失敗の許されなかったフルサイズ・サルーン
ハイリスクな戦略のカナメであり、期待の星でもあった。このフルサイズ・サルーンが発売された半世紀前、レイランド・オーストラリア社は巨額の負債に悩まされていた。現在の価値に換算すると、1億ポンド(約181億円)以上に登ったという。
【画像】失敗の許されなかったフルサイズ レイランドP76 SD1とドロマイト 同時期のスーパーカーも 全122枚
そんな苦境を打開するため、新モデルの投入へ力が注がれた。負債と同等の資金を借り入れることで。同社の運命は、P76に掛かっていた。
オーストラリアで生産される専用モデルを、英国のレイランドが新たに設計するというスタイルは、前例がなかった。それでも、失敗は許されなかった。
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みんなのコメント
要はオースチンやモーリス、MG、ローバー、ジャガーとダイムラー、トライアンフ等の
メーカーが1970年代にぜーんぶ一時国有化してできた会社ということですね。
日本でもこれらの車両を輸入販売する会社として「日本レイランド」という会社が
ありました。(これが後にローバージャパンになり現在のBMWジャパンに至る)
同じようなプロジェクトをイギリス連邦下ということでオーストラリアでも展開して
いたワケですね。
フルサイズなのに右ハンドル…このクルマをみて、かつてマツダがオーストラリアの
GMホールデンから導入した「ロードペーサー」を思い出しました。
他にも同様の例として、いすゞのステーツマンデビルとか三菱クライスラー318なんて
クルマもありましたね。