Pininfarina Battista
ピニンファリーナ バッティスタ
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150台をハンドビルドする次世代ハイパーEV
アウトモビリ ピニンファリーナは2021年初頭のデリバリーを目指し、EVハイパーカー「バッティスタ」の開発を進めている。「イタリア史上最強のパフォーマンス」を標榜する次世代モデルの価格は200万ユーロ(約2億5000万円)で、世界150台の限定販売となる。
2018年に設立したアウトモビリ ピニンファリーナが、満を持して投入する第一弾のモデル「バッティスタ」。生産分の150台をすべてハンドビルドで仕立てるハイエンドスポーツは、120kWhのバッテリーと4基の電動モーターを搭載するフルEVだ。
名門オーディオブランドNaimが音響を演出
さて、その「バッティスタ」の室内に響き渡るのは多気筒ユニットのエキゾーストノートではなく、最高峰の音響システムによるまったく新しいサウンドになるという。手掛けたのはイギリスの名門オーディオブランド、Naim Audio(ネイム オーディオ)。
バッティスタに搭載するNaimのオーディオユニットは、専用に開発された特注のシステム。トータル出力1300ワットが生み出すパワフルな音響は、10個のスピーカー、運転席と助手席の間に配置したサブウーファー、ドアパネルに装備するツイーターを総動員してキャビンを満たす。
電気自動車時代こそ問われる「音の質」
サウンドはドライバーズシート、パッセンジャーズシートそれぞれの空間に最適化しており、左右対称のスピーカーレイアウトによりバッティスタの車内に「コンサートホールのようなスタジオ効果」が生み出されると主張。Naim Audioのチャーリー・ヘンダーソン常務取締役は説明する。
「当社にとって最初のEVハイパーカー向けオーディオシステムは、アウトモビリ ピニンファリーナの画期的なバッティスタのために特別に開発されました。電気自動車の時代に、オーディオの重要性はこれまで以上に高まっています」
「巡航速度ではあくまで平穏、かつ静かなバッティスタですから、音質の良し悪しがモノを言います。バッティスタには、オーディオ愛好家向けの自動車用スピーカーから最良のコンポーネントを使用。我々のデジタル信号処理やオーディオチューニングの専門知識を駆使して、他を圧倒するサウンド体験をお届けします」
音質のみならず、ピニンファリーナの美学が張り巡らされたキャビンに馴染むよう、スピーカーカバーや機器類のデザインにも注力。小さなボリューム調整ダイヤルひとつにも、バッティスタのアイコンパターンを表現するなど細やかな仕上げとなっている。
ピニンファリーナ流の美学が生み出す造形
車名にカロッツェリア・ピニンファリーナ創業主の名前を冠するモニュメント的な「バッティスタ」は、最高出力1900ps、最大トルク2300Nmという前代未聞のスペックを謳う。最高速度は350km/h、0-100km/h加速は2秒を切るという。
エアロダイナミクスを徹底的に追求した有機的な造形も、まさしくピニンファリーナの真骨頂。独自の風洞実験装置やCFD(Computational Fluid Dynamics=数値流体力学)、動的シミュレーションを複合的に活用して調整を重ねている。
バッティスタの開発は、2020年8月から最終テストフェーズに突入する。アウトモビリ ピニンファリーナはトリノ近郊、カンビアーノにあるピニンファリーナS.p.A.と新たなパートナーシップを締結。最終テストをクリアしたバッティスタは、2000万ユーロ(約24億9500万円)を投じたカンビアーノの拠点で製造されることになる。
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