F1第7戦ベルギーGPは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝し、2位にチームメートのバルテリ・ボッタスが入り、メルセデスが今季2度目、シュタイアーマルクGP以来のワンツーフィニッシュを飾った。
メルセデスの完勝に終わったレースだったが、序盤に交わされたボッタスとチーム側の少し不思議な無線でのやりとりがあったため、チェッカーフラッグが振られた直後のボッタスは、どこか釈然としない様子だった。
ボッタス2位「子供のころのアイドル、ハッキネンの記録に並んだのはうれしいこと」メルセデス【F1第7戦決勝】
問題となった無線は6周目に交わされた。
ボッタス:ワン・プッシュしていいよね?
メルセデス:いいよ。でも、レース前に話したように、チームメート同士のバトルには使用してはいけないということを忘れるな
ボッタス:そんなの初めて聞いたよ
レース後、この件を尋ねられたトト・ウォルフ代表は、「バルテリと我々との間で誤解があった」と説明した。
ボッタスが無線で尋ねてきた「ワン・プッシュ」とは、「オーバーテイクボタンを1回押していいか?」ということを意味する。
これに対して、ボッタスの担当レースエンジニアであるリカルド・ムスコーニの返答の裏には、「オーバーテイクボタンはエンジンの寿命を考えて、使用回数に制限を設けているため、その貴重なオーバーテイクボタンをチームメート同士のバトルには使用してはいけない」という意味が込められていた。
ただし、それはチームメート同士のバトルに限った話で、ライバルチームとのバトルには使用してもよかった。
さらにその制限はオーバーテイクボタンに関してだけで、ボッタスがオーバーテイクボタンを使用せずにハミルトンと戦うことまでは制限していない。
ウォルフも「我々のふたりのドライバーの間には、レースしてはいけないというルールはない。彼らは自由にレースをすることができる」と語っている。
もしかしたら、ボッタスは「オーバーテイクボタンの使用不可」を「チームメート同士でのバトル禁止」と受け取ってしまったのかもしれない。そのことに対して、ボッタスは「そんなこと、聞いていないよ」と答えたのかもしれない。
これで無線でのやり取りにおいて何が問題だったのか理解できたが、逆に疑問がひとつ生まれた。それはなぜ、そんなことをボッタスは無線でわざわざ確認したのか、だ。
というのも、チームメートに対してのオーバーテイクボタン禁止や、チームメート同士でも自由にレースしていいという話は、ウォルフが「日曜日の午前中のミーティングで確認していた」と語っているように、ボッタスも合意していたからだ。
それでも、あえて無線で確認したのは、ボッタスがハミルトンについていけないのは、自分のドライビングのせいではなく、ハミルトンを追うことをチームから禁止されているという状況をテレビを通してみんなに印象付けるためではなかったか。
もし、それが間違っていなければ、今シーズンボッタスがハミルトンに追いつくのは、かなり難しくなるだろう。
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