今の状況を見ていると、もしかしたらできたかも!? と思ってしまうが、新型コロナウイルスの影響で中止になってしまった今年の東京モーターショー。開催か中止かを早めに決めないと準備に時間がかかるし、1年遅れで行われた東京五輪の後片付けもあったしと、厳しかったのは事実だ。
でもまぁ決まってしまったことはしょうがない。リアルでできないのであれば、ベストカーでやっちゃおう! というわけで、「東京モーターショー2021がもし開催されていたら、こんなクルマが出ていたはず!」という夢をwebで実現。市販前提車からコンセプトカーまでズラリ揃っております!
え…本当?? マジで次期クラウンはこうなる? 2022年発表 新型クラウン全情報
※本稿は2021年10月のものです。
文・予想CG/ベストカー編集部 写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2021年11月10日号
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■ホンダ編
●NEWインテグラ
アキュラブランドで復活することがアナウンスされているインテグラ(画像はベストカー編集部による予想CG)
米国ホンダがアキュラブランドで来年インテグラの名を復活させると明らかにしたのが今年8月12日のことだった。フロントの一部のみが公開されたにすぎないが、これに関連して「2022年にアキュラブランドからインテグラが復活する」ことがコメントされた。
さらに9月29日、リアショットが公開され、流麗なプロポーションであることが確認できた。これと同時に5ドアスポーツだということが明らかにされたのだが、ショー会場で実車が見たかった!
パワートレーンについては一切明らかにされてはいないが、ホンダが舵を切った電動化への道筋を考えれば、e:HEV、あるいはピュアEVということにも期待が高まる。日本国内投入を熱望するぞ!!
●NEWシビックタイプR
これまでの情報では後輪モーター駆動だったが、最新情報ではFFの2Lターボだという(画像はベストカー編集部による予想CG)
9月に新型に切り替わったシビックだが、すでにホンダが正式に公表しているように、新生タイプRが来年、登場することになる。
基本となるのは5ドアハッチバックの新型シビックのボディだが、開発段階からタイプRの存在を念頭にしているため、ボディの強靭さは従来型をはるかにしのぐものとなるのは言うまでもない。
パワートレーンは、これまでの情報では後輪を2つのモーターで駆動するSH-AWDを採用するといわれ、実際、開発中のテスト車両にはその仕様もあったのだが、コストや重量増加、さらに操安制御の問題もあり、最新の情報ではこれまで同様、前輪を2Lターボエンジンで駆動するFFになるということだ。
2Lターボは最高出力320ps、40.8kgmで先代型同様ながら、トルク特性をチューニング。コーナー立ち上がりのレスポンスに優れるという。
ニュルでのテスト目撃情報も多く、開発は仕上げ段階。来年前半のデビューだ。
●EVスポーツ
現在開発中のGMとの共同開発EVの次、2025年以降にホンダ独自のEVプラットフォームで開発(画像はベストカー編集部による予想CG)
NSXの生産を終了するホンダ。来年3月にはS660の生産も終了し、ついにスポーツモデルが途絶えることになる。
もちろん、それでよしなどとホンダは考えておらず、時代にマッチした、電動化の流れに乗ったホンダらしいスポーツモデルを計画している。モーターショーがあれば、当然出展しただろう。
登場は2025年以降となる。ホンダ独自に開発をするEV専用プラットフォームを活用し、ホンダが培ったハンドリング性能の知見を盛り込んだ、ピュアスポーツとなる!!
