現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > マクラフランが逆転で今季2勝目。ハイブリッド初のオーバル戦はシボレー1-2-3/インディカー

ここから本文です

マクラフランが逆転で今季2勝目。ハイブリッド初のオーバル戦はシボレー1-2-3/インディカー

掲載
マクラフランが逆転で今季2勝目。ハイブリッド初のオーバル戦はシボレー1-2-3/インディカー

 7月13日、アメリカ・アイオワ州のアイオワ・スピードウェイにて、2024年NTTインディカー・シリーズ第10戦の決勝が行われ、チーム・ペンスキーのスコット・マクラフランが今季2勝目を飾った。

 第9戦ミド・オハイオより、新たにハイブリッド・システムを導入したインディカーは、以来初のオーバルレースを迎えた。

【順位結果】2024年インディカー第10戦アイオワ 決勝

 現地20時に切られた第10戦のスタートでは、コルトン・ハータ(アンドレッティ・グローバル)を先頭に各車ペースをあげていくなか、後方のデイビッド・マルーカス(メイヤー・シャンク・レーシング)が単独スピン。そこにアグスティン・カナピノ(フンコス・ホーリンガー・レーシング)が衝突し、ロマン・グロージャン(フンコス・ホーリンガー・レーシング)も避けられずに接触してしまう多重クラッシュが起きた。その後ろではクリスチャン・ルンガーも単独スピンを喫しており、レースは1周目からフルコース・コーションが導入された。

 レースは20周目にふたたびスタートが切られ、ここでは先頭のハータに2番手のスコット・マクラフラン(チーム・ペンスキー)が並びかけた。

 ここでは惜しくもオーバーテイクには至らず、ふたりはその後も1秒以内の僅差で周回を重ねていく。その2秒後方にはアレックス・パロウとスコット・ディクソンというチップ・ガナッシ・レーシングの2台がつける展開だ。

 その後各車は順調に周回を重ね、80周目にはグラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン)が突如スロー走行となったことで2度目のフルコース・コーションが導入。

 84周目にはピットオープンとなって全車がピットへ向かい、この作業を終えたタイミングでマクラフランがハータを逆転しトップに浮上した。

 そして3番手につけていたパロウは、前戦にも見られたピットでのエンジンストールに見舞われ、19番手まで下がってしまった。代わりにディクソンが3番手に浮上し、4番手はパト・オワード(アロウ・マクラーレン)となる。

 レースは94周目にリスタート。2番手ハータがマクラフランにインから仕掛け、ターン3までサイド・バイ・サイドが続く好戦を披露したが、ここではアウト側のマクラフランが首位を守り切り、第2スティントの主導権を握る。

 以降は陽が落ちてきた影響もあるのか、各車のスピードが落ち着いていく。そんななか、首位マクラフランは好調のペースキープで徐々に差を広げていった。

 2番手ハータとの差が4秒になった175周目、タイヤの厳しくなってきた様子のハータが先行ピットインを選択。そして、ここで11番手までポジションを上げていたパロウがまさかのスピン。ウォールにヒットして停止し、レースは3度目のフルコース・コーションが導入された。


 182周目のピットオープンでレースはふたたびピット作業対決となり、マクラフラン陣営は首位を死守した。一方、2番手につけていたディクソンが遅れてオワードが2番手に浮上。続くディクソンの背後には、22番手スタートからポジションを上げてきたジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)がつける。

 なお、フルコース・コーションの前にピットへ向かったハータは、1周の短いショートオーバルでは早くも周回遅れとなってしまったため、18番手までポジションを下げることとなった。

 189周目に迎えたリスタートでは、先頭集団は落ち着いた走り出しを見せる。トップのマクラフランから、約1秒の間隔で各車は周回を重ねた。終盤に差し掛かる211周目には、ルーキーのリヌス・ルンドクヴィスト(チップ・ガナッシ・レーシング)がマシントラブルで停止し、4度目のフルコース・コーションが導入となる。

 レースは残り30周でリスタート。先頭集団は順当にペースをあげていくなか、ハータが姿勢を乱して5度目のフルコース・コーションが導入されることに。残り21周で再開のタイミングを迎えたが、スタート直前でウィル・パワー(チーム・ペンスキー)とピエトロ・フィッティパルディ(レイホール・レターマン・ラニガン))が接触し、フィッティパルディがスピン。そこにエド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)が衝突し、コーションが継続。

 レースはラスト12周でリスタートとなり、マクラフランがトップを守る好スタートを決め、2番手オワードの背後ではディクソンを抜いたニューガーデンが浮上した。以降は接近戦もなく、マクラフランを先頭に各車がチェッカーフラッグを受けた。

 これでマクラフランはキャリア初のオーバルレース制覇となり、第3戦バーバー・モータースポーツパーク以来の今季2勝目を飾った。

 2位には前戦ミド・オハイオでハイブリッド初レースを制したオワードが続き、3位には19ポジションアップを果たしたニューガーデンがつける表彰台となった。

 ダブルヘッダー後半戦の第11戦は、現地時間14日12時15分(日本時間15日1時15分)に開始となる予定だ。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

