5代目は新たなRX像を追求し大きくレベルアップ
5代目となった新型レクサスRXの開発コンセプトは「RXを壊せ」である。これは「エースだからこそ挑戦が必要」を意味している。エクステリアはRXらしいまとまり。NX/RZとの共通性を持ちながら、一段とボディに溶け込んだスピンドルグリル、スタンスの良さ、ボリューム感たっぷりの面構成により、「伸びやかさ」と「柔らかさ」を備える。従来以上にプレステージ性の高いスタイルを実現している。
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パワートレインは全4種。2.4リッターターボ/2.5リッター・ハイブリッド/2.5リッター・プラグインハイブリッド/2.4リッターターボ+DIRECT4と豊富なラインアップを誇る。
新開発の2.4リッターターボ+DIRECT4以外はNX用と共通ユニットだ。RXへの搭載にあたり、どれも静粛性が大きくレベルアップしており、動力性能も十分である。NXより車両重量が重いため相対的には穏やかな特性になっているが、どのパワートレインも不満に感じない。むしろRXらしいジェントルな味付けが好印象だった。
フットワークはどうか? 基本性能は先代に対して飛躍的なレベルアップを果たした。もちろん、NXと比べても洗練・精緻な印象を受けた。このあたりは、新プラットフォーム(GA-Kフェイズ2)や新開発リア・マルチリンクサス、そしてNXから導入された「デジタル開発+走り込み」の効果だろう。ちなみにボディは、リア周りの骨格刷新、サスペンション取り付け部の着力点剛性の確保、接合剛性アップ(レーザースクリューウェルディング+構造用接着剤+短ピッチ打点技術)が行なわれた。
RXを様々なシーンでチェックしたが、街中ではサイズを感じさせない扱いやすさ、高速では抜群の安定感と乗り心地の良さ、ワインディングではサイズを感じさせない身のこなし、さらに一体感あるハンドリングを実感した。いい出来である。
新型は、「走りは良くて当たり前、その先も満足させる」というプラスαを備えている。具体的には、従来とはレベルの違う「ゆとり」、「重厚」、「優しさ」だ。元気に走らせるとシッカリと応える実力を備えているのはもちろん、飛ばさなくてもクルマの良さが実感できる。まさに「大人の余裕」が新型RXの魅力だ。
新たな個性、Fスポーツパフォーマンスは強い魅力を放つ
RXの中で500h Fスポーツパフォーマンスは別格。強い個性を放つ。Fスポーツパフォーマンスは通常のFスポーツの上位に位置するスペシャルモデル。2.4リッターターボ+DIRECT4のパワートレインに加えて、専用サスペンション(リニアソレノイドAVS)、四輪操舵のDRS(ダイレクト・リア・ステア)、21インチ専用タイヤ(ミシュラン・パイロットスポーツ4 SUV)、6ピストン対向キャリパーを採用する、すべてが特別なクルマだ。
他グレードから乗り換えると「これは本当にRXなのか?」と思うほど、クルマが小さく、軽く感じる。コーナリング時の姿勢変化は最小限。コーナーの曲率に合わせて4つのタイヤのグリップ力が最適になるようにコントロールして旋回しているイメージ。とにかくアンダーステア知らずだ。DIRECT4による駆動力制御とDRSの相乗効果だが、実際にドライビングしていると「機械に曲げられている」感覚は皆無。まるで「運転が上手くなった」ようなコントロール性と自在性を見せつける。
乗り心地はわずかに硬め。他のRXと比べると「ちょっと引き締められている」と言うレベル。普段はRXらしくゆったり走れるが、ひとたびアクセルを踏むとスポーツカー好きも魅了する、二面性を持ったグレードと言える。
兄貴分RXと弟分のNX、ともに魅力的だが性格が違う!
RXとNXはメカニズムなどに共通点が多い。しかし2台のキャラクターははっきり異なる。
兄貴分のRXは初代から「SUVと高級セダンの融合」と言うブレないコンセプトで作られている。どちらかと言うとフォーマルな大人なイメージ。対する弟分のNXは「プレミアムアーバンスポーツギア」がコンセプトだ。どちらかと言うとスポーティで元気なイメージである。このあたりは同じメカニズムであっても、コンセプトや走りの味付け如何でクルマは大きく変わることを意味する。
現行モデルでは「TNGA」と言う武器を手に入れたことで、2台のキャラクターはより明確になった。重箱の隅を突けば、現時点では新世代レクサス第1弾のNXはやや粗削り、RXはその反省が活かされているので洗練度が高め……と言った細かな差はあるが、それは微々たる話。ただ、RX 500h Fスポーツパフォーマンスだけはメカニズムが特別。とは言え、RXとNXどちらを選ぶかはサイズの大小ではなくライフスタイルの違いで決めてほしい。
レクサスRX主要諸元
グレード=500h・Fスポーツパフォーマンス
価格=未定
全長×全幅×全高=4895×1920×1695mm
ホイールベース=2850mm
トレッド=フロント:1665/リア:1675mm
車重=未公表
エンジン=2393cc直4DOHC16Vターボ(プレミアム仕様)
最高出力=200kW(272ps)/6000rpm
最大トルク=460Nm(46.9kgm)/2000~3000rpm
モーター最高出力=前61kW(82.9ps)/後59kW(80.2ps)
モーター最大トルク=前292Nm(29.8kgm)/後169Nm(17.2kgm)
WLTCモード燃費=未公表
(市街地/郊外/高速道路=未公表)
サスペンション=前ストラット/後マルチリンク
ブレーキ=前後ベンチレーテッドディスク
タイヤ&ホイール=225/45R21+アルミ
駆動方式=4WD
乗車定員=5名
最小回転半径=未公表
※一部スペックは編集部予想
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みんなのコメント
写真ではあれだけ違和感のあったグリルも全然気にならなかったし。
サイズスペックの割に小ぶりに見えたのだけがちょっと意外だったな。
でも内装もさすがの質感で、良いクルマだと思ったよ。