もくじ
ー デザインとは思想の最前線
ー 多くのプロジェクトに関わりたい
アストンとロールスの「いざこざ」に見る、ラグジュアリーカーの未来
デザインとは思想の最前線
「すぐれたデザインはドラマと歓喜を生み、また派生していく」―まさにこのことばがピッタリくるのが、本年の最優秀デザイナーに選んだマレク・ライヒマンだ。DB11やヴァンテージなどで指揮をとった、アストン マーティンのデザイン部門責任者だ。
デザイナーとしての彼の出発点はローバー、27歳のときだった。その後はランド・ローバー、ロールス・ロイス、フォードでキャリアを重ねた。いまアストンで彼がデザインするのはたんにクルマにとどまらない。マイアミのアパートメント区画、モーターボート、潜水艇…すべてアストンがめざす贅沢なライフスタイルの頂点をあらわすものだ。
ライヒマンの仕事への情熱は、鍛冶屋だった父の影響がおおきいという。「ものづくりにはわたしの得意とするところですが、もとから非常に関心がありました」
彼はデザインの意味が変わりつつあると認めている。「仕事をはじめた頃は、デザインには自己主張がなければなりませんでした。でも、アップルの影響がおおきかったと思いますが、いまはデザインは思想の最前線なのです」
多くのプロジェクトに関わりたい
いまのところ彼の代表作といっていいDB11については、こう振りかえる。「アストン マーティンにとっては13年ぶりの、まったくの新型車ですからね。DB9とはあきらかに違うけれどもおなじくらい美しいクルマをつくる、というポイントはクリアできたと思います。DBシリーズはだれもが憧れる象徴にあふれています。その系譜に入るDB11をつくれるというのは、とても光栄なことです」
今年中には完成をみるであろうハイパーカーのヴァルキリーについても語ってくれた。彼にとっては「いままで関わったいちばんのプロジェクト」で、ともに仕事したレッドブルのエイドリアン・ニューウェイを「天才」と評している。
ライヒマンがまだなし遂げていないこととは何だろうか? 彼は「新しいアイデアを製品にもっと反映させられること」、すなわちデザインに新しい技術をとけこませられることを示したいという。
彼の最新作は、ヴァンキッシュの後継としてもうすぐお目見えするDBSスーパーレジェーラだが、もうデザインは完成して手を離れている。いまの仕事の中心はアストン初のクロスオーバー。こちらも「99%できている」とのことだ。復活を果たしたラゴンダでもふたつのモデルが進行中だし、毎年ふたつの特別プロジェクトもひかえる。
「多くのプロジェクトに関わることができるというのは、デザイナー冥利につきます。創造力をますます引きだせるんです。頭に刺激を与えれば与えるほど、どんどん新しいものが生まれてくるんです」と彼はしめくくった。
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