年間でさらに明らかになるだろう。通常、競合他社に入社するためには、ガーデニング休暇が与えられるからだ」
「そこで我々は採用活動から始めた。もちろん、必要な全ての投資を実行し、導入するには少し時間がかかる。今後数年かけ、従業員の数とテクノロジーの両面から、組織を強化していく」
「経済的な面で言えば、いつも問題ないと言ってきた。我々の旅路は、2017年に私がフレデリック・バスールと共にチームに加わった時から始まった。当初は220人ほどしかいなかったが、今年は500人を超え、来年はさらに人員の面で一歩前進する予定だ」
「しかしこれは時間がかかるプロセスである。今後は毎年、各部門、施設、そしてスタッフを拡大していく計画がある」
このプロセスにおけるアウディの役割について、アルンニ・ブラビ暫定代表は次のように語った。
「両株主の間には通常の力関係があり、少なくとも2030年までの将来に向けた、全ての投資計画が議論されていると言える」
「我々は、ガバナンスに従って働いているだけだ。もちろん、アウディが買収に関してどのように段階を踏むかに応じて、ガバナンスも変化するだろう。でも、これは株主が2人いる会社と同じで、これは正常なことだ」
設備投資に関する追加支出が認められたことにより、他の中団チームと同様に、ザウバーもその恩恵を受けることになる。これにより有力チームよりも多くの額を施設の改善に費やすことができる。これにより、チーム間の差が縮まることが期待されている。
「それぞれの分野で必要な一歩、大きな一歩が残っていることを最初に理解したのは我々だ」
そうアルンニ・ブラビ暫定代表は語った。
「しかし我々は、我々の運営方法、プロセスの観点から言って、我々が行なっている全てのステップ、我々が行なっている全ての投資、我々がデザインできるパッケージ、より強力な地位を築くことができることを理解している」
「設備投資に関しても、コスト上限という点で一定の境界がある規制の枠組みの中で取り組んでいることを忘れてはいけない。かつてのように自動車メーカーが多くF1に参入し、1~2年の間に巨額の投資を行なったようなことはできない。我々はルールに従って行動する必要がある」
「F1委員会とFIAによって承認された、設備投資に対する追加支出によって、我々は投資計画を加速させることができるだろう」
「しかしF1はテクノロジーのスポーツだ。だから時間が必要で、我々は正しい決断を下す必要がある。そしてもちろん、(ザウバーCEOの)アンドレアス(ザイドル)は、必要に応じて予算を割り当てるチームのリーダーとして、変革プロセスに全力で取り組んでいる」
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