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四角い見た目が個性的 フォード・マーベリックへ試乗 新・小型ピックアップ登場

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四角い見た目が個性的 フォード・マーベリックへ試乗 新・小型ピックアップ登場

ブロンコ・スポーツと同じプラットフォーム

アメリカのクルマと聞いて、ピックアップ・トラックをイメージする読者も多いだろう。純EVの開発に巨額を投じている北米のビッグ3にとって、フルサイズ・ピックアップは収益性の高い稼ぎ頭。人気が衰えることはないようだ。

【画像】新型マーベリック ブロンコとレンジャー いすゞとトヨタのピックアップも 全102枚

2019年には、フルサイズのF-150に加えて、ミドルサイズのレンジャーもアメリカとカナダ市場へ投入されている。さらに今回、SUVのブロンコ・スポーツと同じプラットフォームを展開し、コンパクトサイズに相当するマーベリックが発売された。

生産はメキシコで行われ、欧州市場への導入はないという。フォード・レンジャーが、そのユーザー層をカバーしているためだ。

4ドアのクルーキャブを備えるマーベリックは、コンパクト・ピックアップというカテゴリーの活性化につながるはず。フォードによれば、「ピックアップが欲しいと考えたことがない人」がターゲットだと説明する。

だが、都市部に住む従来からのトラック・ファンにも好まれるだろう。より小さく、燃費の良いモデルを望む声は少なくない。

エンジンは、2.5Lのハイブリッドがエントリーユニットで、こちらは前輪駆動のみ。北米では最も燃費の良いピックアップ・トラックになる。

機能的でありながら美しいスタイリング

今回試乗したのは、2.0Lエコブースト・エンジンを搭載したトップグレード。トリムグレードはラリアットと、威勢の良い名前が付いている。FX4と呼ばれる四輪駆動で、牽引重量は1816kgまで対応する。

マーベリックの角張ったスタイリングは、曲線的なレンジャーより、勇ましいF-150に近い。それでいて巧みにエッジが丸められており、個性的で、機能的でもありながら美しい。バランスは良いと思う。

四角いデザインテーマはインテリアにも展開されている。特に上下で層に分かれたダッシュボードが新鮮。インフォテインメント用のタッチモニターも、モダンな雰囲気を作り出している。

ドアポケットには、大きなタブレットをしまえるポケットが用意され、1Lのペットボトルも置ける。ドアパネルの、切断されたような処理も目新しい。

フォードはセンターコンソール後方、アクセサリーを取り付けられる領域のCADデータを公開した。リアシートの下側に用意された、収納エリアのデータも。ユーザーが、3Dプリンターで望みのパーツを自作できるというアイデアだ。

荷台の長さは1381mmあるが、2x4材や2x6材をカットし側面のスロットへ差し込むことで、広い荷台を分割することが可能。ボルト用の穴が空いており、工具箱などを直接固定することもできる。DIY好きにはたまらない。

ブロンコ・スポーツ的に、スポットライトやアクセサリーなど、オプションも多彩。DC 12VとAC 110Vの電源ソケットを、車内や荷台に追加することもできる。

柔軟に使えるというピックアップの魅力

運転席に座ると、正面と側方の視界は良好。後方は、スライド式のリアガラスで多少遮られている。ちなみに全長は5mを超える。40年前のF-150より大きい。

試乗車は四輪駆動のFX4で、ファルケンのオールテレーン・タイヤとオフロード仕様のサスペンションが組まれていた。乗り心地は、ノーマルのタイヤとサスペンションの方が、快適だと思われる。

コーナリングは、ブロンコ・スポーツより軽快さが低い。乗り心地も、鋭い隆起部分などの振動が、多く伝わってきていた。

それ以外の印象は、SUVに近い。来年モデルチェンジ予定の、レンジャーより質感は良さそうだ。ピックアップは代を重ねる毎に、乗用車ライクになっている。運転も駐車も、しやすいと感じるだろう。

253psのエコブースト・エンジンは低回転域で気だるいものの、充分なトルクを提供してくれる。燃費は、ハイブリッド版より約50%ガソリンの消費量が多い、10.3km/Lがカタログ値。今回の市街地中心の試乗では、8.5km/Lを超えなかった。

日常的に荷台で荷物を運ぶ必要性がない限り、ピックアップ・トラックを乗用車代わりにすることは、欧州や日本ではメジャーではないと思う。リアシートの下に買い物袋を収納できても、SUVの方が使い勝手で勝ることは間違いない。

しかし、柔軟に使えることが最大の魅力。週末をアウトドアで過ごしたいと考える人にとって、フォード・マーベリックは強く響くに違いない。

フォード・マーベリック 2.0 ラリアットAWD(北米仕様)のスペック

価格:4万4506カナダドル(約405万円)
全長:5072mm
全幅:1844mm
全高:1745mm
最高速度:177km/h
0-100km/h加速:6.0秒(予想)
燃費:10.3km/L
CO2排出量:226g/km
車両重量:1694kg
パワートレイン:直列4気筒1999ccターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:253ps/5500rpm
最大トルク:38.2kg-m/3000rpm
ギアボックス:8速オートマティック

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みんなのコメント

1件
  • 昨日、群馬の国道で
    アメ車のピックアップがジグザグに
    車線変更をして走ってるのに、
    普通に走ってるクルマに追い付かれてる姿は
    笑いをこらえるのに大変だったよw

    確かグレーのアースカラーだったな。
    マットなライトグレーでカッコ付けてる
    つもりだろうけど、まるで事務用品な色で草
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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