バイクには大きく分けて「ATバイク」と「MTバイク」の2種類があります。なかでもATバイクは、比較的小さい排気量の原付二種や150ccクラスのスクータータイプを中心に人気があり、数多くラインナップされている仕様です。
そんなATバイクは、クラッチ操作を必要としない「オートマチック・トランスミッション」の略称です。
スクータータイプが中心となっており、MTバイクに比べて操作が簡単。アクセルとブレーキの操作だけで、手軽に運転できる点が最大の魅力です。また、ATバイクは足つきがよく、シート下に荷物を積むスペースがあるモデルが多いのも特徴。そのため、趣味でバイクを楽しむというよりも、通勤や通学、買い物など日常の足として使われることが多いバイクでもあります。
一方のMTバイクは、「マニュアル・トランスミッション」の略称で、クラッチやシフトチェンジの操作が必要な仕様。ATバイクよりも操作が複雑ではあるものの、クラッチとギアによって細かな調整ができ、バイクの持つ性能を自分好みに引き出すことが可能です。また、操作を自分でコントロールできるため、純粋にバイクの運転を楽しむことに適したバイクでもあります。
MTバイクは、ネイキッドタイプやスポーツタイプが主流で、125cc以下の小型バイクもラインナップしますが、主に250cc以上の排気量の大きいバイクが中心となっており、主にツーリングといった長距離を走るのに最適なバイクといえます。
では、ATバイクの魅力は、どこにあるのでしょうか。
それは、なんといっても操作が簡単という点。前述したとおり、クラッチ操作とシフトチェンジ操作が自動化されているため、基本的にアクセルと両手のブレーキ操作だけで運転することが可能です。そのため、MTバイクのような細かい操作をする必要がなく、運転が楽なのが最大のメリット。
ストップ&ゴーを繰り返す渋滞では、クラッチ操作を頻繁におこなう必要があるMTバイクは、身体に大きな負担がかかります。しかしATバイクであれば、アクセルの操作のみでやり過ごすことができるので、疲れにくいバイクといえるでしょう。また、クラッチ操作がないのでエンストをすることがありません。そのため、信号待ちのたびにギアを入れ替えたり、神経を使う坂道発進も不安なくおこなえます。
加えて、走行中はアクセル操作に集中するだけなので、周囲に注意を払うことができ、ゆとりを持って運転することができます。
ほかにも、MTバイクのようにシートと足の位置が固定されず、イスに腰掛けるように座るため、乗車姿勢の自由度が高いことも魅力のひとつです。そのため、体力に自信のない年配の人や女性、はじめてバイクに乗るビギナーでも比較的安心して運転できるバイクといえるでしょう。
ただし、アクセルとブレーキの操作だけなので、どうしても運転が単調になりがちです。バイクを操縦する喜びや楽しさといった点では、MTバイクよりも乏しいといえるため、クラッチ操作が苦手な人や、アシとしての利用をメインに考えている人などに向いている仕様と言えるかもしれません。
AT限定の二輪免許が用意されている点も、ATバイクの特徴のひとつ。操作が比較的簡単で、通常の二輪免許に比べ技能教習の時間が短いため、免許の取得がスピーディー。費用も抑えられ、通常の二輪免許より取得のハードルが低い点もメリットと言えます。
ちなみに、AT限定の二輪免許は、原付免許以外の免許に用意されています。
50cc超えから125cc以下のバイクに乗ることができるの「AT小型限定普通二輪免許」、125cc超え400cc以下のバイクに乗ることができるの「AT限定普通二輪免許」、それ以上の排気量のバイクに乗ることができる「AT限定大型二輪免許」の3種類があります。
なかでもAT小型限定普通二輪免許は、2018年7月の道路交通法の改正で取得がさらに容易となり、普通免許保持者は1日に受けられる時間数の上限が引き上げられたことで、免許の取得が最短2日で可能となりました。
AT限定免許の取得方法は、公認教習所に通う方法と運転免許試験場での一発試験の2通りがあるため、運転と交通ルールの両方に自信がある人は、一発試験に挑戦してみるのも良いかもしれません。合格できれば最短で免許を受け取ることができるほか、教習費用がかからない分、安く免許の取得をすることができます。
ちなみに、一発試験の難易度は非常に高く、バイクの熟練者でもなかなか合格できないのが実情。運転に自信がない人やバイクビギナーの人は、教習所に通って免許の取得を目指すことをおすすめします。
なお、AT限定免許で運転できるのは、スクーターだけではありません。
自動遠心クラッチを採用したバイクは変速機が搭載されていますが、クラッチレバーの操作をせずに変速ができるためAT限定免許でも運転することが可能。ホンダの「スーパーカブ」が、その代表的なモデルです。また、電子制御シフトを採用したバイクも運転可能。具体的にはホンダのDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)のほか、ヤマハのYCC-S(ヤマハ電子制御シフト)などが搭載されたモデルで、それらも変速機は搭載されていますが、クラッチレバーの操作をすることなく変速ができるため、AT限定免許でも運転ができるとされています。
さらに近年、各メーカーからのラインナップが増えている電動バイクも、基本的に変速機がないためAT限定免許での運転が可能です。
※ ※ ※
ATバイクはクラッチの操作が不要で、アクセルとブレーキだけで運転することができます。そのため、MTバイクよりも気軽に運転できるのが最大のメリットといえるでしょう。
バイク初心者や運転に自信のない人は、ATバイクから経験を積むのも良いかもしれません。
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