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F1アメリカGP決勝、4台がピットレーンスタートを選択。アストンマーチンはアロンソのマシンを“旧スペック”に変更

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F1アメリカGP決勝、4台がピットレーンスタートを選択。アストンマーチンはアロンソのマシンを“旧スペック”に変更

 F1アメリカGP決勝では、アストンマーチンのフェルナンド・アロンソとランス・ストロール、ハースのケビン・マグヌッセンとニコ・ヒュルケンベルグの合計4台がピットレーンスタートを選択することとなった。

 中でもアストンマーチンは、アロンソのAMR23を“旧スペック”に戻すことを選んだ。

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 アストンマーチンはアメリカGPに大規模アップデートを投入していたが、スプリント週末唯一のフリー走行で2台にブレーキトラブルが発生。それによってアップデートを施したマシンセットアップを最適化させることができず、後手に回ってしまった。

 決勝用の予選ではアロンソとストロールは揃ってQ1敗退を喫しており、ピットレーンスタートを選ぶ前から後方からの追い上げを強いられるという状況になっていた。

 アストンマーチンの副テクニカルディレクターであるエリック・ブランディンは、FP1から苦戦を強いられてきたアロンソとストロールのマシンのセットアップは理想とは程遠い状況にあり、パルクフェルメ違反を犯してマシンに手を加えることで大きな利益を得られるはずだと説明した。

 motorsport.comがブランディンに対して、アストンマーチンがアップデートで何を得られたかと尋ねると彼は次のように答えた。

「実際、パッケージが予想通り機能していることは確認できた」

「しかし我々はセットアップを最適化することができなかった。そのため2台ともピットレーンからスタートさせることにした。マシンからより多くのパフォーマンスを引き出せると考え、事実上セットアップを変更することになったのだ」

「1台はカタールGP仕様、もう1台は新パッケージでスタートするという現実的なアプローチを取った。ランスは新仕様、フェルナンドはカタール仕様だ」

 またブランディンは、アストンマーチンが後手に回ることとなったFP1でのブレーキトラブルは、事前シミュレーションでのミスが原因だと説明した。

「シミュレーションのミスで、フロントブレーキにブランキングをかけすぎた(ブレーキダクトを塞ぎすぎた)。結果的に、それによって出火してしまった」と彼は語る。

「(金曜日の)午前中にランスが2周以上走れなかったのはそのせいだ。それによって、週末を通して後手に回ることとなった」

「FP1では新しいパッケージのセットアップを最適化することができなかった」

「結果的に、マシンは新パッケージの最適なセットアップからほど遠い状態になってしまった」

 なおアストンマーチンは、アロンソ車のフロアアッセンブリとリヤビームウイング、リヤコーナーストップ、リヤトーションバー、フロントアンチロールバーを別仕様に変更。ストロール車もリヤコーナーストップとリヤトーションバー、フロント&リヤアンチロールバーを別仕様に変えた。

 一方、ハースはヒュルケンベルグ車とマグヌッセン車のリヤウイングアッセンブリを別仕様に変更した。

 アメリカGPの決勝スタートではこの4台がピットレーンに並ぶこととなるが、そのスタート順は予選結果の通りにはならないかもしれない。

 レース開始5分前までに出口に到着できれば予選結果に従って、マグヌッセン、ヒュルケンベルグ、アロンソ、ストロールの順となるものの、それ以降に到着した場合は隊列の後ろに並ぶこととなる。

 F1スポーティングレギュレーションの第44条2項には次のようにある。

「5分前シグナル後にピットレーン終点に到着した車両はすべて、すでにピット出口に並んでいるすべての車両の後方からスタートしなければならない」

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