現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > ハーレーダビッドソンFXLRSローライダーS試乗インプレ【ミルウォーキーエイト117搭載! 超弩級パフォーマンスクルーザー】

ここから本文です

ハーレーダビッドソンFXLRSローライダーS試乗インプレ【ミルウォーキーエイト117搭載! 超弩級パフォーマンスクルーザー】

掲載
ハーレーダビッドソンFXLRSローライダーS試乗インプレ【ミルウォーキーエイト117搭載! 超弩級パフォーマンスクルーザー】



【ブラックフライデーフェア】全国正規ハーレーディーラー店舗&公式オンラインショップでダブル開催~アパレル等が最大35%OFF

トルクフルで、スロットルレスポンスも申し分ない。ハンドリングもシャープで、コーナーでは狙ったラインを外さない。ハーレー史上最大/最強となるパワーユニット=ミルウォーキーエイト117を搭載し、走りでは最強と名高いローライダーSの進化をレポートしよう。

’22 ハーレーダビッドソンFXLRSローライダーS

―― 【HARLEY-DAVIDSON FXLRS LOWRIDER S】●価格:288万4200円[ビビットブラック]/292万9300円[ガンシップグレー] [写真タップで拡大]

―― 【RIDING POSITION/身長175cmの場合】シート高は720mmと低く、カカトまで両足がベッタリ届き、足着き性に不安はない。ステップはミッドコントロールで自然な位置。膝が曲がり、長時間の走行でもストレスや疲労感が少ない。グリップは真っ直ぐに腕を伸ばしたところにあり、リラックスのできる乗車姿勢。上半身は若干ながら前傾し、車体をコントロールしやすい。

ローライダーS試乗インプレ:圧倒的パフォーマンスですべてを置き去りにする快感

立ち上がりの加速では駆動輪にしっかりとトラクションが掛かり、右手と直結したかのようなダイレクトな加速が味わえる。う~ん、なんとも爽快っ! どうだ、これぞハーレーダビッドソンが誇る最新パフォーマンスクルーザーの走りだ!!

ハーレー専門メディア『ウィズハーレー』編集長である筆者にとっては、出来栄えの良いニューモデルに乗ると、つい嬉しくなってしまい、まるで自分が開発に関わったかのように「どうだ、すごいだろう!」と自慢げに吹聴してしまうから、我ながら呆れてしまう。ハーレーダビッドソン開発エンジニアにとって、’22年式のFXLRSローライダーSは、満足のいく完成度であったのではなかろうか。

なんといっても、従来まではCVOだけが搭載を許されてきたミルウォーキーエイト117(排気量1923cc)を心臓部としたことが大きい。ハーレー史上最大/最強となるパワーユニットは、スクリーミンイーグル ハイフローエアクリーナーキットとの組み合わせで、最大トルクを155→168Nmへと大幅に増強し、より力強い走りを実現している。

これは英断であるとともに、ローライダーSならではともいえる。2016年に登場した初代FXDLSローライダーSもまた、スタンダードエンジンがツインカム96(1584cc)であったのに対し、CVO用のスクリーミンイーグル ツインカム110(1801cc)が特別に奢られた。

余談だが、このとき「Sシリーズ」として、ファットボーイSとソフテイルスリムSもラインナップされ、3兄弟としていたが、いまのところ両車がカムバックするニュースは耳にしていない。『ウィズハーレー』誌としては、そろそろ「ニューSシリーズ」のデビューを記事にしたいと願っている。

それはさておき、初代ローライダーSは、圧倒的パフォーマンスで絶大な人気を誇ったまま、ダイナの終焉とともにわずか2年間の販売だけで姿を消してしまった。

そして’20モデルにて、よりスポーティな走りを実現するモノサスペンション装備のニューシャーシでFXLRSローライダーSとして蘇る。エンジンはミルウォーキーエイト114(1868cc)へと進化。

オールドハーレーのような味わい深さを求め、腰下にあるツインカムを1本に戻し、フライホイールの慣性マスを増やすなどした。低回転域のふくよかなトルクを重要視しつつ、ロングストローク設計はもちろん、4バルブとツインスパークで俊敏な加速性能も両立している。

今回の’22年式ローライダーSは、102mmだったボアを103.5mmに拡げ、114mmのストロークをそのままに排気量を55ccアップ。追い越し時の加速や高速巡航などで、よりいっそうのゆとりが生まれだ。なんと言っても、ミルウォーキーエイト117搭載車の中では、308kgの車体重量はもっとも軽い。

