現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > オレたちの崇める「神グレード」が! 他メーカーでシレッと使われた悲しい「グレード名」のクルマたち

ここから本文です

オレたちの崇める「神グレード」が! 他メーカーでシレッと使われた悲しい「グレード名」のクルマたち

掲載 41
オレたちの崇める「神グレード」が! 他メーカーでシレッと使われた悲しい「グレード名」のクルマたち

 この記事をまとめると

■世界的名車と同じ車名を名乗るクルマをピックアップ

もはや車名など不必要!? 誰もが知ってるクルマの超有名なグレード名8つ

■同じグレード名を名乗りながらもまったく面影がないモデルもあった

■海外で販売する際は敬意を評して車名を変えたケースもある

 先輩がいるにも関わらず同じグレード名で市場に殴り込み

 今でこそ「GT-R=日産の専売特許」になった感があるが、振り返ってみるとその名跡に対する挑戦なのか、GT-Rの名を濫用していたメーカーがある。

 そう大トヨタである。

 多くの方が思い出すのはGT-FOUR登場前、流面形セリカの愛称で親しまれた4代目セリカの最強グレードの名称で、BNR32登場までの間隙を縫ったわけだ。

 しかし、そのほかにも1983年登場の8代目(7代目のFRコロナと併売)FFコロナ4ドアセダン、9代目コロナセダンのスポーツグレードにもGT-R名称を使っているのだ。

 マツダはもう少しGT-Rの名称に重みを持たせて、WRC参戦を睨んで追加された7代目ファミリアの最強版にGT-Rのグレード名を冠する一方で、こともあろうか2代目RX-7(FC3S)のベースグレードにGT-Rの名を用いるあたりに、ハコスカGT-R神話を終焉に向かわせたロータリーパワーの優位性を匂わせているのかもしれない(考え過ぎか?)。

 GT繋がりで言えば、熱心なアルフィスタ(アルファロメオファン)にとっては日産のGT-Rにも匹敵するGTAの名称を軽々しく使って顰蹙を買ったモデルがある。

 アルファロメオで言うGTAは「Gran Turismo Alleggerita」の頭文字を取ったもので、Alleggeritaは軽量を意味する。

 なのでアルファロメオのGTAと言えば軽量化が必須なセミコンペティションモデル(近代のアルファロメオはそうとは限らないが)で、わかりやすく言えばホンダのタイプRのようなものだ。

 そのAの意味を何とオートマに挿げ替えたのが、ランエボVIIに設定されたGT-Aだ。GT-Aは5MTに比較してトルコンの耐性に考慮してエンジン出力を8馬力、トルクを4.0kg-mほど抑えたほか、車重も80kgほど重いなど、Alleggeritaには縁遠いクルマだった。

 ちなみにホンダも何故か「R」のグレード名を初代シティの上級グレードに用いていたが、その上にターボやターボIIなどのパフォーマンスグレードも存在することになったので、Rには特別な意味合いを持たせていなかったのは意外なハナシ。

 同じグレード名を名乗るも拍子抜けするパターンも

 もうひとつ、初めて聞いた時にズッコケてしまったのが、ラパンSSなるグレード名である。

 SSといえば、アメリカではシボレーがGT-RやタイプR的に1960年代から最強グレードに用いてきたもので、「Super Sport」の略称だ。カマロSS、シェベルSS、ノバSS、インパラSSと、ヒストリックカーの世界ではSSと付いただけでその価値が倍くらいは跳ね上がる、いわゆるコレクターズアイテムである。

 それを一応体裁上はスポーツグレードではあるが、愛くるしいラパンに冠してしまったのだから、シェビーファンにとってはトホホ以外の何物でもないだろう。

 スズキのGM領空侵犯はほかにもあるが、その最たるものが、ワゴンRのイカツイ顔をしたラインに用いられるスティングレーの名称だろう。

 スティングレイ(こちらは音引きはつかない)と言えばかのコルベットが第2、第3世代にサブネームとして使用したもので、赤エイを意味する。スティングレイは第1世代のコルベットをベースに製作されたレースプロトの名称として初めて用いられ、同車はまさにエイを彷彿とさせる平べったい生物的なスタイリングをしていた。そのデザインモチーフを引き継いだのが1963年に登場した第2世代のコルベットで、このスタイリングあってのスティングレイなのである。

 それをボクシーな赤エイとは関連性を見出すのが難しいワゴンRに用いるスズキの心意気たるや……。

 最後に日本ではファンも多い、三菱のビッグ4WDクーペ、三菱GTOだが、これは三菱自体がその名称を日本国内仕様限定と自主規制したパターン。

 三菱自体は古くは1970年に登場したコルト ギャランの最上級高性能グレードにGTOの名称を用いるなど歴史は古いが、欧州ではGTOと言えばフェラーリ至上最高の名車250GTOの代名詞であり、アメリカでは1964年に登場した元祖マッスルカーと呼ばれるポンティアック・テンペストGTOの専売特許だ。

 その2大ビッグネームに敬意をはらったためだろうか、三菱GTOは海外では三菱3000GTを名乗った。

 いまや軽自動車を除いてはグローバルカーと概念が当たり前のものとなりつつあり、マツダなどは車名に意味合いを持たせない、あるいは仕向地によって捉え方が異なる車名などは少数派となりつつある。

