EJ25を専用チューン
スバルテクニカインターナショナル(STI)は、Sシリーズ初となる米国市場向けモデル「S209」を、デトロイト・モーターショーで発表した。
「S209」は、STIがWRX STIをベースにエンジンや足回りを専用開発。内外装にも専用装備を追加したモデルだ。米国向けSTIチューンドモデルとしては、昨年発売したWRX STIタイプRA、スバルBRZ tSに次ぐ第3弾となるが、STIコンプリートカーの最高峰Sシリーズは今回が初。
エンジンは米国仕様WRX STI専用のEJ25をベースに専用チューニングを実施。吸気系統には、専用の大型エアクリーナーや専用吸気ダクトを採用。吸気抵抗を抜本的に低減した効率的なエアインテークシステムを作り上げた。
また、専用開発の大径ターボチャージャーを採用。排気系にも大口径テールパイプを備えた専用設計低背圧マフラーを採用した。これらを専用ECUで制御することで、最高出力は歴代STIモデル最高となる341hp(開発目標値)を発揮。インタークーラーウォータースプレイを装備することで熱による性能低下を抑制するとともに、専用設計の鍛造ピストンや鍛造コンロッドの採用により、量産エンジンとしての信頼性も確保した。
ワイドフェンダーの専用ボディ
足まわりには、歴代STIモデルで最大の幅を持つダンロップ製265/35R19ハイグリップ・タイヤを履いたBBS製19インチ鍛造ホイールを装備。これを専用開発のビルシュタインダンパーと専用コイルスプリング、強化ブッシュと組み合わせ、オーバーフェンダーで拡げた専用ワイドボディに収めている。
さらに、ニュルブルクリンク24時間レースで実証されたストラットタワーバーやドロースティフナーといったSTI独自のフレキシブルパーツに加え、軽量かつ車体剛性を高めるカーボンルーフを採用。
フロントアンダースポイラーやフロントバンパーサイドカナード、ドライカーボン製大型リアウイングといった空気の流れを整え、ダウンフォースを増やすエアロパーツも装着し、高いハンドリング性能を実現した。
ボディ外装色は、WRブルーパール(ホイール色:マットグレー)、クリスタルホワイトパール(ホイール色:マットゴールド)の2色を採用。米国のスバル販売店にて2019年内に限定発売する予定だ。
全長×全幅×全高:181.9×72.4×58.1inch
トレッド(前後):60.8/61.2inch
最低地上高:4.9inch
車両重量:3485lb
エンジン:水平対向4気筒(EJ25)
最高出力(ネット):341hp
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