パイロットがケータハムを選ぶ率は高い?
実際にアンケートをしたわけではない。だが、飛行機のパイロットがケータハムを選ぶ、というケースは珍しくないのではないだろうか。
【画像】NAエンジンと5速MTのマリアージュ ケータハム・セブン CSR20 プリミティブな英製スポーツたち 全120枚
この2つには、共通する要素があると思う。機械との直接的な関係性や、アナログな操縦感。他にはないスリリングさ。英国のケータハム・オーナーズクラブの会報誌は、実際に「ローフライング」、低空飛行と名付けられている。
そんなケータハムを楽しむのに、ベストなポイントがグレートブリテン島にはある。西部のウェールズ地方には、英国空軍が低空飛行の練習場所としている、マッハループと呼ばれる谷がある。
通常のセブンよりワイドボディなCSR
筆者と同じく、フォトグラファーのジャック・ハリソンも機械が大好き。数100m先を戦闘機が飛ぶ様子を撮影してみない?と誘ったら、快く応じてくれた。初春の風が吹く山肌に立ち、轟音にさらされたけれど。
どのケータハムに乗るか。ベストに思えたのは、CSRだ。オリジナルの登場は20年前で、通常のセブンよりワイドなボディを持ち、滑らかな乗り心地と秀でた走行性能を叶えていた。内装も若干豪華で、快適性も高く、遠出に向いていた。
それを、筆者は久しく目にしていない。日本の軽自動車規格に収まるセブン 170ではない、通常のセブンは全長3180mm、全幅1470mmという寸法を持つ。
だがCSRでは、3360mmに1700mmとひと回り大きい。もし路上で見かけたら、ケータハム好きなら、すぐに気付くはず。
プッシュロッドのサス 空力へ配慮したアーム類
ディティールも僅かに異なる。空力に配慮されたフロントフェンダーが備わり、エアインテーク/アウトレットが各所に開けられている。サスペンションのダンパーとスプリングは、プッシュロッドで動くため表からは見えない。
ウイッシュボーンも、空気抵抗へ配慮された断面を持つ。セブンで空力を追求するのは、古い住宅で断熱性能を上げるように簡単ではないが、多少は効果があるのだろう。
リアサスペンションは、従来のドディオン式ではなく、ダブルウィッシュボーン式へアップデートされている。グリップとトラクションの向上が期待できるだけでなく、乗り心地への貢献度も大きい。
シリアスなCSRだが、英国ではベーシックなセブン「シリーズ3」が選ばれることが一般的だった。最終的に販売終了が決まり、最後を飾るCSRトゥエンティが、20台限定で提供されるという。ちなみに、キット販売はない。
213psを発揮する自然吸気のデュラテック
当初のCSRには、フォードのユニットをコスワースが改良した、2.3Lエンジンが載っていた。現行はフォードのデュラテック・ユニットで、自然吸気の1999ccから最高出力213psと最大トルク20.7kg-mを発揮する。
トランスミッションは、マツダMX-5(ロードスター)譲りの5速マニュアル。リミテッドスリップ・デフはオプションで用意されるが、試乗車には備わらなかった。
タイヤは、トーヨー・プロクセス R888Rを履く。濡れて冷たいウェールズ地方のアスファルトでの性能は、どんなものなのだろう。
CSRが売れなかった理由の1つは、価格。最終仕様もお安くはなく、7万9995ポンド(約1560万円)からとなる。キットのセブン 170なら、2万9490ポンド(約575万円)で購入できる。
この続きは、ケータハム・セブン CSR20でマッハループへ(2)にて。
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