1993年のF1グランプリを戦った1台のマシン、マクラーレンMP4/8。このマシンもまた、実に美しいF1マシンである。
紅白で塗り分けられたそのカラーリングもさることながら、当時のトレンドであるハイノーズを採用。これはマクラーレンにとっては”二代目”のハイノーズマシンということになる(ハイノーズとはいえ、ベネトンなどに比べればかなり低いが……)。
■エクレストン、セナのマクラーレンMP4/8を購入。落札額5億超え
エンジンは前年までのホンダV12から、コンパクトなフォードHBへと変更。マシン自体もコンパクトになった。ただこれは、マクラーレンが求めたモノではない。ホンダを失ったマクラーレンは、他の自動車メーカーからエンジンのワークス供給を受けようと試みたがこれは実現せず、当時多くのマシンが使っていたフォードHBを搭載したのだ。しかもフォードはすでにベネトンとワークス契約を結んでいたため、マクラーレンはカスタマー契約……しかしアイルトン・セナの活躍もあり、ブラジル、ヨーロッパ(伝説のドニントン!)、モナコと勝利し、イギリスGPからはワークス契約となった。
ドライバーは、シーズン開幕当初はセナと、マイケル・アンドレッティのコンビ。セナは前述の通り勝利を重ね、当時最強と謳われていたウイリアムズ(アラン・プロスト&デーモン・ヒル)を苦しめるも、アンドレッティはF1に馴染むのに苦戦。終盤3戦はミカ・ハッキネンがドライブしている(本来はアンドレッティとハッキネンのコンビでシーズンを戦う予定だったが、セナが1戦ごとの契約ではあったもののチームに残留し、ハッキネンがシートを”奪われる”ことになってしまったのだった)。
またアクティブサスペンションやセミ・オートマチックギヤボックスなど、ハイテクデバイスも多数搭載していた。
結局、ポールポジション獲得数こそ1回のみだったものの、セナの手により5勝(ちなみに前年は3勝)。雨のヨーロッパGPで、他者をごぼう抜きにした伝説のドニントンパークでのレースは、あまりにも有名である。また、この年の最終戦オーストラリアGPが、セナのF1での最後の勝利ということになった。
なおこのスタジオショットは、2018年にオークションに出品されたシャシーナンバー6。セナが最後のモナコGPを勝った際に乗っていたマシンだ。落札したのは元F1のトップ、バーニー・エクレストンだった。
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