登場が噂されるトヨタの新スーパースポーツは2025年末にワールドプレミア、26年1月の東京オートサロンでお披露目へ

　10月13日、トヨタ自動車のオウンドメディアであるトヨタイムズはYoutube上で生配信を行い、豊田章男会長、サイモン・ハンフリーズ執行役員、CMディレクターの小西利行氏、篠原誠氏、野添剛士氏が出演し、トヨタがもつ4ブランド、ダイハツを含めた5ブランドの新CMを公開し、ブランドの立ち位置について説明した。この中で、GT3ベース車として登場が噂されているGRブランドのスーパースポーツについては、2025年末に豊田章男会長によりワールドプレミアされる予定で、1月の東京オートサロン2026で実車がお披露目されると明らかにされた。

　トヨタ自動車は、9月19日からセンチュリー、トヨタ、レクサス、GR、ダイハツのロゴを掲出した特設サイトが公開し、“メッセージ”を毎日発信してきた。10月13日、まずは豊田章男会長、ハンフリーズ執行役員が出演し、トヨタイムズ上でそのカウントダウンの理由と、新プロジェクトを生配信した。

　冒頭、豊田会長からCM相談室のメンバーに向けて豊田会長からトヨタ自動車がもつトヨタ、レクサス、センチュリー、GRという4つのブランドに対し、全体を考えたCM戦略を考えて欲しい……というオーダーのメッセージが流された。

　このオーダーを受けて作られた各ブランドのCMたちが流され、クリエイターたちが秘話を明らかにしたが、CM内にはさまざまな驚きも。歴代のトヨタ車、そして最後に見たことがない車両が出てくる『TO YOU TOYOTA』とされたCMでは、最後に見たことがないカローラも登場した。

　またレクサスでは、ミニバンスタイルで、6輪が光る『レクサスLSコンセプト』のCMが登場した。「レクサスのフラッグシップであるLSの原点に戻り、もう一度ショーファードリブンとしてセダンにこだわらず考えよう（豊田会長）」とまったく新しい考え方で作られているもので、大胆な6輪車として検討。リヤを四輪小径化することで、居住空間を大きくする工夫があるという。

　さらにセンチュリーブランドとしてオレンジ色のクーペSUVのCMが流された。センチュリーについては、今後トヨタでもない、レクサスでもない究極のラグジュアリーフラッグシップブランドとして出発していくことになるという。また、これによりレクサス、トヨタという2ブランドの立ち位置が「自由になる」とハンフリーズ執行役員は語った。

　これらのCMに登場したコンセプトモデルは、10月30日から東京ビッグサイトで始まるジャパンモビリティショーに登場し、市販化に向けて「本気で取り組んでいく」ことになるというが、センチュリー、トヨタ、レクサス、ダイハツのCMが公開されたのに対し、GRブランドのCMは「事情があってまだ出せない」という。いま誰もが気になっているのは、GT3ベース車として登場が噂されているGRブランドと予想されるスーパースポーツだが、その実車は1月の東京オートサロン2025でお披露目されるという。

　一方で、スーパーフォーミュラ第9戦・第10戦が開催された10月10日から富士スピードウェイに登場した『GR GTコーナー』外側に設置された看板についても豊田会長から触れられた。トヨタ2000GT、レクサスLFA、そして「グッドウッドを走ったカモフラージュされたクルマにも似ているし、ペブルビーチでお披露目したレクサスの新スポーツカーにも似ているし、なんでしょうね（笑）」と豊田会長が語る車両のヘッドライト部が描かれているものだ。

　一刻も早いアナウンスが期待されるこの車両だが、「私が年末にワールドプレミアやりますから、そこまで待って。でもそこでやらなかったら、何かあったんだと思ってください（笑）」と豊田会長。ただ、実際に車両は完成しているようで、すでにCMは収録されたという。この日は2000GT、LFA、そしてこの新車両の少し低めのエキゾーストノートがが放映された。音のチューニングには、サーキットでもさまざまな車種のサウンドを当てることができるという豊田会長も、マスタードライバーとしてこだわり、関わっているという。

　気になる新スーパースポーツ。その全貌はもう間もなく明らかにされることになりそうだ。

[オートスポーツweb 2025年10月13日]

Comments

[yjw********]

楽しみだねぇ。LFAの時も買えなかったけど、今回も買えないなぁ（笑）

[Lore in]

車に詳しい人はみんなトヨタがどう言う企業か知っている
当然、期待されることもなくコメントもつかない
あるのは信者の不正投票だけ