現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > BMWの次世代モデル 外観よく似た6車種が登場 デザインに「強い重複」と責任者 キドニーグリルはどうなる?

ここから本文です

BMWの次世代モデル 外観よく似た6車種が登場 デザインに「強い重複」と責任者 キドニーグリルはどうなる?

掲載 3
BMWの次世代モデル 外観よく似た6車種が登場 デザインに「強い重複」と責任者 キドニーグリルはどうなる?

デザインが類似する6車種の次世代EV

BMWグループのデザイン責任者であるエイドリアン・ファン・ホーイドンク氏によると、2025年から2027年にかけて登場する6車種の次世代EVシリーズ「ノイエ・クラッセ(Neue Klasse)」は、現行車種のラインナップよりもデザインの重複が多くなるという。

【画像】変化しつつもキドニーグリルは未来に受け継いでいく【BMWビジョン・ノイエ・クラッセを写真でじっくり見る】 全22枚

つまり、これからのEVは外観の類似性がより高まるというのだ。その先鋭的で新しいデザイン言語は、コンセプトカーの「ビジョン・ノイエ・クラッセ」によって予告されている。2025年にBMW 3シリーズの次世代モデルが登場する予定で、その後SUVのX3が加わり、2年の間にさらに4車種が追加される予定である。

BMWの現行車種はすべて、ブランドのトレードマークであるキドニーグリルを中心とする、明確なデザイン・アイデンティティを備えている。この流れはノイエ・クラッセの6車種にも受け継がれるのかと記者が尋ねると、ファン・ホーイドンク氏は「それはわたし達が守ろうとする哲学です」と答えた。

しかし、彼はこうも付け加えた。「これほど短期間に連続して登場するのですから、強い重複(オーバーラップ)が見られると思います。おそらく、当社が以前行っていたように10年で全車種を世代交代させるよりも強いでしょう」

「以前は10年サイクルで、7シリーズから始まって徐々にトリクルダウンしていき、最初のモデルから10年後に最後のモデルが登場することが多かった。今は比較的短期間で変化が訪れるので、一気にページをめくるような感覚になるでしょう」

「2年というのはそれほど長い期間ではないので、(6車種が)一緒に成長したように見えるかもしれませんが、それでも個々のキャラクターは認識できると思います」

ファン・ホーイドンク氏は、6車種のEVがリリースされる順序は「主に製品ライフサイクル」によって決定されるが、「変化や技術的なアップデートに対する需要が最も強いと感じるところ」によっても決定されると示唆している。

ビジョン・ノイエ・クラッセ・コンセプト

BMWは2023年末までに各主要市場セグメントでEVを投入し、2025年までに世界販売台数の4分の1以上、その翌年には3分の1をEVとすることを目指している。ビジョン・ノイエ・クラッセは、そうしたBMWのデザインの方向性と先進的なドライブトレインの導入を予告するものである。

「ノイエ・クラッセ」とはドイツ語で「新しいクラス」という意味があり、遡ること1960年代の高級モデルに与えられた名称である。

前述の通り、2年の間に6車種の新型EVを発売する予定だが、すべてが同じプラットフォームをベースとするわけではなく、ターゲットとするユーザー層やセグメントによって使い分けるという。プラットフォームの詳細はまだ明らかにされていないが、研究開発部門の責任者であるフランク・ウェーバー氏は、現行車と比較して「航続距離30%アップ、充電速度30%アップ、効率25%アップ」を謳っている。

ノイエ・クラッセの第1弾は、現行の3シリーズに相当するセダンとなる。BMWのオリバー・ジプセCEOは、ビジョン・ノイエ・クラッセは市販車を直接予告するものではないと述べているが、開発に大きな影響を与えていることは間違いない。

BMWはビジョン・ノイエ・クラッセのデザインについて「クリア、エレガント、タイムレス」と表現している。横方向に広がったキドニーグリル、スリムなLEDライト、拡大されたサイドウィンドウ、現行車よりも「サーフェスとディテールがはるかにクリーン」とされる「モノリシック」なシルエットが特徴である。

