■SLに「63」モデル登場! 初の後輪操舵を搭載
メルセデス・ベンツ日本は2023年4月25日、2ドアオープンカーシリーズ「SL」に最高峰モデル「SL63 4MATIC+」を追加し発売しました。
また、「SL43」も一部装備見直しを図り、同日より発売しています。
【画像】時速300キロ超えも可! 流麗ボディに爆速エンジン搭載「SL63」を画像で見る(40枚)
2ドアスポーツカーのSLシリーズは、1952年に公道を走れるレーシングスポーツカーとして登場。
ルマン24時間レースをはじめ世界各地のレースで戦績を重ねた「300SL(W194)」をベースに、1954年に「300SL(W198)」として発売されました。
以来6世代にわたって展開され、初代300SLの誕生70年を迎えた2022年に7代目となる新型が登場。
新型SLは、メルセデスのハイパフォーマンスモデルを手掛ける子会社メルセデス AMG社が開発し、専用高剛性プラットフォームの採用や、パフォーマンスと快適性を両立したドライバビリティ、2+2シートレイアウトを実現しました。
今回登場したSL63 4MATIC+は、すでに販売中のSL43よりも上位に位置するモデルです。
パワートレインは、最大出力585馬力・最大トルク800Nmを発揮する4リッターV型8気筒ツインターボエンジンと9速デュアルクラッチトランスミッション「AMG スピードシフト」を搭載し、可変トルク配分式四輪駆動システム「4MATIC+」を組み合わせます。
0-100km/h加速は3.6秒を誇り、最高速度は315km/hをマークしますが、エンジン低負荷時は4気筒を休止することで低燃費と低排出ガスを実現しています。
さらに、SLとして初めて後輪操舵システムを搭載。100km/h以下では前輪と逆方向へ操舵し、コーナー進入時の操縦性が高まり、日常でも取り回しが向上します。
一方で、100km/h以上では、前輪と同じ向きに操舵することで安定性とレスポンスを高め、突然の回避操作にも対応しやすくなります。
エクステリアは、SL43と同様に、随所にSLの伝統を受け継ぐ特徴的な要素が施されています。フロントにはAMG専用のワイドなグリルを装備。下側が幅広の輪郭と14本の垂直ルーバーは300SLから取り入れています。
エクステリア上でのSL43との違いとしては、フロントはヘッドライト下のダクト形状などにアグレッシブなデザインを採用したほか、リアもテールパイプ形状をよりスポーティな四角型へと変更。
ディフューザーもSL43とは異なるデザインを採用するなど、最高峰モデルを体現するデザインだといいます。
ルーフには、SL43と同様にソフトトップを採用。軽量素材を使用することで低重心化に役立ち、ドライビングダイナミクスやハンドリングにプラスの効果が生まれているといいます。開閉は約15秒で完了し、車速60km/hまでであれば走行中でも開閉が可能です。
内装は、アナログとデジタルを融合した「ハイパーアナログ」デザインを採用。300SLをオマージュしながらも12.3インチディスプレイなどを装備し、先進性と利便性を高めました。
先進運転支援関連は、高速道路などで先行車の速度に応じて車間距離を自動調節する「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック(自動再発進機能付)」、車線変更する「アクティブレーンチェンジングアシスト」、渋滞最後尾への衝突回避や被害軽減を図る「渋滞時緊急ブレーキ」、ドライバーの異常時に減速して停止する「アクティブエマージェンシーストップアシスト」など、多くの機能を搭載しています。
新型SL63 4MATIC+の価格(消費税込)は2890万円で、左ハンドル仕様のみの設定です。
※ ※ ※
なお、SL43は指定の2地点を記憶させると車両が自動的に移動・駐車するメモリーパーキングアシストを標準装備としました。
さらに新デザインのボンネットエンブレムを採用したほか、新デザインのアルミホイールとクリスタルホワイト/ブラック(ナッパレザー)内装を有償で用意しています。
SL43の価格(消費税込)は1700万円で、左/右ハンドルが設定されます。
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みんなのコメント
全て記録とってます。逃げ徳はないですよ。