報告するべきことは、エンジンのスケールアップだけではない。新型ローライダーSは、車体の細部に至るまでブラッシュアップがなされている。

まず、初代FXSローライダー(’77)から連綿と受け継がれてきたタンクオンのデュアルメーターをついに廃止。アナログ式のタコメーターとデジタルスピードメーターを組み合わせたコンビネーションメーターを、ライダーの視線により近く見やすいハンドルマウントに配置転換しているのだ。

タンクコンソールをロープロファイル化し、上面をスッキリとさせつつ「FXLRS」のパッチが埋め込まれた。

ビキニカウルをセットしたフロントマスクは、相変わらずふてぶてしく無骨な表情。アルミ製のフォークトリプルクランプにセットされるインナーチューブ径43mmのショーワ シングルカートリッジ倒立式フロントフォークは、キャスターアングルを28度に立てられ、ステアリングフィールを軽快にするとともに、前輪の接地感をより際立たせている。

コーナーアプローチではスッと車体が寝ていき、フロント19インチに110mmと太すぎないタイヤの組み合わせの恩恵を感じる。

前後ホイールはマットダークブロンズ仕上げのアルミキャストホイールに刷新され、兄弟車として新たにデビューしたFXLRSTローライダーSTとお揃いに。足まわりの印象を大きく変えた。

ハードな走りにも対応するモノサスペンションは、初期荷重では滑らかにストロークし、路面追従性に優れ、大きな入力が瞬時にかかってもしっかりとダンパーが踏ん張ってくれる。

走りでは最強と名高いローライダーSが進化し、ますますアグレッシブになった。日欧のスポーツバイクに比較すれば、重量級と言わざる得ない手応えのある車体を、大排気量にモノを言わせて突き進む感覚はビッグツインモデルならでは。

トールバーとミッドコントロールによって上半身が起きたまま、伏せることなどせず風圧を受けたまま味わう猛ダッシュは、実際の数値を上回る荒々しさがあり、勇ましい走りは病みつきになる。ぜひ味わってほしい!!

ローライダーS ディテールチェック

―― ノンビリゆったり走るだけでは物足りない。そんな要望に応えた“パフォーマンスクルーザー”という新ジャンルを牽引し、いまやラインナップに欠かせない人気モデルとなった「ローライダーS」。’22年式ではシリーズ共通のダブルクレードルフレームに、ハーレー史上最大となる排気量1923cc“ミルウォーキーエイト117”エンジンを搭載した。2000ccに迫る超弩級エンジンは、最大トルクを155Nm/3250rpmから168Nm/3500rpmへと大幅に増強している。 [写真タップで拡大]

―― 倒立式フロントフォークを28度と立ててセットし、フロントブレーキには対向4ピストンキャリパーと300mmフローティングローターを組み合わせた。ダークブロンズで仕上げられキャストアルミホイールは新作で、精悍な足もとを演出した。 [写真タップで拡大]

―― 1977年の初代FXS誕生以来、ローライダーのアイコンであった縦列配置のデュアルメーターを排し、燃料タンク上をスッキリさせた。ブラックのタンクコンソールはロープロファイルのテクスチャード加工。車体色はベーシックなビビッドブラックに加え、ニューカラーとなるガンシップグレーの2色を設定した。 [写真タップで拡大]

―― メーターはライダーの視界に入りやすいハンドルマウントへ移設。走りに重きを置いたことがこうしたところからもわかる。 [写真タップで拡大]