トヨタが「新ハイラックスサーフ」世界初公開へ 現代に蘇った!? カクカクデザイン×ブルーボディ採用の斬新仕様! まもなく米国で「4Runner TRD Surf 」披露
トヨタが「新ハイラックスサーフ」世界初公開へ 現代に蘇った!? カクカクデザイン×ブルーボディ採用の斬新仕様! まもなく米国で「4Runner TRD Surf 」披露
くるまのニュース
こんなバイクもある!? 白バイにはどんな車種が使用されているの?
こんなバイクもある!? 白バイにはどんな車種が使用されているの?
バイクのニュース
ポルシェ911 GT3、ターボ化も電動化もしたくないが「あと2年」で限界に… 開発者の苦悩
ポルシェ911 GT3、ターボ化も電動化もしたくないが「あと2年」で限界に… 開発者の苦悩
AUTOCAR JAPAN
新車当時価格1870万円!! オーテック・ザガート「ステルビオ」を前オーナーに手紙を送って懇願すること3年…情熱が伝わって晴れてオーナーに
新車当時価格1870万円!! オーテック・ザガート「ステルビオ」を前オーナーに手紙を送って懇願すること3年…情熱が伝わって晴れてオーナーに
Auto Messe Web
東芝、橋梁の健全度を測る新たな技術を開発 インフラの長寿命化に貢献
東芝、橋梁の健全度を測る新たな技術を開発 インフラの長寿命化に貢献
日刊自動車新聞
MTのみの硬派ポルシェ、『911カレラT』に初のカブリオレ登場…2114万円から
MTのみの硬派ポルシェ、『911カレラT』に初のカブリオレ登場…2114万円から
レスポンス
バイクニュース今週のダイジェスト(10/28~11/1)
バイクニュース今週のダイジェスト(10/28~11/1)
バイクブロス
トヨタ新型「“超凄い”カローラSUV」公開! “500馬力”の2.1リッター「直4」搭載! もはやステーションワゴンな「クロス」伯国に登場
トヨタ新型「“超凄い”カローラSUV」公開! “500馬力”の2.1リッター「直4」搭載! もはやステーションワゴンな「クロス」伯国に登場
くるまのニュース
ヴィンテージのフォード ブロンコ、EVになる
ヴィンテージのフォード ブロンコ、EVになる
GQ JAPAN
ずっと50km/hで走らなきゃだめ? 最低速度が50km/hの高速道路に最高速度規制が50km/hがかかった場合の走り方とは
ずっと50km/hで走らなきゃだめ? 最低速度が50km/hの高速道路に最高速度規制が50km/hがかかった場合の走り方とは
バイクのニュース
なぜ停止線の「めちゃ手前」で止まる? “スペース空け過ぎ”に「違反なの?」「正直ありがたい」「トラックのため」の声も! 「狭い道では助かる!?」謎の行為に反響集まる!
なぜ停止線の「めちゃ手前」で止まる? “スペース空け過ぎ”に「違反なの?」「正直ありがたい」「トラックのため」の声も! 「狭い道では助かる!?」謎の行為に反響集まる!
くるまのニュース
気掛かりなリコール届け出件数、ホンダは原付108万台、マツダは「CX-60」3万4461台[新聞ウォッチ]
気掛かりなリコール届け出件数、ホンダは原付108万台、マツダは「CX-60」3万4461台[新聞ウォッチ]
レスポンス
フランス市場にランチア復活、新型『イプシロン』で…有料会員記事ランキング
フランス市場にランチア復活、新型『イプシロン』で…有料会員記事ランキング
レスポンス
BMW『i5ツーリング』、394馬力ツインモーターの「xDrive40」追加へ…航続520km
BMW『i5ツーリング』、394馬力ツインモーターの「xDrive40」追加へ…航続520km
レスポンス
ヤマハが電動車いすの完成車販売をやめて「ユニット専業メーカー」になることを宣言した理由
ヤマハが電動車いすの完成車販売をやめて「ユニット専業メーカー」になることを宣言した理由
レスポンス
RB、2025年シーズンから正式名称を”レーシングブルズ”に変更へ。呼称に関する混乱、ついに終止符?
RB、2025年シーズンから正式名称を”レーシングブルズ”に変更へ。呼称に関する混乱、ついに終止符?
motorsport.com 日本版
マツダ新型「コンパクトSUV」発表! めちゃ豪華内装の特別仕様車設定! 大幅改良の「MX-30」約239万円から!
マツダ新型「コンパクトSUV」発表! めちゃ豪華内装の特別仕様車設定! 大幅改良の「MX-30」約239万円から!
くるまのニュース
約180万円から! ダイハツ本気の「AWDスポーツカー」に反響あり! パワフルな「ターボ×専用エンジン」搭載! ド迫力ボディを“5速MT”で操る「辛口モデル」X4に大注目!
約180万円から! ダイハツ本気の「AWDスポーツカー」に反響あり! パワフルな「ターボ×専用エンジン」搭載! ド迫力ボディを“5速MT”で操る「辛口モデル」X4に大注目!
くるまのニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村