激戦のGT300クラスで確実にリザルトを残す
日本を代表するGTレースとして、海外でも人気の高い「SUPER GT(以下、スーパーGT)」。GT300クラスは国内外のメーカーがしのぎを削っている。世界的に人気のFIA GT3車両をはじめ、JAF-GT、マザーシャシーと3タイプのマシンが混走し、毎戦で激しい戦いが繰り広げられている。今シーズンを戦う27台のなかから、今回は360号車RUNUP RIVAUX GT-Rで戦う「TOMEI SPORTS」を紹介しよう。
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熟成のGT-Rで優勝を狙う
1985年に設立された東名スポーツを母体とするチームで、2007年よりポルシェ996GT3Rを武器にスーパーGTで本格的な活動を開始。2011年は主力モデルをシボレー・コルベットZ06Rに変更し、2013年からはニッサンGT-R NISMO GT3を投入するなど積極的な活動を続けたが、数多くのライバルを前に厳しい戦いを強いられていた。
それでも2019年の第8戦・もてぎでは青木孝行/柴田優作のコンビで10位に入賞する。さらに新型コロナウイルスの影響により変則的なシーズンとなった2020年には、第7戦のもてぎで青木/大滝拓也が3位入賞を果たし、殊勲の3位入賞を果たしたことは記憶に新しい。
もともと主力モデルのGT-Rは総合力の高いマシンで、タイヤやサーキットを選ぶことなく、オールマイティな走りを披露する。それだけにうまくオペレーションができれば、十分に入賞圏内でバトルが可能である。TOMEI SPORTSの360号車はそれを証明するように2022年も第4戦の富士で青木/田中 篤/柴田が10位、第8戦のもてぎで青木/名取鉄平が10位につけるなど、世界一の激戦区と称されるGT300クラスでポイントを獲得した。
2023年も、展開次第ではTOMEI SPORTSの360号車が入賞圏内に進出する可能性は低くない。ドライバーは引き続きスペシャリストの青木、ベテランのジェントルマン、田中というコンビネーションで、主力モデルのGT-R NISMO GT3も完成の域に達している。序盤戦では目立った成績を残せていないが、タイヤもGT-Rと相性のいいヨコハマとなっているだけに、荒れた展開になれば、再びTOMEI SPORTSの360号車が入賞圏内でフィニッシュすることだろう。
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