取材先でとある機械が目に留まったモータージャーナリストの小林敦志氏。聞けば、クルマのまわりを自ら“洗回”する自律走行洗車ロボットなのだという。
現在各地のカーディーラーなどでも活躍中だというそのロボット「FLIT(フリット)」の洗車の様子を見せてもらうことにした。
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※本稿は2021年2月のものです
文/小林敦志 写真/ビユーテー(株)
初出:『ベストカー』 2021年3月10日号
【画像ギャラリー】ゲート型自動洗車機と同等の洗い上がり! FLIT洗車の様子をギャラリーで見る
■これはまるで「クルマ版ルンバ」! 洗車の革命だ!?
「目からウロコの発見」とはこのことだろう。
日本初の移動式ブラシ付門型自動洗車機が開発され、その1号機は日本機械学会の“機械遺産”に認定されている。
製造したタケウチテクノという会社(愛知県名古屋市)に訪れる機会が先日あり、販売をしているビユーテー(株)の担当者にお話を伺った。
メイン画像は、洗車している様子を合わせた合成写真。こちらが「FLIT」本体の外観となる。寸法は幅1440×高さ2770×奥行2100mm
機械遺産認定の1号機は確かに重みがある。
そして、目を移すと周囲には現役の高性能洗車機が並んでいたのだが、そのなかで見慣れないものに目が留まる。
担当者へ聞いてみると自らクルマのまわりを“洗回”する自律走行洗車ロボットで、名前は「FLIT(フリット)」。
これは、実に興味深い。
実際に動かしてもらった。まずはリモコンでFLITをスタート位置に移動させ、タッチパネル“ウォッシュ”、“シャンプー”、“ワックス”のなかからメニューを選択し、スタート。
するとFLITがクルマのまわりを時計回りで自律走行しながらクルマを洗い始め、後部や反対側面も洗いながら、スタート地点まで戻り自動停止。
洗車途中では、「洗車機が右へまわります」などと、自ら優しい口調で次の動きを伝える。
その姿はまさに“洗車ロボット”。
クルマのまわりを動きながら自動で洗車。洗車時間は約4分20秒(3段階あり)。使用時以外は収納可能なコンパクト設計。販売はビユーテー(株)
普通乗用車サイズで洗車時間はおよそ4分20秒。
100Vコンセントから充電が可能で、使わない時は収納可能なコンパクトサイズなどがメリット。
簡単&賢い洗車優等生だ。
洗車の様子はギャラリーでもお伝えしているのでぜひ見てみてほしい
●FLIT(フリット)主要諸元
・本体寸法:幅1440×高さ2770×奥行2100mm
・洗車対応サイズ:幅2000×高さ2110×長さ5000mm(最大長さ10000mm)
・洗車可能台数:35台(フル充電時)
・洗車速度:3段階
・洗車素材:スポンジブラシ(トップ1本、サイド1本)
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みんなのコメント
風強いと本体もブラシもふらふらしそうだし、噴射されている水分も車まで届かなそう~。