■極上の“ミッドシップ軽トラ“「アクティトラック」と「モトコンパクト」
北米のカーオークションサイト「Cars and Bids」にホンダの軽「アクティトラック」と電動スクーター「モトコンパクト」がセットで出品され、2024年3月14日に2万900ドル(約300万円)で落札されました。
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アメリカでは近年、中古の軽トラック人気が高まっています。日本独自の規格のもとで開発された軽トラックは、農作業はもとより、カスタムベースとしても注目されています。
アメリカでは右ハンドルの輸入は原則として認められていませんが、「25年ルール」と呼ばれるクラシックカー登録制度により、車齢25年以上のクルマが自由に輸入できるようになっています。
アクティトラックは1977年に初代が登場。ミッドシップレイアウトやモノコックボディなど、他メーカーの軽トラックとは異なる個性があります。
今回落札されたのは排気量が550ccから660ccへとアップされた2代目後期型。1998年式のスタンダードな「SDX」グレードで4WDの5速MT車です。
走行距離は約2万7100km。純正カラーで再塗装されたばかりの外装はとてもキレイ。内装と合わせて多数のカスタムが施されています。
フロントガラスの上にはバハデザインのライトバーを、荷台には自転車ラックやタイダウンブラケットを装着し、「小さなレジャーカー」としての趣きとなっています。
コックピットは黄色のシートベルトがスポーティな雰囲気を演出しています。足回りはフロントに車高調を組み込み、エンケイの14インチホイールにはグッドイヤーの高性能ラジアル「イーグルRSスポーツ」を装着。
排気系もWirusWinのステンレスエキゾーストシステムに換装しています。
このアクティトラックに付属する「モトコンパクト」は、初代ホンダ「シティ」と同時発売された超小型の折りたたみ式原付バイク「モトコンポ」を現代風にアレンジし、昨年ホンダが米国で発売した電動スクーターです。
ハンドルやシートを折りたためば、長さ約742mm×高さ約536mm×幅約94mmのコンパクトサイズとなり、車載はもちろん、手で持ち運ぶこともできます。満充電での航続距離は最大約19km。車載充電器が標準装備されており、バッテリーは約3時間30分で充電できます。なお、アメリカでは995ドル(約15万円)で販売されています。
アクティトラックとモトコンパクトのセットは3月7日、500ドル(約7万4000円)で入札開始。その後、26件の入札があり、2万900ドル(約300万円)で落札されました。
かつてシティとモトコンポは、四輪に二輪を車載するというユニークな販売戦略が注目を集めました。今回のオークションで落札されたのはアクティトラックとモトコンパクトの新たなコンビ。取り回しの良い軽トラックと市街地で便利な電動スクーターの組み合わせは、新たなオーナーのもとでも活躍しそうです。
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