ミッドシップフェラーリの先駆けとなった「ディーノ246」
世界各国の美術品を取り扱うオークション会社である「サザビーズ」において、ミッドシップフェラーリの先駆けとなった「DINO 246GTS(ディーノ246GTS)」が出品されて注目を集めています。
【画像】1080kgの軽量ミッドシップ・スーパーカー! フェラーリ「ディーノ246」を写真で見る(25枚)
ディーノ246GTは、1968年に生産が開始されたレース車両「206GT」の公道走行車両として1969年に誕生しました。
フィアット製2.4リッターV型6気筒エンジンは、フェラーリ市販車初のミッドシップレイアウトを採用することで、GTカーというよりはハンドリングマシンとしての魅力を色濃く残します。
しかし、当時のフェラーリはV型12気筒エンジンによるブランドイメージを崩したくないため、ディーノ246GTにはフェラーリの名称やエンブレムが与えられず、「DINO」ブランドとして生産されました。
しかし、小排気量ながら高回転まで気持ちよく回るパワートレインやミッドシップならではの回頭性を活かしたクイックなハンドリングは、多くのフェラーリファンを魅了しました。
また、芸術品ともいわれたピニンファリーナが担当したアルミボディは、当時のクルマとしては唯一無二のデザインで、フェラーリのなかでもベストセラーモデルになります。
事実、ディーノ246GTは1969年から1974年の5年間で2472台製造され、その後の「308GTB」や大ヒットモデルの「F355」に継承されていきます。
とくにディーノ246GTの販売台数に貢献したのが米国で、需要の高いオープンカーニーズを狙って、タルガトップ仕様である「ディーノ 246GTS」を投入します。
さらにディーノ246 GTはまだ輸入車が希少だった日本でも取り上げられ、池沢さとし(池沢早人師)氏が執筆したスーパーカーを題材にした漫画作品「サーキットの狼」にも登場しました。
このように世界中で自動車ファンを虜にしたミッドシップフェラーリのディーノ246ですが、オークション最大手のサザビーズに出品されて注目を集めています。
50年前の個体ながら走行距離1万kmの極上コンディション 驚きの落札価格は?
今回発見された個体は、1974年式のディーノ246で、タルガトップ仕様のGTSになります。
ボディカラーはフェラーリの象徴でもあるロッソ・キアーロ(赤)で、インテリアはブラックがインサートされたベージュのデイトナシートが備わっています。
そして、今回のディーノ246GTSの特筆すべきポイントは、走行距離がわずか6597マイル(約1万0616km)という低走行車ということです。
今回のディーノ246GTSは最終的に6人のオーナーに渡りましたが、著名なコレクターであるビル・ジェイコブス氏が購入した1984年時点では、わずか700マイル未満という最小限の運転しかされていない珍しい個体でした。
その後4人目のオーナーであるマイケル・レベンサル氏は35年という長期間、保管と運転を繰り返し大切に扱われてきます。
そして2019年には、フェラーリのクラシックカー専門職人によってレストアされた車両の証である、フェラーリ・クラシケのレッドブック認定がされました。
これにより、今回の個体は工場出荷時の状態が長年に渡り維持されているというフェラーリからのお墨付きをいただいたモデルになります。
そのため、内外装のコンディションも非常によく、2020年にはフェラーリオリジナルのロッソ・キアーロに地金塗装がされ、シートも新しいパッドと革張りで再構築されました。
※ ※ ※
今回のオークションは2024年6月1日に開催されました。
落札予想は50万ドル(日本円で約7836万円)から60万ドル(約9403万円)とされていましたが、結果としては大きく上回る77万5000ドル(約1億2040万円)で落札されました。
フェラーリ・ディーノの低走行距離モデルを探しているコレクターにとってはかつてない出品車両となり、高値で落札されることはほぼ間違いないとの予想がされています。
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