この記事をまとめると
■小規模なメーカーを中心に他社製量産ユニットを搭載するスポーツカーがけっこうある
「ヤリス vs アクア」「CX-30 vs MX-30」! どう考えても「ガチライバル」な同門車はどう選ぶのが正解?
■イギリスのレーシングカーやスペシャリストの間では他社製エンジンの採用は一般的
■日本でも軽自動車やスポーツカー、レーシングカーで同様の手法がとられたことがある
他社製エンジンの搭載はイギリスでは昔から一般的な手法だった
日本のクルマは基本的に、ボディとエンジンは同じメーカーで作っている。英語表記が「●●MOTOR」となっている会社が多いことからも、自分でエンジンを作るのが当然という雰囲気だ。でも海外メーカーでは、そうではないクルマがけっこうある。
特にスポーツカーやレーシングカーのスペシャリストは、小規模の組織でエンジンまで開発するのは難しいことから、他社製の量産ユニットを使うことが多い。
たとえばF1では、今年10のコンストラクターが参戦しているが、エンジンを供給しているのは4メーカーで、ホンダはコンストラクターでの参戦ではないから、3分の2以上はシャシーとエンジンが違うことになる。
イギリス生まれのレーシングカーやスポーツカーは、むしろこの方式が一般的だ。現在もロータスがトヨタ、ケータハムがスズキなどのエンジンを積んでいるが、少し前にはマクラーレンF1にBMWのV12なんていう組み合わせもあった。
そんなイギリスでかつて重宝されたのがローバーのV8。レンジローバーなど自分たちの車両に採用されただけでなく、同じグループのMG、スポーツカースペシャリストのTVRやマーコスなどに積まれた。
単独でのエンジン開発が難しいときにタッグが生まれる
イタリアではフェラーリのディーノV6を思い出す。こちらは当時のF2のレギュレーションで、量産ユニットの使用が義務付けられたことからフィアットと手を結び、同じエンジンをフェラーリとフィアットのスポーツカーに積んだ。
排気量は当初は2リッターだったが、その後2.4リッターに拡大され、WRCで連戦連勝を重ねたランチア・ストラトスにも搭載された。この一件だけが理由ではないと思うが、フェラーリのロードカー部門とランチアはこの時期フィアット・グループ入りしている。
大トルクを発しつつタフで扱いやすいアメリカンV8を積んだスポーツカーやラグジュアリーカーも多かった。最近映画にもなったシェルビーアメリカンのコブラ、イタリアンスーパーカーのデ・トマソ・パンテーラなどが有名だ。
プジョーとルノー、ボルボが共同開発したV6も忘れられない。小排気量車が中心だったフランス2メーカーと、単独ではエンジン開発が難しかった北欧メーカーがタッグを組んだもので、なぜかイタリアのランチア・テーマにも積まれたほか、デロリアンDMC-12の心臓にもなった。
日本勢同士の実例もある。1970年代に排出ガス規制が始まった頃、2ストロークエンジン中心だったスズキがダイハツの4ストロークを一時的に積んで規制をクリアしたことがあったし、1980~90年代にはマツダのオートザム・キャロルやAZ-1にスズキのエンジンが積まれた。
さらに少量がイギリスで生産されたトミーカイラZZ、オートバックスが自社開発してスーパーGTに参戦したガライヤは、どちらも日産の2リッターエンジンを積んでいる。やはりスポーツカーをゼロからすべて作るのは大変なようだ。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
新車102万円! トヨタ新「軽トラック」発表に反響あり!「もはやハイラックス・ミニ!」「あぜ道の王様だね」の声も!“2人乗り×超タフ”が自慢な「新ピクシストラック」とは!
激混み国道1号に代わる“快適バイパス”いよいよ全通近し! 車の流れ変わる? 滋賀「山手幹線」が3月延伸
トヨタ「新型クラウンエステート」まもなく登場へ 18年ぶり復活で「大型SUV化」×奥行き2mの「めちゃ広ラゲッジ」採用! シリーズ“第4”のモデルはなぜ延期が続いたのか
6MT搭載! ホンダが名車「Z」を復活!? 超レトロな「旧車デザイン」ד丸目ライト”採用した「3ドアクーペ」に注目! めちゃ懐かしい“水中メガネ”搭載した「Re:Z」コンセプトとは
日産「新型エクストレイル」まもなく登場!? 大人気SUVが「三菱のOEM」に? 明らかになった「PHEV」モデルの正体とは
トランプ大統領が「日本の消費税廃止」を要求? JEEP以外のアメ車が日本で売れない理由は「そこじゃない」
日産「崖っぷち」からの大逆転なるか? 800億円赤字、工場閉鎖…「技術の日産」再興でスバル化戦略? e-Powerの未来どうなる
ホンダe:HEVと日産e-POWER 元エンジニアが判定「長所」と「短所」をガチで比べるとどっちがいいの?
「高性能ターボ×MT」がウリなのに… 日産「“最強”2人乗りスポーツカー」なぜATのみ? 「フェアレディZ NISMO」がMTじゃない理由とは?
外国人が「簡単に取れる日本の免許証制度」とは? 問題が指摘される「外免切替」 国家公安委員長「制度改正の検討」を示唆! 事故実態は「把握せず」
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント