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【鋭さそのままに】ルノー・メガーヌR.S.試乗 オーナーにはわかる「着実な進化」

掲載 更新 3
【鋭さそのままに】ルノー・メガーヌR.S.試乗 オーナーにはわかる「着実な進化」

どこが変わった? メガーヌのマイチェン

text:Takuo Yoshida(吉田拓生)

【画像】最強ホットハッチは?【ライバル車比較3選】 全227枚

photo:Satoshi Kamimura(神村 聖)

editor:Taro Ueno(上野太朗)

ルノー・メガーヌR.S.のニュースといえば「ニュルブルクリンクのベストラップ更新」というイメージが強いのだけれど、今回の話題はマイナーチェンジとのこと。

早すぎるような気もするが、現行メガーヌR.S.のデビューは2017年9月のフランクフルトショーなので、今年の3月でジャスト3年半。たしかにマイチェンのお年頃なのである。

試乗会が開催されている箱根ターンパイクのてっぺんに到着して、わが目を疑った。

なぜって以前と同じオレンジ色(オランジェトニック)の個体が並んでいたからだ。

クルマの周りをグルリと回ってみたのだが、どこが新しくなったのか見当もつかない。筆者が前期型オーナーだったらホッとするパターンだ。

おそらく四輪操舵システムの4コントロールの制御が変わったんだろうと思ったらそれもないという。

今回の変更ポイントをざっくり挙げると、メガーヌR.S.はセラミックボールベアリング内包のターボを装備した300psのエンジンとアクティブバルブ付スポーツエグゾースト、アルカンタラ張りのステアリング。

R.S.トロフィーのMTモデルはローンチコントロールを追加。両モデルに共通の新装備としてはACC(EDCはストップ&ゴー機能付)、アクティブエマージェンシーブレーキ、LEDの前後ランプ、イージー・リンク(インフェテインメントシステム)などという。

ちなみにAUTOCAR編集部が所有する前期型は追従機能のない単なるクルーズコントロールなので、普段使いで最も羨ましいのは300psエンジンよりACCの方かもしれない。

オーナーにはわかる「着実な進化」

今回の試乗車はR.S.のみで、ギアボックスはもちろんEDCである。

R.S.トロフィーのMTモデルも1台用意されていたが、今回は撮影のみ可能という状態だった。

LED化されたという前後のランプは、ユニットの中に横長のアクセントが2つずつ仕込まれている。そんな予備知識がある人が見れば新型だとわかる程度。タイヤ&ホイールはキャリーオーバーされている。

なんだかかわり映えしないなと思いつつエンジンを掛けると、間髪を入れず「あ、音が変わりましたね」と編集部U氏。

そう言われてみればアイドリング時のボリュームに迫力がある。オーナー(というか普段使いしている人)には違いがはっきりわかるようだ。

300psに到達した1.8Lターボ・エンジンはこれまでもトロフィーやトロフィーRで体感ずみのもの。

プラス20psはエンジンが吹けきる刹那に発揮されるので、峠道ではわかりずらい。

ACCのストップ&ゴー機能も渋滞がなかったので試せず……。

だが今回のマイナーチェンジで実用性やセーフティの部分が着実に底上げされた点は評価できる。

昨年デビューしたルーテシアがストップ&ゴー機能付きACCやアクティブエマージェンシーブレーキといった装備を与えられていたことを考えれば、メガーヌに同様の装備が盛り込まれないことの方がおかしい。今回のマイチェンは順当なのである。

今がラストチャンス?

つい先ごろ、ロータス・エリーゼのファイナルモデルがリリースされ、日本割り当て分が即完売になったらしい。

こんなご時世でもクルマ好きの瞬発力はすごいのである。

エリーゼの場合、後継モデルが大きく重くなるのでは? といったうわさ話が拍車をかけているのかもしれない。

けれどメガーヌR.S.にもこれと似たような切迫感を抱いた。

なぜならルノー・スポールがアルピーヌ内に吸収されてしまった今、現行ルーテシアにR.S.モデルが用意されないことは公式にとアナウンスされているし、それはメガーヌの次期モデルに関しても同様だからである。

しかも今回小耳にはさんだ話として、以前からR.S.モデルは日本市場での売れ行きが好調だが、昨今はその傾向がより強まっているらしい。

というのも本国フランスでメガーヌR.S.を手に入れようとした場合、排気ガス規制がネックとなり100万円ほどの税金を余計に払う必要があるからだという。

日本の法規制が遅れている(?)という部分はさておき、クルマ好きにとってメガーヌR.S.のようなピュア・ガソリンのスポーティモデルの新車を手に入れられる期限は確実に迫っているのである。

かつてニュル最速の覇権を争っていたシビック・タイプRはホンダのイギリス工場閉鎖によって命脈が尽きている。

メガーヌR.S.の周りを見渡しても、ここまで職人の手でしっかりチューニングされたFFハッチは見当たらない。今がラストチャンス! というのは1つの真実なのである。

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みんなのコメント

3件
  • もうホンダはガソリンエンジンやめるそうなので敵ではないですね。
  • マイナーチェンジでリアライトがのぺっとしましたね。次期型はさすがに100%ガソリンは出ないだろうから新型に切り替わる直前の最終型を買いたい!
    限定色で青とか赤出ないかな〜
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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