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新型「メルセデス・ベンツGLSクラス」発表。最高級7人乗りSUVが3代目に進化

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新型「メルセデス・ベンツGLSクラス」発表。最高級7人乗りSUVが3代目に進化

Mercedes-Benz GLS

メルセデス・ベンツ GLS

新型「メルセデス・ベンツGLSクラス」発表。最高級7人乗りSUVが3代目に進化

SUVの“Sクラス”と呼ぶに相応しい性能と装備

メルセデス・ベンツは、SUVラインナップの頂点に立つ新型「GLS」を発表した。3世代目へと進化した「GLS」は先代モデルと比較して全長が77mm、全幅が22mm、ホイールベースが60mmも拡大。メルセデス製SUVのなかで、最もラグジュアリーで最も広大な居住スペースを持つモデルとなった。まさにSUVのSクラスと呼ぶに相応しい車格と言って差し支えないだろう。

初のSUVモデルとなるMクラスが発売された1997年以来、メルセデス・ベンツはアメリカ・アラバマ州タスカルーサで高級SUVを製造してきた。「GLS」の初代モデルに当たる7人乗りのGLクラスが登場したのは2006年。2015年には2代目に進化し、モデル名を「GLS」に変更した。2006年の発売以来、メルセデス製7人乗りSUVは55万台以上を販売してきた実績を持つ。

巨大なボディサイズにも関わらずCD値0.32を実現

エクステリアはエッジの張った最新メルセデス製SUVのデザインポリシーを踏襲。全長5207mm、全幅1956mmという余裕のあるボディサイズや、ほぼ垂直に立ったフロントウィンドウ、連続したサイドウィンドウのガラス面により、モダンでありながらも古典的な大型フルサイズSUVの特徴を兼ね備えている。

足元にはAMGラインの最大直径の23インチのアルミホイールも用意。SUVらしい大型グリルを備えたフロントフェイスは、合計112個のLEDを備えたマルチービームLEDヘッドランプを装備した。

堂々たるボディサイズの高級SUVセグメントにも関わらず、新型「GLS」は0.32という低いCD値を達成。先代のCD値0.35と比較すると、いかに空気抵抗が削減されたか分かるだろう。この優れた空力特性により、消費燃料の削減や騒音の低減が実現している。空力に関する開発は、ドイツ・ジンデルフィンゲンの風洞施設で行われており、デザインや居住性を確保しながらも、適切な空力レベルに最適化された。

60mmのホイールベース拡大で居住性が大幅アップ

インテリアに目を移すと、標準でレザーシートを採用。SUVらしい力強いディテールを備えながらも、メルセデスの高級サルーンと同じエッセンスで内装全体がまとめられている。今回のハイライトとなるのは、ダッシュボードに備えられた印象的なサイズのスクリーンユニットだろう。大型タッチスクリーンはMBUXインフォテインメントシステムを備えており、すべての快適装備をドライバーズシートから操作することができる。

先代モデルと比較しホイールベースが60mm長くなったことで(3135mm)、居住性は大幅に向上。3列目シートは身長194cmの人物が快適にくつろげる空間を確保した。すべてのシートがフル電動アジャスタブル機能を備えており、用途に合わせて多彩なシートアレンジを楽しむことができる。2列目シートは前後10cmのスライドが可能で、一番後ろの位置にすることでレッグスペースは87mmも増加。イージーエントリー機能も採用しており、3列目シートへのアクセスは格段に向上した。

2列目シートを折りたたみ、3列目シートをフロア下に収納することで、ラゲッジスペースは最大で2400リッターという容量を実現。また、今回初めて2列目シートにセパレートシートを採用した6人乗り仕様も登場している。

ガソリン+ISGと2種類のディーゼルを展開

ラインナップの最上位モデルである「GLS 580 4MATIC」には、4リッターV型8気筒ガソリンエンジンにオルタネーターとスターター機能も持つ48VのISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を備えたEQ ブーストが初めて組み合わせられた。

ガソリンエンジン単体では、最速出力360kW(489hp)・最大トルク700Nmを発揮。EQブーストにより、16 kW(22hp)のエキストラパワーを使用することも可能だ。また、ヨーロッパ以外の地域で販売される「GLS 450 4MATIC」の直6エンジンにもISGが搭載される。

3.0リッター直列6気筒クリーンディーゼルエンジン「 OM656」を搭載するのは「GLS 350 d 4MATIC」と「GLS 400 d 4MATIC」。「GLS 350 d 4MATIC」は最高出力210kW (286hp)・最大トルク600Nm、一方の「GLS 400 d 4MATIC」は最高出力243kW (330hp)・最大トルク700Nmを発揮する。どちらのモデルもEuro 6d-スタンダード排ガス規制をクリア。

また、すべてのモデルに9G-TRONICオートマチックトランスミッションが組み合わせられ4輪を駆動する。

洗車時に車高をアップするカーウォッシュ機能を初採用

今回、初めて標準採用された機能としてカーウォッシュ・ファンクションがある。これは特にGLSのような大型SUVにとって非常に便利な機能となる。この機能を選択するとサスペンションは最も高い位置に移動。これによりオフロード走行後などにホイールハウス内に溜まる泥などを簡単に除去することが可能になった。

このカーウォッシュ・ファンクション作動中は、ワイパーやパノラマスライドサンルーフなど、洗車作業中に事故を引き起こす可能性のある全機能が自動的にオフ状態となる。これらの設定はドライバーが洗車場からクルマを出して20km/hまで加速すると自動的に解除される。

高級SUVセグメントでベストの存在を目指し開発

ダイムラーAGのチーフデザインオフィサーを務めるゴルデン・ワグナーは、新型「GLS」について、以下のようにコメントした。

「今回発表した新型『GLS』は、モダンなラグジュアリーさと典型的なオフローダーの特徴を兼ね備えた1台です。オフローダーとしてのスタイルと古典的な高級サルーンを思わせる優雅さが絶妙なバランスで組み合わせられたデザインとなっています。インテリアはモダンかつラグジュアリー、SUVとしての実用性とハイテクが融合した空間を実現しました。同じセグメントのライバルに対し、最高のクルマを提供できたと確信しています」

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