アストンマーチンF1、イギリスGPは”バルボリン”特別カラーで挑む。潤滑油の新パートナーは「今後ホンダと組む上でも役に立つ」

　アストンマーチンF1チームは、オイルメーカーであるバルボリン・グローバルと長期的なパートナーシップ契約を結び、F1イギリスGPにはそれを記念した特別カラーリングで臨むことを発表した。

　イギリスGPでは、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールがドライブするAMR23のエンジンカバー、サイドポッド、フロントウイングにバルボリンの赤と青のV字ロゴがあしらわれる。

　バルボリン・グローバルは、1866年創業の老舗オイルメーカー『バルボリン』のグローバル製品事業部門であり、今年3月にアストンマーチンF1のタイトルスポンサーであるアラムコが26億5000万ドル（約3800億円）で買収していた。

　チーム代表のマイク・クラックは、新しい潤滑油サプライヤーとの長期的パートナーシップは、2026年以降にホンダと組むチームにとって有益なものになると語った。

「チームの全員が、バルボリン・グローバルを公式潤滑油パートナーとして迎えることを喜んでいる」

「今週末のイギリスGPから、バルボリン・グローバルは我々のAMR23にレースで実証された潤滑剤を提供し、パフォーマンスの向上に貢献してくれる」

「バルボリン・グローバルとの長期的パートナーシップは、2026年からのホンダとの新しいワークス・パワーユニット・パートナーシップにも特注潤滑油で貢献することになる」

　バルボリンはモータースポーツにおいても長い歴史を持ち、アメリカのレースシーンではよく知られた存在。1990年代初頭のアル・アンサーJr.とのインディカーにおける象徴的なスポンサーシップを含め、NASCAR、ドラッグ・レースなどにも長く関わっている。

　F1にも散発的に参戦しており、1970年代後半にはロータスと短期間契約。マリオ・アンドレッティがチャンピオンに輝いた1978年のロータス79にも燃料・潤滑油を供給していた。近年では短命に終わったマルシャF1チームにも、潤滑油のサプライヤーとして関与していた。