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レッドブルF1重鎮、フェルスタッペンとノリスのトップ2激突は「完全に不必要」チーム自ら招いたピンチとも示唆

掲載 更新 2
レッドブルF1重鎮、フェルスタッペンとノリスのトップ2激突は「完全に不必要」チーム自ら招いたピンチとも示唆

 レッドブルでモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、F1オーストリアGP決勝の終盤、優勝争いの末に起きたレッドブルのマックス・フェルスタッペンとマクラーレンのランド・ノリスの接触に関して「完全に不必要」だったと批判した。

 マルコは、首位を守る立場だったフェルスタッペンがノリスに勝利を“奪われた”と語る一方で、ノリスの接近はレッドブル自身が招いたピンチだったと考えている。

■フェルスタッペン、ノリスとの接触は”攻撃的すぎたわけじゃない”と釈明「ブレーキング中に動いたわけじゃない。だって……」

「とてもタフなデュエルだったし、時にはコース外に飛び出していた」

 マルコはレース後、Sky Germanyに対してそう語った。

「もちろん、ランドが既にトラックリミット違反を3回犯していたことは分かっていた」

「あのアクシデントでふたりは後退を余儀なくされた。ランドは完全にレースから脱落し、マックスは勝利を奪われた。私としては、あれは完全に不必要だったと思う」

 レッドブルとフェルスタッペンはここ数戦、かつての強さが陰りを見せたかのように思われた。しかし陣営のお膝元レッドブルリンクで開催されたオーストリアGPでは、息を吹き返しスプリントイベントで完勝。本戦でも序盤はポールポジションから独走態勢に持ち込み、2番手ノリスに対してセーフティマージンを築いた。

 フェルスタッペンの完勝かとも思われたが、第2スティントで履いたハードタイヤは路面温度が予想を下回ったことで機能せず。そのハードタイヤからミディアムタイヤへと履き替える2回目のピットストップでタイヤ交換に手間取り、タイムロス。加えてアウトラップではフェルスタッペンがターン4でタイヤをロックアップさせて、ノリスの接近を許してしまったのだ。

 そしてフェルスタッペンにとっては不運にも、履いていたのはユーズドタイヤ。ノリスは同じミディアムとはいえ新品タイヤだった。

 首位フェルスタッペンに対し、ノリスは10周にわたりあの手この手で攻め立てた。バトルが白熱してくるとお互いの動きも激しさを増し、64周目のターン3でついに接触。2台はパンクを喫して優勝戦線から脱落となり、3番手にいたメルセデスのジョージ・ラッセルが勝利をさらった。

 ノリスはピットイン後レース続行を諦め、最終的には完走扱いのリタイア。フェルスタッペンは接触の原因をつくったとして10秒のペナルティを受け、5位でのフィニッシュとなった。

 マルコは2台のバトルが接触に終わったことを嘆く一方で、フェルスタッペンが新品ミディアムタイヤを残していなかったこと、ピットストップでタイムをロスしたことを指摘。レッドブル自身が招いたリスクだったと示唆した。

「素晴らしいバトルだっただけに残念だ」とマルコは語った。

「新しいミディアムを持っていなかったこと、初めてピットストップが上手くいかなかったことから始まったことだ。それでも、両ドライバーとも不必要に激しく競っていた。もっと違う選択肢があったはずだ」

 そしてマルコは次のようにオーストリアGPの週末を振り返った。

「とてもエキサイティングでエモーショナルな週末だった。見ての通りね」

「ピットストップが上手くいかなかったり、タイヤ戦略や気温にも驚かされたりしたように、ちょっとしたミスも許されない。そしてタイトな戦いになる」

「こういう結果になったのは残念だ」

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みんなのコメント

2件
  • wat********
    マックスの予選は ソフトよりのセットアップに、したためだった
    だからハードは勿論 ミディアムも熱が入らず苦労して、ミディアムに合わせたマクラーレンに 攻めたてられた
    1コーナーのノリスのアタックも コースに残っていていて正しく、マックスはグラベルなら 前に戻る事は出来ない
    次のノリスの外から並んだのも コースに残ろうとしただけ、それをマックスが 曲がれる速度まで落とすブレーキングを怠り、ノリスを追い出す気満々で 自らもコースオフする、正にフェアではない ラフプレー
    今回勝ったのは マクラーレン…の ハズだった
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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