モータースポーツ部門が設計
伊ランボルギーニのモータースポーツ部門「スクアドラ・コルセ」が設計した、公道走行もできるオープン・モデル「SC20」が発表された。
【画像】比べる ランボルギーニSC20、SC18アルストン【モータースポーツ部門のワンオフ】 全48枚
スタイリングは、デザイン部門のチェントロ・スティーレが手がけている。
このプロジェクトは、オーナーのリクエストをもとに同社のデザイナーがスケッチを描き始めたことから始まったという。
“唯一無二のクルマを作る”を開発目標とし、究極のデザインとパフォーマンスに、レース仕様のエアロダイナミクスを組み合わせ、他では見られないラインとディテールを取り入れたと説明されている。
チェントロ・スティーレを率いるミィティア・ボルケルトは、次のようにSC20を紹介した。
「SC18アルストンの発表から2年。SC20は夢中になれる新たなチャレンジとなりました。インスピレーションの源は、主にディアブロVTロードスター、アヴェンタドールJ、ヴェネーノ・ロードスター、コンセプトSと言ったモデルたちです」
「完成したSC20は創造性とレーシングスピリッツのドラマチックな組み合わせとなりました」
GT3マシンのアイデアも投入
カーボンファイバー製ボディは、ランボルギーニのエアロダイナミクス・エンジニアが手作業で磨き上げ、最適なエアフローを実現。
オープントップ・モデルでありながら、高速走行でも快適なドライビングを楽しめるという。
外観の特徴は、2枚のフィンが囲むフロントスプリッター。また、ボンネットのエアインテークはウラカンGT3エボに着想を得たもの。
彫刻のようなボディサイドはエッセンツァSCV12を想わせ、力強いリア・セクションは大型カーボン製ウィングを取付け、ロー、ミディアム、ハイと3つのポジションに調整可能となっている。
ボディカラーは白をベースに、ブルーの挿し色が効果的に使われた。
足もとには、前輪が20インチ、後輪が21インチのシングルナット・アルミリムホイールを選び、タイヤはピレリPゼロ・コルサを履く。
内装/エンジンは?
内装はブラックとホワイトを交互に使用。乗員のためのスペースは、ダッシュボードカバー、バックパネル、ドアパネル、センターコンソール、ステアリングのトリムまでカーボン製。
アルカンターラ素材とレザーで仕上げたシートも、シェル部分にはカーボンファイバーを用いた。
一方で、ドアハンドルは機械加工されたアルミニウム製。エアベントはサンタガータ・ボロネーゼのファクトリーで3D印刷技術を用いて開発されている。
エンジンは、ランボルギーニのV12型をベースにした排気量6498ccの自然吸気ユニット。そのスペックは、最高出力770ps/8500rpm、最大トルク73.4kg-m/6750rpmという強力なもの。
トランスミッションは、ドライブ・モードによって異なるシフト特性を発揮する7速ISRギアボックス。セントラル・エレクトロニック・ディファレンシャルを介して四輪にパワーを送り出す。
SC20は、スクアドラ・コルセがカスタマーのために設計した2台目のワンオフとなる。
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