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ハスクバーナモーターサイクルズ スヴァルトピレン401試乗インプレ【徹底的にスポーティな乗り味に】

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ハスクバーナモーターサイクルズ スヴァルトピレン401試乗インプレ【徹底的にスポーティな乗り味に】



ハスクバーナ「NORDEN 901」ついに公開! ネオクラシックの雰囲気を持つ本格ツアラー

ハスクバーナモーターサイクルズ創業国・スウェーデンの言葉で”黒い矢”という意味を持つ「スヴァルトピレン」は、近未来とレトロを融合したスクランブラースタイルが特徴。優れたファンライド性能は、走りの楽しさを重視するベテランライダーさえも満足させる。

●文:田宮徹 ●写真:長谷川徹 ●外部リンク:ハスクバーナモーターサイクルズ

回す楽しさ、操る快感。バイクの本質ここにあり

’21年型は401/250/125で展開されているスヴァルトピレン。近年のカテゴライズならネイキッド系に分類されるだろうが、そこにはスクランブラーやクラシックスポーツなどのエッセンスと近未来感がミックスされていて、「〇〇がモチーフ」と簡単には語れない個性が確立されている。

―― 【HUSQVARNA MOTORCYCLES SVARTPILEN 401】■全長/全幅/全高未発表 軸距1357±15.5 シート高835(各mm) 車重152kg(半乾) ■水冷4スト単気筒DOHC4バルブ373cc 44ps/9000rpm 3.77kg-m/7000rpm 変速機6段燃料タンク容量9.5L ■タイヤサイズF=110/70R17R=150/60R17 ●色:黒 ●価格:77万7000円

―― 【ライディングポジション】シートは高めで、両足の母趾球が接地する程度だが、車体が軽めなので不安は少ない。ワイドなハンドルはやや低めにセットされ、少し前傾姿勢となる。[身長167cm/体重63kg]

ハスクバーナモーターサイクルズはスウェーデン生まれだが、現在はオーストリアのKTMと同じグループに属するため、スヴァルトピレン401の水冷単気筒エンジンはKTM 390デュークなどに使われてきたものをルーツとする。そしてこのエンジンが、このバイクの乗り味を作る大きな要素となっている。

一般的に、公道用モデルに搭載されるシングルエンジンは、低中回転域の力強さや粘りを重視して設計されることが多い。結果、出足は良好だけど高回転域のパワーは…というパターンが普通だ。しかし、KTMが手がけたこのエンジンはまるで違う。悪く言えば低回転でのトルクや粘りはなく、3000rpm以下は使えない。代わりに、レブリミットは1万1000rpmに設定され、高回転域ではかなりの力強さを発揮する。つまり、単気筒だけど”ぶん回して楽しい”特性なのだ!

400ccクラスで44psという最高出力は突出したスペックではないが、とはいえ同じクラスの国内メーカー製2気筒エンジンに迫る数値。コンパクトなエンジンのおかげで車重も比較的軽めなので、車速も伸びやすい。一般道では、大型クラスに乗り慣れたライダーでも「これで十分」と思える速さがある。8000rpmから上では伸びのあるパワーバンドを演出。ローギヤならレブリミットまで引っ張ってもメーター読み60km/h弱なので、高速道路を中心にしつつ公道でもこの領域を楽しみながら走れる。

ピレリ製のスコーピオンラリーSTRというブロックパターンタイヤを履くが、コーナリングは意外にも”普通のオンロードバイク”。ハンドリングはニュートラルだ。WP製の前後サスはややハードな設定で、硬めのシートと組み合わさることで、レトロカスタムモデルのような硬質感を生みだしている。オフ系タイヤなのに足が短めというのは不思議な感覚だが、おかげでオンロードのコーナリングはビシッと決まる。ちなみにタイヤは前後17インチ径で250~400クラスの標準的なサイズなので、オンロード寄りのタイヤに変更することも容易だ。

スタイル最優先の個性派モデルかと思いきや、乗るとかなりスポーティで、走りの楽しさを追求するという点においても抜かりなし。「さすがのハスクバーナ!」なのである。

―― エンジンは、同じグループのKTMが390DUKEなどで使用しているものと基本的には同じ。

―― メーターは丸型のモノクロ液晶表示式。リヤのABSがキャンセルされるスーパーモトモードへの変更はメーター左側のスイッチで実施する。

―― 燃料タンク上部には、バッグなどを装着するのに便利なラゲッジラックを備える。

―― 日本で販売される車両はグラブバーが標準装備される。

※本記事の内容はオリジナルサイト公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。

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