■3リッター直列6気筒ツインターボエンジンは最高510psを発生
独BMW M社は2020年7月1日、新型となる「M3セダン」「M4クーペ」のダイナミクステストを実施していることを発表した。
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2020年9月中旬を予定している世界初公開を数か月後に控え、新型M3セダン/M4クーペのドライビング・ダイナミクス・テストは現在、サーキットでおこなわれている。
伝統的に独ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ(北コース)でおこなわれるMモデルのテストだが、多くのサーキットでもパフォーマンスを発揮しなければならないため、テストエンジニアはザクセンリンクなどさらなるサーキットでのプログラムを展開している。
BMW M社の取締役会長であるマルクス・フラッシュは、「BMW Mのモデルは、モータースポーツ・テクノロジーを道路に提供しています」とコメントする。「新型BMW M3セダンと新型BMW M4クーペは、世界でもっとも成功を収めたツーリングカーの伝統を受け継いでいるため、この原則をとくに体現しています。そして、テストドライブの結果、新世代のニューモデルが性能面で先代モデルを大きく上回っていることがわかりました」という。
新型M3セダンとM4クーペには、2つのパフォーマンスレベルが用意される。最高出力480ps+6速MTを搭載した通常モデルと、510ps+8速Mステップトロニックトランスミッションを搭載したコンペティションモデルだ。
MオートモビルズおよびBMWインディビデュアルの開発責任者であるディルク・ヘッカーは次のようにコメントしている。
「マニュアルトランスミッションを搭載したモデルは、このセグメントで唯一無二の楽しさを提供します。その一方で、M3セダンとM4クーペのコンペティションバージョンでは、パワー伝達の面で最大限のダイナミクスを追求しています」。
現行型モデルと比較して、新型M3セダン/M4クーペに搭載された3リッター直列6気筒ツインターボエンジンは、最高出力を49ps(コンペティションモデルは60ps)向上されており、最大トルクは650Nmに達する。
このパワーユニットは、あらゆる速度域でのレスポンスに優れており、2022年シーズンからBMW M社のスポーツセグメントでトップモデルとなる「BMW M4 GT3」にも採用される。
※ ※ ※
公開された新型M3セダン/M4クーペの写真を見ると、BMWモデルの象徴であるフロントグリル「キドニーグリル」も偽装されており、新型3シリーズのような幅広のデザインなのか、新型4シリーズクーペのような巨大なキドニーグリルなのかはまだわからない。
従来型のフロントデザインはM3セダン、M4クーペとも共通だったが、新型では3シリーズセダン/4シリーズクーペのように異なる顔になるのかも注目だ。
M3は、BMW「3シリーズ」をベースとしてBMW M社が開発したスポーツモデルで、初代は1985年に登場。この夏に登場予定の新型で6世代目になる。
M3は代々、セダン・クーペ・カブリオレというバリエーションモデルがあったが、クーペモデルが3シリーズクーペから4シリーズクーペと改称したのにともない、従来型の5世代目「F80」型から、クーペモデルはM4クーペに移行している。
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