ローライダーS 主要諸元

こんな記事も読まれています

KTMのスーパースポーツ最大排気量モデル 「990 RC R」市販予定車公開
KTMのスーパースポーツ最大排気量モデル 「990 RC R」市販予定車公開
バイクのニュース
日産「新型エルグランド」いつ登場!? 唯一無二の「ターボエンジン」も搭載か? 王道の「キング・オブ・ミニバン」“全面刷新”に期待高まる!
日産「新型エルグランド」いつ登場!? 唯一無二の「ターボエンジン」も搭載か? 王道の「キング・オブ・ミニバン」“全面刷新”に期待高まる!
くるまのニュース
JAOS、レクサスLXで「BAJA 1000」参戦、過酷なオフロードレース制しクラス優勝
JAOS、レクサスLXで「BAJA 1000」参戦、過酷なオフロードレース制しクラス優勝
レスポンス
レンタル819の新店舗「レンタル819高円寺」が12/6にオープン!
レンタル819の新店舗「レンタル819高円寺」が12/6にオープン!
バイクブロス
イイクルマが多すぎて選べねぇ! [日本車]って結局どれが完璧に近いん? 
イイクルマが多すぎて選べねぇ! [日本車]って結局どれが完璧に近いん? 
ベストカーWeb
トヨタ「GR86」の海外での評価は? 500万円ではまだ売り手つかず…プレ値がつくのはもっとずっと先になりそうです
トヨタ「GR86」の海外での評価は? 500万円ではまだ売り手つかず…プレ値がつくのはもっとずっと先になりそうです
Auto Messe Web
【カワサキ】「カワサキ プラザ福岡東」がリニューアルオープン!
【カワサキ】「カワサキ プラザ福岡東」がリニューアルオープン!
バイクブロス
ポール・トゥ・ウインのラッセル「ほぼ完璧な週末。フライトをキャンセルしてパーティだ!」メルセデス/F1第22戦
ポール・トゥ・ウインのラッセル「ほぼ完璧な週末。フライトをキャンセルしてパーティだ!」メルセデス/F1第22戦
AUTOSPORT web
【車名がプラドからランクル250に】ガソリンモデル試乗で見えたランクルの原点!
【車名がプラドからランクル250に】ガソリンモデル試乗で見えたランクルの原点!
AUTOCAR JAPAN
ミズノ、新型ドライビングシューズ「BARECLUTCH L」発表…高級感と機能性を両立
ミズノ、新型ドライビングシューズ「BARECLUTCH L」発表…高級感と機能性を両立
レスポンス
チャンピオン会見、サプライズ、シャンパンファイト。フェルスタッペン4連覇の現場を写真で振り返る
チャンピオン会見、サプライズ、シャンパンファイト。フェルスタッペン4連覇の現場を写真で振り返る
AUTOSPORT web
6速MTあり! 660ccの新型「軽量スポーツモデル」初公開! 超パワフルな「81馬力」エンジン搭載した「2シーター仕様」が発表! 爆速の「新型タイガースポーツ660」来年2月に発売へ!
6速MTあり! 660ccの新型「軽量スポーツモデル」初公開! 超パワフルな「81馬力」エンジン搭載した「2シーター仕様」が発表! 爆速の「新型タイガースポーツ660」来年2月に発売へ!
くるまのニュース
F1デビューのジャック・ドゥーハン、カーナンバーはライコネン継ぐ「7」に決定。同期昇格アントネッリは12番
F1デビューのジャック・ドゥーハン、カーナンバーはライコネン継ぐ「7」に決定。同期昇格アントネッリは12番
motorsport.com 日本版
レクサス新型「エレガント」発表! 最安価な「“5人乗り”コンパクトSUV」! 全長4.1m級の“最小レクサス“「LBX」が販売店でも話題に
レクサス新型「エレガント」発表! 最安価な「“5人乗り”コンパクトSUV」! 全長4.1m級の“最小レクサス“「LBX」が販売店でも話題に
くるまのニュース
乗る? 否! 着こなす! 軽でこんなに楽しめるのって[ダイハツ・コペン]くらいじゃね?
乗る? 否! 着こなす! 軽でこんなに楽しめるのって[ダイハツ・コペン]くらいじゃね?
ベストカーWeb
ミツオカの新型「M55」が808万5000円で申込受付開始! 2025年モデルは100台限定で6MTのみ…全国のミツオカ販売拠点へ急げ!
ミツオカの新型「M55」が808万5000円で申込受付開始! 2025年モデルは100台限定で6MTのみ…全国のミツオカ販売拠点へ急げ!
Auto Messe Web
新型移動式オービス MSSS 対応! GPS レーザー&レーダー探知機「MOTO GPS LASER MSSS」がデイトナから発売
新型移動式オービス MSSS 対応! GPS レーザー&レーダー探知機「MOTO GPS LASER MSSS」がデイトナから発売
バイクブロス
「狭い道で『歩道に乗り上げることをマナー』だと勘違いしている人がいます」 そもそも歩行者からは邪魔です。 交通違反で取り締まりを受けないのですか。
「狭い道で『歩道に乗り上げることをマナー』だと勘違いしている人がいます」 そもそも歩行者からは邪魔です。 交通違反で取り締まりを受けないのですか。
くるまのニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村