随所に石垣が見られる、散策が楽しい山城
地名と苗字は関係が深く、普段とくに気にせず認識している地名が、じつはその地を治めていた家の名というのはよくあることです。茨城県中部の笠間市と、かつての常陸国の笠間氏(かさまし)の関係も然りです。そこに茨城県内の城跡としては珍しい、石垣が使われた「笠間城」があるので、バイクで訪れました。
【画像】茨城県笠間市に残る「笠間城跡」を画像で見る(16枚)
茨城県笠間市の歴史は、市の公式ホームページで詳しく知ることができます。それによると、元々は宍戸氏(ししどし)がこの地を領土として、15代に渡って380年間治めています。
室町時代後期には宍戸氏の統治が終わり、鎌倉時代初期には二大寺院とされる「正福寺」と「徳蔵寺」による激しい勢力争いがあり、その紛争に乗じて両寺を討ち、領地を拡大したのが宇都宮一族です。
領主である宇都宮頼綱(うつのみやよりつな)が甥の塩谷時朝(しおのやときとも)にこの地を与えますが、ここで時朝は苗字を「笠間」として笠間氏の時代が始まります。
1590年の豊臣秀吉による「小田原征伐」の際に、18代綱家(つないえ)が本家の宇都宮家に反逆の様子をみせたことで、宇都宮国綱(くにつな)によって滅ぼされ、約385年の笠間氏の歴史は幕を閉じたとのことです。
1600年の「関ヶ原の戦い」の翌1601年に笠間藩が、1602年に宍戸藩が成立します。有名な笠間焼は江戸時代後半に始まったと言われています。明治4年7月の廃藩置県では、笠間藩が笠間県に、宍戸藩が宍戸県となり、その年の11月には現在に至る茨城県として統合されました。
ということで、広い駐車場にバイクを停めて「笠間城跡」の散策開始です。解説板によると、築城は1219年とのこと。前述の笠間時朝が築城者として名を残しています。1590年の笠間氏没落後は宇都宮氏家臣の玉生氏(たまにゅうし)、そして1598年には蒲生郷成(がもうさとなり)が「笠間城」を近世城郭として変貌させたと考えられているようです。
「笠間城」は茨城県では唯一の本格的な石垣が築かれている貴重な遺構です。平成26年から本格的な調査を始めていると書かれていますが、訪れた時も石垣の調査が行われていて、大切に保存されている様子がわかりました。
前述の蒲生郷成の時代に石垣が築かれたと考えられていますが、蒲生氏の出身が岐阜県の石工集団「穴太衆(あのうしゅう)」がいた近江だという事実に納得です。不揃いな大小の石を匠の技で強固な石垣とした「野面積み(のづらづみ)」を間近に拝められるだけで幸せです。
散策開始直後に、いきなりその石垣が目の前に現れて興奮します。さらに本丸へ向かって歩みを進めると、真っ暗なトンネルが現れます。訪れたのは午前中でしたが、電灯のない暗闇に多少ビビりながらも先を進みます。
開けた本丸に到着すると、さらに天守がある曲輪への堀が見られました。残念ながら東日本大震災の影響で石垣にはシートがかかり、立ち入り禁止とされていました。あれから10年以上が経ちますが、いつの日か、ぜひ復旧して欲しいと願っています。
かつては見事な天守が建ち、「三の曲輪」「二の曲輪」「帯曲輪」が設けられ、それぞれ白壁の塀があったとされています。その威容を想像しながら、帰路につきました。
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