 それでもまだ、トヨタのタンク(世界的には戦車の意味合いで取られることのほうが多いだろう)のような車名を与えられたトールワゴンも生まれたりするのが面白いところ。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

角田裕毅のマシンが“グリッター”カラーに。RB、ラスベガスGP用スペシャル・リバリーを発表
角田裕毅のマシンが“グリッター”カラーに。RB、ラスベガスGP用スペシャル・リバリーを発表
AUTOSPORT web
フォルクスワーゲン「ティグアン」発売! 3代目に進化した全長4.5mの“VWで一番売れている”SUVはどう進化?
フォルクスワーゲン「ティグアン」発売! 3代目に進化した全長4.5mの“VWで一番売れている”SUVはどう進化?
VAGUE
台湾では「輪行」不要!? 国鉄で広がる自転車の旅はちょっと不思議な感覚
台湾では「輪行」不要!? 国鉄で広がる自転車の旅はちょっと不思議な感覚
バイクのニュース
カーメイト、改良版サイクルアタッチメント、釣り竿収納ホルダーの新製品が発売!
カーメイト、改良版サイクルアタッチメント、釣り竿収納ホルダーの新製品が発売!
レスポンス
美しい! 速そう!! カッコいい!!! 幻の日産フラッグシップ「Q80インスピレーション」市販可能性
美しい! 速そう!! カッコいい!!! 幻の日産フラッグシップ「Q80インスピレーション」市販可能性
ベストカーWeb
めっちゃカッコいいぞ!?? スズキ新型SUVをトヨタへ供給&日本導入ってマジか
めっちゃカッコいいぞ!?? スズキ新型SUVをトヨタへ供給&日本導入ってマジか
ベストカーWeb
【SHOEI】システムヘルメット「NEOTEC 3」に新グラフィックモデルの「ANTHEM(アンセム)」が設定された!   
【SHOEI】システムヘルメット「NEOTEC 3」に新グラフィックモデルの「ANTHEM(アンセム)」が設定された!   
モーサイ
軽快スポーツフルフェイス「Z-8」シリーズに新グラフィック「YAGYO」が追加!パーツ怪異イラストがかわいい!  
軽快スポーツフルフェイス「Z-8」シリーズに新グラフィック「YAGYO」が追加!パーツ怪異イラストがかわいい!  
モーサイ
「青の位置が矢印の信号機」ってなんだ? 更新で消えゆく超激レアモデルだった! 【信号機マニア・丹羽拳士朗の偏愛日記 #1】
「青の位置が矢印の信号機」ってなんだ? 更新で消えゆく超激レアモデルだった! 【信号機マニア・丹羽拳士朗の偏愛日記 #1】
くるくら
光岡自動車、シビックベースの「M55ゼロエディション」発売 イメージは1970年代 6速MTのみ 808万円
光岡自動車、シビックベースの「M55ゼロエディション」発売 イメージは1970年代 6速MTのみ 808万円
日刊自動車新聞
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
くるまのニュース
【ドライブグルメ】中央自動車道・双葉SA(上り)のオススメ テイクアウトは、ユニークな総菜パンと定番のアップルパイ
【ドライブグルメ】中央自動車道・双葉SA(上り)のオススメ テイクアウトは、ユニークな総菜パンと定番のアップルパイ
Webモーターマガジン
三重県の「北勢バイパス」、2024年度内に四日市の中心部まで開通! 通勤ラッシュの緩和にも期待。 【道路のニュース】
三重県の「北勢バイパス」、2024年度内に四日市の中心部まで開通! 通勤ラッシュの緩和にも期待。 【道路のニュース】
くるくら
ヒョンデが独占!? 「2025カー・オブ・ザ・イヤー」、新型「サンタフェ」が「年間ベストカー賞」など複数受賞
ヒョンデが独占!? 「2025カー・オブ・ザ・イヤー」、新型「サンタフェ」が「年間ベストカー賞」など複数受賞
LE VOLANT CARSMEET WEB
BYDの勢いが止まらない! 新エネルギー車の生産台数が世界初の1000万台を突破
BYDの勢いが止まらない! 新エネルギー車の生産台数が世界初の1000万台を突破
THE EV TIMES
【ユーズドカーチェック】17枚の画像とともにBMW 3シリーズGT(F34)の中古モデルをわかりやすくレビュー!
【ユーズドカーチェック】17枚の画像とともにBMW 3シリーズGT(F34)の中古モデルをわかりやすくレビュー!
AutoBild Japan
ソロキャンプに嬉しい! 飯ごうにぴったり重なる調理用鉄板「Stacking iron plate」が発売
ソロキャンプに嬉しい! 飯ごうにぴったり重なる調理用鉄板「Stacking iron plate」が発売
バイクブロス
新生ジャガー「DESIGN VISION CONCEPT」のティーザー画像が公開
新生ジャガー「DESIGN VISION CONCEPT」のティーザー画像が公開
カー・アンド・ドライバー

みんなのコメント

41件
  • 巷には赤いエムブレムの「NBOXタイプR」が溢れているが、意味がわからず恥ずかしい意味の英語がプリントされているTシャツを着て堂々と街中を歩いているのと一緒。
    意味がわかっていればとてもでは無いがNBOXなどには恥ずかしくて装着できないのだが。
  • SSなんてフロンテSSやスバルヤングSSなんて随分前からある
    くだらない記事
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村