●NEWステップワゴン
新型は実用性とともに走りもさらに磨きをかける。現行型で採用された「わくわくゲート」は廃止の方向(画像はベストカー編集部による予想CG)
新型ステップワゴンはオーソドックスなミニバンとして、快適性や利便性、そして軽快な走りを追求する。
グレードは現行型同様に標準仕様とエアロ仕様のスパーダの2タイプ。パワーユニットは、1.5Lターボと2L e:HEVの2本立てになる。
●SUV e:prototype
最新の音声識別やスマホ連動などの先進技術も投入
持続可能な社会を実現するため、「2050年カーボンニュートラル実現」という目標を掲げているホンダからは、2021年上海モーターショーでワールドプレミアされたコンセプトカー、「SUV e:prototype」を登場させる。
エクステリアはそのまま市販車として出ても遜色ないデザインにまとめられながら、近未来的な雰囲気を纏ったデザインとなっている。「EVならではの力強いスムーズな加速感を追求した」とし、このe:prototypeをベースとしたEV市販モデルを来年春頃に発売予定としている。登場を楽しみに待ってるぞ!
■マツダ編
●NEW CX-5 & NEW CX-8
直6+FRのプレミアムSUVとして生まれ変わるCX-5。パワーユニットはガソリン&ディーゼルで、電動化対策として48Vハイブリッド、PHEVを用意する(画像はベストカー編集部による予想CG)
プレミアムブランド戦略を推進するマツダは、来年2022年に一世一代の大きな転機を迎える。
2019年にブランニューの後輪駆動プラットフォームのラージアーキテクチャ、2020年にはそのプラットフォームに搭載する縦置きの直6も発表。
それを搭載する新世代マツダの『第7世代商品群』の第1弾モデルとして、来年春にマツダ6がデビュー。
マツダの主力SUVのCX-5は、マツダ6同様に直6+FRとなり、2023年にデビューし、プレミアムSUVマーケットに新規参入する。
現在は効率を重視したFFベースのSUVが主流となっているなか、それに逆行するかのようなマツダの戦略が吉と出るか凶と出るか。
パワートレーンは、直6のガソリン&ディーゼルで、両方に48Vマイルドハイブリッド、ガソリンのみプラグインハイブリッドを用意する。
そしてCX-5の約1年後にデビューするCX-8は、現行同様にパワーユニットなどはCX-5と同じで、3列シートSUVとして進化を遂げる。
また、CX-8はCX-5を大型化したモデルではなく、日本未発売のCX-9のダウンサイジング版という位置付けも変わらない。CX-5もCX-8もデザインが売りとなるのは言うまでもなく、世界的にその美しさが話題になるのは確実だ。
ショー会場でそのプロトタイプを見たかったファンは多いはず。
●水素ロータリースポーツコンセプト
この秋というタイミングではデザインコンセプトの出展となっただろうが、マツダの本気を示すだけでもインパクト大。東京モーターショーで、その勇姿を見たかった!(画像はベストカー編集部による予想CG)
これぞ夢のコンセプトカー。もし開催されていれば、水素ロータリースポーツは東京モーターショーの超目玉だったはず。と、ベストカーは勝手に思っている。
水素燃料の実用化が現実味を帯びてきて、水素ロータリーの開発が再び始まったとの情報。関係者によると2023年にはプロトタイプを走らせることが可能というから、この秋にデザインコンセプトだけでも披露できたのではないかというのがその根拠だ。あながち的外れでもないはず。
最近元気のないマツダだが、ロータリースポーツの復活となれば注目度がグンとアップすること確実だし、社内の士気も上がるだろう。
2090年代当初から開発を続けてきた水素ロータリーだけに、ノウハウは蓄積されている。実現可能性は高いのだ!
