■「ハリアー」に対抗できるのは「ムラーノ」しかない!?
トヨタのクロスオーバーSUV「ハリアー」が売れています。同クラスのトヨタ「RAV4」がタフな四駆イメージを強調したモデルなのに対し、ハリアーは都会的で洗練されたスタイリッシュさが特徴で、こうしたキャラがユーザーから好まれていることは、販売台数の差からも明らかです。
このハリアーにはかつて直接のライバル車として日産「ムラーノ」が存在していました。なぜ消えてしまったのでしょう。復活は難しいのでしょうか。
【画像】めちゃカッコいい! 日産「精悍SUV」を画像で見る(30枚以上)
自販連(日本自動車販売協会連合会)調べによる2023年におけるハリアーの年間販売台数は7万5211台。対するRAV4は4万1018台でした。
このようにハリアーの人気はダントツで、例えば、より価格の安いコンパクトSUVのホンダ「ヴェゼル」(5万9187台)やトヨタ「ライズ」(6万4995台)よりも多く売れているのです。
対抗する日産はというと、同クラスの「エクストレイル」が年間2万7129台に留まっている状況。
2023年は各自動車メーカーともに、ここ数年続く半導体不足などによる生産遅れの影響を受けており、年間販売台数がそのまま車種人気の実力とは言い切れません。
しかしここでハリアー対抗馬のムラーノが今残っていれば、よりユーザーのニーズに応えることができるのに……と歯がゆいのは、なにも筆者(くるまのニュースライター 河馬兎)だけではないはずです。
ムラーノの初代モデル(Z50型)が誕生したのは2002年のこと。
当時、ラージセダン「ティアナ」にも使われていたFF-Lプラットフォームを使用した2列シート・5人乗りのクロスオーバーSUVで、北米専売車として開発されたクルマです。
最大の魅力は、そのエクステリアデザイン。ムラーノの伸びやかな「モダンアートデザイン」は、当時増え始めていた日産SUVラインアップの中でもひと際高いクオリティを持ち、かつ斬新なものでした。
この洗練されたデザインが好評を得たことで、初代ムラーノは北米市場で大ヒット。
国内など世界各国からも販売熱望の声が上がり、2004年にはようやく日本でも販売されることとなりました。
当初は北米専用モデルだったムラーノも、結果的には世界各国で販売されるグローバルモデルへと発展したのです。
その後、2008年には2代目へとモデルチェンジ。しかしながら、当時ハリアーには追加されたハイブリッドモデルを設定できず燃費が悪かったことは、国内では大きなネックとなりました。
さらにボディサイズもひと回り大きくなり、デザインも北米ユーザー好みの濃いめなディテールが与えられたことなどから、初代の洗練されたムードは薄れてしまいました。
その後、国内の販売台数は徐々に伸び悩み、2015年には日本市場からは姿を消してしまったのです。
■国内では2代目で消滅したムラーノも海外では3代目が活躍中!
国内では2世代限りで消滅したムラーノでしたが、ほぼ同時期に北米や中国では3代目ムラーノが登場し、現在も販売を続けています。
3代目ムラーノは、厳ついフロントデザインや、最大20インチの大径タイヤホイールなど、北米や中国のユーザーが好みそうなド派手なデザイン。ボディサイズも全長4887mm、全幅1915mmという迫力あるサイズです。
3代目ムラーノは、LEDのデイライトを仕込んだブーメラン型ヘッドライトや、大きなVシェイプグリル、ボディ随所に配されたシルバーの加飾によって、フロントフェイスはさらに大迫力な雰囲気となりました。
サイドビューも、後端までつながったように見える流麗なウィンドウグラフィックや、なだらかに傾斜するルーフラインなどのクーペ風のルックスがなかなかスタイリッシュです。
その伸びやかな雰囲気も相まって、実にカッコいいクルマに仕上がっており、海外では「ニッサンのスタイリッシュなSUV」として、今なお好評を得ています。
グローバルモデルに発展したことで、残念ながら日本市場には合致できなかったムラーノですが、海外ではいまも活躍していることを考えれば、名車といえるでしょう。
日産としても、もともと日本に導入するつもりはなかったわけですから、日本市場で受け入れられなかったのは仕方のないことともいえます。
ただ、似たような大柄なボディサイズのレクサス「RX」が安定して売れていることを考えれば、このムラーノも国内で生き残る道があったのかもしれません。
ネックとなった燃費に関しても、現行型エクストレイルに搭載されている最新ハイブリッドシステム「e-POWER」を搭載すれば弱点も解消できます。
コンパクトSUVをも凌駕するハリアー人気の今、日産にはぜひともムラーノを日本に再上陸させてほしいと切に願います。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
“生産版”「“R36”GT-R」公開に反響絶大! 日産の「旧車デザイン」採用&4.1リッター「V6」搭載で「借金しても欲しい」の声! 1000馬力超えもあるArtisan「“和製”なスーパーカー」が話題に
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に"1代で"姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
「とりあえず増税ね」で50年!? 「世界一高い」自動車諸税&ガソリン税“見直し”正念場 “年収の壁”の向こうの璧
「黄信号だ。止まろう」ドカーーーン!!! 追突されて「運転ヘタクソが!」と怒鳴られた…投稿に大反響!?「黄信号は止まるの当たり前だろ」の声も…実際の「黄信号の意味」ってどうなの?
“生産版”「“R36”GT-R」公開に反響絶大! 日産の「旧車デザイン」採用&4.1リッター「V6」搭載で「借金しても欲しい」の声! 1000馬力超えもあるArtisan「“和製”なスーパーカー」が話題に
「緊急車両が来て道を譲らないとどうなりますか」 理由に「『聞こえんかった』は通用するのですか」 譲るのはマナー?義務? 具体的にどう譲ればいいのですか。
“300馬力”V6搭載! ニッサン爆速「最上級ミニバン」とは? 超豪華内装×専用装備マシマシな“走り屋仕様”の「エルグランド」に熱視線!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
くるまのニュースのいつものワードてんこ盛り。
日本語ちゃんと勉強してください。
視界が極悪だったからね。ムラーノっていう
名前もハリアーに比べてダサいし、わざわざ
ハリアーをやめてまで買う車ではなかった。