アキュラ・チーム・ペンスキーに所属するファン・パブロ・モントーヤは、7月4日にアメリカ・フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催されるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第2戦で成功を納めるためには、サーキットでの走行時間を最大限に活用することが重要になると考えている。
ウェザーテック・スポーツカー選手権は新型コロナウイルスの世界的流行によって1月のデイトナ24時間以来、シリーズの中断を余儀なくされていたが、4日のデイトナで約半年ぶりにレースが再開される。
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モントーヤとアキュラ・チーム・ペンスキーの6号車アキュラARX-05をシェアするデイン・キャメロンの前年王者コンビは土曜の2時間40分レースを前に、夏場のデイトナの路面コンディションやミシュランのハードコンパウンドタイヤへの切り替え対応、そしてDPiマシンでのスピード感を取り戻す必要があるなど多くの問題に直面している。
キャメロンは先月、ロード・アトランタで行われたHPDアカデミーでアキュラNSX GT3 Evoのステアリングを握ったが、元F1ドライバーのコロンビア人はこれに参加していない。
週末のレースに向けたプラクティスは金曜日の1時間と、土曜の予選前に設定されている1時間の計2時間のみだ。
「誰もが長い間クルマから離れていて、レーシングカーをドライブするのが久しぶりだと言っていた。その点は興味深い」とモントーヤ。
「走行セッションはわずか2回。ドライバーはふたりいる。そこで僕は考えた。インスタレーションラップをせずに走行し続けられないか、とね」
「インスタレーションラップから戻ってくると、エンジンカバーを外して内部をすべて確認する。それが完了する頃にはすでに最初の10分が失われているんだ」
レースについてはタフな戦いになると予想するモントーヤは「金曜日から『なんてことだ! どうやってこれをやるんだ?』みたいな気分になると思うけど、土曜のレーススタートの頃にはずっと良くなっていると思う」と続けた。
「クルマに戻れることに興奮している。シーズンを盛り上げるのが楽しみだよ。デイトナは僕たちにとって少々難しいものになりそうだけどね」
■2台体制の強みを活かす
一方、エリオ・カストロネベスとともに7号車アキュラARX-05をシェアするリッキー・テイラーは、トラックでの走行時間とセットアップオプションを最大化するため、2台のアキュラARX-05で作業を分担することを認めた。
マルチカーチームでよく使われるこの戦略は、今週末のDPiクラスにおいてはペンスキーだけでなく、マルチマチックが運営するマツダモータースポーツでもみられる可能性がある。
「チーム・ペンスキーに関して言えばNASCARやインディカ―など、どんなプログラムであれ彼らはつねに複数のクルマを所有しており、それを自分たちが有利になるようにうまく利用している」と語ったテイラー。
「アキュラ・チーム・ペンスキーの6号車と7号車でもその手法に変わりはない」
「ファン(ファン・パブロ・モントーヤ)も言っているように(第2戦の)デイトナはとてもコンパクトなスケジュールだ」
「僕たちドライバーは(久しぶりにドライブする)クルマのスピードに慣れるためにある程度の時間が必要になると思う。それに伴い、僕たちは2台で計画を分割して、チームとして作業が効率的になるよう取り組むつもりだ」
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