8月1日(木)から4日(日)にかけて、北欧フィンランドにて開催される2024年WRC世界ラリー選手権の第9戦『ラリー・フィンランド』。
第7戦ポーランド、第8戦ラトビアと続く高速グラベル(未舗装路)3連戦を締めるこのイベントは、1973年のWRC初年度からシリーズに組み込まれてきた北欧最大のラリーのひとつだ。そんな第9戦を前に各陣営から、ドライバーたちの声が届いている。
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■Mスポーツ・フォードWRT
●アドリアン・フルモー(#16 フォード・プーマ・ラリー1)
「ラリー1でフィンランドを走るのはこれで3回目になる。このラリーは、チャンピオンシップの伝統が感じられる大好きなイベントだ」
「さらに今回は歴史あるステージ、全長32.98kmのオウニンポウヤが戻ってくる。フルで走るのは初めてで、チャンピオンシップのなかでも大きなステージなので、戻ってきて嬉しい」
「ここでもまた表彰台に上がって、良い結果を残せることを願っているよ」
●グレゴワール・ミュンスター(#13 フォード・プーマ・ラリー1)
「フィンランドに向けての準備として、前回のラトビアでアドリアン(・フルモー)とマルティン(・セスク)とのオンボード比較を行った」
「そして、高速コーナーでスピードを出すための運転スタイルの違いやブレーキングに関する操作を学ぶことができた。フィンランドではその知識をすべて活用し、良い結果を出すように努めたい」
「ここではつねに新しいステージがあるが、レッキやラリーに向けて良い洞察を得られるよう、オンボードを見てさらに準備していきたいと思う」
■ヒョンデ・シェル・モービスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)
「ラリー・フィンランドは困難だが楽しめるラリーだ。もっとも重要なことのひとつは、信頼できるマシンだろう」
「低速で狭いセクションではグリップとトラクションが必要だが、高速セクションでは横方向のグリップと安定性も必要になってくる。さらに、高速コーナーやジャンピングスポットでマシンを確実にコントロールするためにも精度が重要になる」
「もちろん、以前ここで表彰台に上がった経験は自信に繋がるが、マシンや道路は年々進化しているので、ラリーは依然手強いままだろう。目標は両選手権でのリードを守ること、そしてこの高速ラリーを楽しみ、上位の戦いに参加することだ」
●オット・タナク(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)
「ラリー・フィンランドは、カレンダーのなかでも僕のお気に入りのイベントのひとつだ。とはいえ、これがいかに困難で要求の厳しいイベントになるか僕は知っているので、このラリーの地形のユニークな特徴に大いに敬意を払っている」
「ここで成功するには、ラリーの経験と自信というふたつが必要だ。このイベントに臨むにあたって、僕たちにはその両方の要素がそろっていると信じている」
「そして僕の目標は、ラトビアで達成した進歩を確固たるものにするために、最大限に努力することだ」
●エサペッカ・ラッピ(#4 ヒョンデi20 Nラリー1)
「母国のイベントで競うのはいつも楽しい。観客が興奮と同時にプレッシャーも与えてくれるからだ。その両方が、このラリーで最高のパフォーマンスを発揮するためのモチベーションになる」
「ラトビアでのドライビングは、ここフィンランドでセットアップを行うのにとても役立つだろう。これらのイベントは非常に似ているので、学んだことはすべてこのイベントに持ち込み、ライバルたちから最大限のポイントを勝ち取る助けになる」
「ラトビアでは表彰台を期待していたが、残念ながら僕たちはその目標からは程遠かった。ラリー・フィンランドは、挽回のチャンスになるだろう」
■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)
「ラリー・フィンランドは、つねにカレンダーのハイライトで、チームにとっても選手権にとっても重要な一週間となる」
「自分は過去にもフィンランドでは強さを発揮してきており、今回も事前テストを含めていいスタートを切れていると思う。またこのラリーでは、ラトビアで見られたような路面クリーニングの影響はそれほど大きくないだろう」
「上位争いをすることは充分可能だろうが、金曜日までの天候の推移には注意する必要があると思う。それでもステージは最高だし、何よりも楽しんで走ることがベストなアプローチなので、今年もとても楽しみにしているよ」
●セバスチャン・オジエ(#17 トヨタGRヤリス・ラリー1)
「ラリー・フィンランドは、ドライバーならば誰もが走りたいと思う、選手権のなかでも特別なイベントだろう。また、地元のドライバーがつねにとても強いため、難しいラリーでもある」
「しかし、私はそのようなチャレンジが好きで、2年ぶりにふたたび出場したいと心から思っていた。もちろん、チームにとってのホームイベントでもあるので、チームが最高の結果を得られるように全力を尽くすつもりだ」
「ハイスピードラリーにはしばらく出場していなかったが、ラトビアでは速さを発揮することができたと思うので、フィンランドでも同じように戦えることを願っている」
●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)
「毎年、ラリー・フィンランドは特別な一戦だ。もちろん、自分たちのホームラリーであり、多くのファンや家族が集まる素晴らしいイベントのひとつでもある」
「いつもエキサイティングでステージはとても素晴らしいが、非常に難しくもある。オウニンポウヤのような伝説的なステージもスケジュールに含まれているので、今年はきっと素晴らしいイベントになるだろう」
「自分たちのアプローチは、今年出場してきたすべてのラリーと変わらない。目標は優勝するために最善を尽くし、チームに多くのポイントをもたらすことだ」
「自分はこれまでラリー・フィンランドで最高の成績を収めることができていないが、他のラリーと同じように戦い、ベストを尽くすよ」
●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)
「フィンランドは、いつも非常に楽しみにしているラリーです。長年フィンランドに住んでいるので、自分にとってはラリー・ジャパンとともに、第二のホームラリーのように感じていますし、昨年表彰台に立つことができたのは本当に大きな出来事でした」
「今年も昨年同様の結果を残せるように戦いたいと思っていますが、もちろん、多くの強豪ドライバーが参戦するので、そう簡単には行かないでしょう」
「前戦のラリー・ラトビアでは速さがありましたし、クルマも非常にいいフィーリングだったので、今週初めにフィンランドの道で行なった事前テストでは、それをさらに高めることに努めました。ですので、ラリーに向けては充分自信がありますし、ハードにプッシュし、楽しんで走ることが今から楽しみです」
●サミ・パヤリ(#5 トヨタGRヤリス・ラリー1)
「ここ数週間、ラリー・フィンランドを本当に楽しみにしていた。TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチームの一員として母国イベントでラリー1デビューを飾るのは、非常にエキサイティングな瞬間になるだろう」
「チームと何度か良いテストを重ねるなかで、マシンに慣れるとともにイベント出場のための準備を進めてきたが、フィンランドのステージは非常にハイスピードで、多くの難しいクレスト(丘)もあるので大きなチャレンジになるだろう」
「もっとも重要なのは、経験を積み、ラリーを完走することだろう。もちろん速さも見せたいと思っているが、最終リザルトに関して目標を設定するのは簡単ではない。最善のアプローチは、リザルトのことは考えず学びを続け、一歩ずつ進歩することだ」
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