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次世代WRCマシン、課題はコストの削減「80%は現行マシンのDNAを引き継ぐことになるはず」

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次世代WRCマシン、課題はコストの削減「80%は現行マシンのDNAを引き継ぐことになるはず」

 世界ラリー選手権(WRC)は、2022年のレギュレーション変更でRally1規定を導入し、マシンがハイブリッド化された。そして、FIAはこの2年間でWRCの次期レギュレーション策定を進めてきた。

 Rally1規定のマシンは、1.6リッターのターボエンジンに100kWのハイブリッドユニットを搭載。市販車のモノコックに加えて、市販車に由来しないタフなスペースフレームシャシーも使用可能となり、100%持続可能な燃料を使用したサステナビリティにも配慮したレギュレーションとなっている。

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 2027年に導入される新テクニカルレギュレーションの詳細は、FIAが断片的に発表しているものの、まだ確定していない。完全な電気および水素パワーへの移行可能性を調査した結果、FIAは9月に次世代マシンはハイブリッド・パワートレインを中心に構成されることを明らかにした。

 FIAロードスポーツ・ディレクターのアンドリュー・ウィートリーは、2027年のレギュレーションには変更が生じる可能性があるとしながらも、現行マシンのDNAを80%保持するとmotorsport.comに語った。

 WRCの将来的な技術ロードマップに関する作業は進められているが、レギュレーションが確定するのは2024年になってからになると予想されている。

 新ルールのカギとなるのはコスト削減で、FIAは現在のRally1車両が高価すぎることを公然と認めている。

「今後のテクニカルレギュレーションについては、関係者間で非常に良い協力関係が築けている」とウィートリーは言う。

「我々は、将来的にどのような形になるのかについておおむね合意をしているが、常にそうであるように、思わぬところに落とし穴があるものだ」

「現行のRally1車両の80%は残るだろう。みんな、クルマのスピードの面で”チャレンジ”があることはわかっていると思う。とても速いし、高価なんだ。想像していたよりも高すぎた」

「Rally1の第2世代をどう改善するかについては、このふたつが重要な要素だ。もちろん誰も何も変えたくはないだろうが、実際には我々皆、細部を変える必要があることを知っている」

「ハイブリッドカーになるだろうが、これにはまさに詳細に関する議論が必要だ。ハイブリッドカーを実現する方法はたくさんあるからだ」

「開発サイクルは2025年の早いうちから開始され、2027年に実戦投入される予定だ。マニュファクチャラーには明確に2年が必要だが、我々は比較的小さな変化について話をしている」

「全体的なコンセンサスが得られるまで、我々は計画を公表したくない」

 ウィートリーは、現在取り組んでいる技術提案に対するマニュファクチャラーからの初期の関心に勇気づけられているという。

 FIAは、WRCに参加するマニュファクチャラーの数として、4社が理想的だと考えている。

 WRC復帰の可能性を調査しているメーカーとして知られているのはスバルで、トヨタとのエンジン提携の可能性を検討していると見られている。

「私が言えるのは、チャンピオンシップに前向きな関心を示しているマニュファクチャラーがあることにとても驚いているということだ」

「その中には、すでにWRCに参加しているマニュファクチャラーもいれば、新規参入や過去に参戦したことのあるマニュファクチャラーも含まれている」

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