BMWジャパンは2019年10月29日、プレミアム・コンパクト・セグメントにおけるBMW初の4ドア・クーペとなる新型「2シリーズ グランクーペ」を新たに発表し、受注を開始した。なお、この「2シリーズ グランクーペ」は、2020年4月以降にデリバリーを開始する予定になっている。
BMW4ドア・クーペのエントリーモデル
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BMWの4ドア・クーペは、8シリーズ グランクーペを頂点に、6シリーズ、4シリーズをラインアップしている。今回の新型「2シリーズ グランクーペ」の導入により、全てのセグメントにおける4ドア・クーペのラインアップが完成することになる。
新型「2シリーズ グランクーペ」は、多様化し個人の価値観がより尊重される現代社会の中で、「スタイルに拘りながらも、都会にフィットするサイズ、さらに利便性が高い4ドアで、かつ、洗練されているという妥協しない現代社会の大人に向けた新たな選択肢として、日本市場に導入される。
「2シリーズ グランクーペ」は、エンジン横置き/FF用の「UKL2」プラットフォームを採用。そのため6気筒エンジンは搭載されない。ボディサイズは、全長4526mm、全幅1800mm、全高1420mm、ホイールベース2670mmというCセグメントとDセグメントの中間サイズだ。
機械式駐車場にも入るコンパクトなボディ・サイズに、クーペモデルらしい滑らかなルーフ・ラインを備えている。BMWを象徴するキドニーグリルは、クーペ・モデルの特長であるワイドに伸びた幅広のデザインを採用し、縦に格子状に配置されているキドニー・バーには、シルバーに黒のアクセント・ラインが細長く刻まれたBMW初のデザインが採用されている。
リヤはL字型テール・ライトを装備。サイド・ボディのプレスラインは、陰影を際立たせ、クーペならではの優雅なデザインを際立たせている。
インテリアは6色から任意に選択できる室内ライトが装備されたインテリア・トリムや、オプションで10.25インチのフル・デジタル・メーターパネル、10.25インチのコントロール・ディスプレイを設定し、都会的かつ先進的な室内空間を演出している。
4ドア化とFF駆動の採用により、余裕ある室内空間を実現し、2シリーズ・クーペ比で約33mm後席の足元スペースが拡大されている。またラゲッジルームも約40L拡大し最大430Lを確保している。
「2シリーズ グランクーペ」は、1シリーズから日本初導入されたARB(タイヤスリップ・コントロール・システム)を搭載している。ARBは、エンジンECUで直接スリップ状況を感知し、ダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)を経由することなく、以前に比べ約3倍の速さでその信号を直接エンジンに伝達して発生トルクを制御する機能だ。前輪駆動車特有のコーナリング時に発生しやすいアンダー・ステアを大幅に抑制し、ドライバーが意図する走りを実現している。
1,5L・3気筒、2.0L・4気筒をラインアップ
「2シリーズ グランクーペ」は218i(装備違いで3グレード)、M235i xDriveという4機種がラインアップされている。M235i xDriveは、最高出力306ps/5000-6250 rpm、最大トルク450Nm/1750-4500rpmを発揮する2.0L直列4気筒エンジンを搭載。トランスミッションは8速AT、さらにインテリジェント4WDシステム「xDrive」を採用している。さらに、新開発の機械式トルセンLSDを標準装備し、よりスポーティで俊敏な走りを生み出している。
M235i xDriveは、デザイン面でもメッシュ・デザインのキドニーグリルや、専用の台形型デュアル・エキゾーストテールパイプを採用。キドニーグリルやエア・インテーク・トリム、ミラーキャップなどはセリウム・グレーに統一することで、よりアグレッシブな外観となっている。さらに、AI技術を活用し、音声で車両の操作、情報へのアクセスが可能となるBMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントを標準装備している。
218iはエントリー・グレードで、B38A15型の1.5L・3気筒直噴ターボ・エンジンを搭載。最高出力140ps/4600-6500rpm、最大トルク220Nm/1480-4200rpmを発生する。トランスミッションは7速ATを組み合わせている。
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