●NEWマツダ6
新開発FRプラットフォームによる上質な走り味に期待!!(画像はベストカー編集部による予想CG)
マツダが満を持して開発を進めるラージ系FRプラットフォームを採用する第一弾がマツダ6だ。同時に新開発される直列6気筒3Lエンジンが搭載されるのもポイント。
SKYACTIV-Xのガソリンエンジンと、第2世代へと進化するクリーンディーゼルが搭載されることとなる。48Vマイルドハイブリッドが組み合わされる。クーペも開発中。
●CX-50
CX-50は新型CX-5や新型マツダ6とともに、新開発の次世代FRラージプラットフォームと直6エンジンを採用。FRベースの高級SUVが誕生する(画像はベストカー編集部による予想CG)
マツダブースでは新型のCX-5やCX-8のほかにもSUVのニューモデルが出展されただろう。新しいクーペタイプSUVのCX-50だ。
CX-50は同じく2023年春にフルモデルチェンジして登場する新型CX-5のクーペモデルという位置づけでデビュー予定。
CX-5は2012年に登場した初代も2016年に一新した現行型もFFベースだが、新型では新開発のFRラージプラットフォームと直6エンジン+48Vマイルドハイブリッドを採用。ひとクラス上のDセグSUVに生まれ変わる。
この新型CX-5がベースとなるCX-50もプレミアムクラスのSUVとして誕生。スタイリッシュなマツダデザインも魅力となりそうだ。
■スズキ編
●ジムニー5ドア
ジムニー5ドアモデルは小型車のシエラをベースに300mmホイールベースを延長。全長3850mmのロングモデルとなる(画像はベストカー編集部による予想CG)
2018年のデビュー時から納期の長さが話題になるほど人気の現行型ジムニーだが、ジムニーロングこと5ドアモデルの開発も進行中。すでに欧州でテストが繰り返し行われている姿も見かけられている。
この5ドアモデルはメイン市場が欧州だが、2023年5月には日本にも導入されることになりそうだ。ショー会場に展示されていれば、人だかりができてたはず!
このジムニー5ドアは小型登録車のジムニーシエラをベースに、ロングホイールベース化&5ドア化したモデル。
ホイールベースは、ジムニーシエラの2250mmに対して5ドアは300mm延長。全長もシエラの3550mmから同じく300mm長くなり、5ドアの全長は3850mmとなる。その分後席の足元スペースなどに生かされる。
エンジンは現行型のシエラと同じ1.5L直4DOHC(102ps/13.3kgm)を搭載する。
また、5ドアのほかにもジムニーシエラベースのピックアップ仕様も開発されているという情報もあり、こちらの登場も待ち遠しいところだ。
●NEWスイフトスポーツ
ボディサイズは現行型とほぼ同じ。マイルドハイブリッド化による重量増も抑えられる(画像はベストカー編集部による予想CG)
スイフトスポーツのフルモデルチェンジに関しては少しずつ情報が集まっており、2023年春頃のデビューが計画されている。
実は現行型の欧州モデルは昨年5月にマイナーチェンジを受けていて、すでに採用しているのだが、48Vマイルドハイブリッドを日本でも次期モデルで搭載することになる。
この欧州仕様の1.4Lターボ+48Vマイルドハイブリッドは、ターボの圧縮比の向上や電動吸気VVT、EGRなども新たに採用。これらを踏襲した最新の改良版パワーユニットが搭載されそうだ。
シャシーは現行モデルをベースに高剛性化が図られ、ホットハッチらしい走りの性能に磨きがかけられる。6MTと6ATも現行型と同じく設定され、これもスイスポらしい魅力となるはずだ。
●NEWアルトワークス
デザインはキープコンセプトながら、新型ターボエンジンやシャシーの改良で走りの性能が大幅にアップする(画像はベストカー編集部による予想CG)
スズキブースは期待のスポーツモデルがさらに存在する。軽スポーツハッチの代表格であるアルトワークスも次期モデルを開発中だ。
その次期型アルトワークスは新エンジンの搭載が最大のポイント。現在、ハスラーでは最新のRD06型エンジンが採用されているのだが、このターボ仕様がアルトワークスに積まれることになるのだ。
現行モデルでもエンジンはスポーティな走りのために専用の制御プログラムなどを採用しているが、次期型もワークス専用チューンが施されるはずで楽しみ。
シャシーもボディ剛性のさらなる強化や専用ショックアブソーバーを使ったサスチューニングなどによる改良で、一段と走りに磨きがかかる。
注目のデビューは2022年10月が予想される。
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みんなのコメント
東京モーターショーの最盛期は90年代初頭くらいまでか?
かつては世界が注目していたが、もはやその面影はない。
今やモーターショーより家電ショーにEVを出してくる。
モーターショーも存在が今後どうなるか。