2019年F1第14戦イタリアGP金曜フリー走行1回目は、フェラーリのシャルル・ルクレールがトップタイムをマークした。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは7番手、アレクサンダー・アルボンは5番手となっている。
天候不順が予想される今週末のイタリアGP。木曜日の日中までは夏の陽気だったが、その夜から大雨が降り出した。降雨は金曜朝になっても続き、午前11時のFP1開始時には止んだものの、完全ウエット路面でセッションは始まった。
気温16℃、路面温度20℃。この時期のモンツァとしては肌寒いほどだ。フェルスタッペンだけがインターメディエイトタイヤを1周試したが、残りのドライバーは全員ウエットタイヤでインスタレーション走行を行なった。それでも15分ほどすると、各車はインターメディエイトに履き替えて行った。
開始後26分、キミ・ライコネン(アルファロメオ)がパラボリカで飛び出し、バリアにリヤから衝突。これでセッションは、7分間中断された。さらに再開直後の33分、今度は高速のアスカリシケイン立ち上がりでセルジオ・ペレス(レーシングポイント)がウォールにクラッシュ。再び赤旗中断となった。「インターが固すぎて、全然グリップしないんだ!」と、フェルスタッペンが吐き捨てるように無線で報告している。
11時43分、セッション再開。雨はすでに完全に止んでいるが、路面温度が低いせいか、マシンが上げる水しぶきはいつまでも収まらない。その6分後、ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)が第1シケインでスピンし、縁石に乗り上げて止まってしまう。これで三度目の赤旗が出された。マシンはすぐにマーシャルにコースに戻され、53分にセッションは再開された。
その後もアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)が第1シケインでスピンを喫し、セバスチャン・ベッテルが危うく避けるなど、路面グリップに目立った改善は見られない。終盤にトップに立ったルイス・ハミルトン(メルセデス)も、同じシケインでコースオフを喫している。
残り8分、フェラーリの2台がミディアムタイヤを、マクラーレン、トロロッソなど他チームはソフトタイヤに履き替えてコースに出て行った。ライン上はようやく乾きつつあるものの、ランド・ノリス(マクラーレン)がターン1で飛び出すなど、依然としてグリップは十分ではない。
やや薄日の射す中、セッション終了。ミディアムのルクレールがトップに立ち、コンマ3秒差でカルロス・サインツJr.(マクラーレン)。ノリス、ハミルトン、アルボン、ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)、フェルスタッペンが続いた。ガスリーも、10番手に入った。
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