ライトの使い方も変わりそうだ。単なる照明器具ではなく、いわばユーザー体験の一部として機能することを目指しており、例えばクルマに近づくとヘッドライトにアニメーションが表示される。これについてデザイン担当者のドマゴイ・ドゥケック氏は「近年、ライトはわたし達のアイデンティティを強化するのに役立っています」と説明する。BMWも「クロームをライトに置き換えたい」としている。

注目すべきは、BMWの世界販売においてSUVが大きな割合を占める中で、今回あえてセダンスタイルを選んだことである。ドゥケック氏は、これは「フラットで車高の低いクルマ、特にセダンにはまだ未来がある」と考えているからだと言う。1960年代のノイエ・クラッセとの関連性も強い。「(オリジナルの)ノイエ・クラッセのあのシルエットには理由がありました。ファストバックは速く見えるからです」

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
「中古車を買いに来たら『支払総額表示』で売ってくれませんでした、詐欺ですよね?」 「別途費用が必要」と言われることも…! 苦情絶えないトラブル、どんな内容?
くるまのニュース
どんな違いがあるのか!? 通常モデルとは違う仕様が用意されている中型バイク3選
どんな違いがあるのか!? 通常モデルとは違う仕様が用意されている中型バイク3選
バイクのニュース
日本発の「ペダル踏み間違い防止装置」、世界標準へ…国連が基準化
日本発の「ペダル踏み間違い防止装置」、世界標準へ…国連が基準化
レスポンス
写真で見るニューモデル 光岡「M55ゼロエディション」
写真で見るニューモデル 光岡「M55ゼロエディション」
日刊自動車新聞
旧ビッグモーター、車両の修理不正もビッグに8万件、補償総額数十億円も[新聞ウォッチ]
旧ビッグモーター、車両の修理不正もビッグに8万件、補償総額数十億円も[新聞ウォッチ]
レスポンス
フェルスタッペンとのタイトル争いは“敗北濃厚”も……今季の戦いで自信深めたノリス「優勝争いに必要なものを持っていると言えるようになった」
フェルスタッペンとのタイトル争いは“敗北濃厚”も……今季の戦いで自信深めたノリス「優勝争いに必要なものを持っていると言えるようになった」
motorsport.com 日本版
フェラーリ『ローマ』後継の新型スーパーカー、車名は『アマルフィ』が最有力!
フェラーリ『ローマ』後継の新型スーパーカー、車名は『アマルフィ』が最有力!
レスポンス
注目が集まる角田裕毅の2025年シート「僕はレッドブルの一員なのでここにいます。ホンダとは話をしていません」
注目が集まる角田裕毅の2025年シート「僕はレッドブルの一員なのでここにいます。ホンダとは話をしていません」
motorsport.com 日本版
次の「黄バイ」はBMW? 首都高専用パトロールバイク「F900XR」がカッコ良すぎる!
次の「黄バイ」はBMW? 首都高専用パトロールバイク「F900XR」がカッコ良すぎる!
くるくら
まさかの「RAV4“軽トラ”」登場!? ド迫力の“真っ黒顔”がスゴすぎる! オフロード感強調の「SPIEGELカスタム」どんなモデル?
まさかの「RAV4“軽トラ”」登場!? ド迫力の“真っ黒顔”がスゴすぎる! オフロード感強調の「SPIEGELカスタム」どんなモデル?
くるまのニュース
これはクセスゴ!!  オーナー自作多数のホンダ「CT125・ハンターカブ」カスタム発見!!
これはクセスゴ!! オーナー自作多数のホンダ「CT125・ハンターカブ」カスタム発見!!
バイクのニュース
[15秒でわかる]アキュラ『ADX』新型…内外装はスポーティかつ高級な印象に
[15秒でわかる]アキュラ『ADX』新型…内外装はスポーティかつ高級な印象に
レスポンス
アルピーヌは東京オートサロン2025で3台のA110を披露
アルピーヌは東京オートサロン2025で3台のA110を披露
カー・アンド・ドライバー
WRCラリージャパン2024が開幕、4日間の熱い戦い トヨタ逆転優勝なるか
WRCラリージャパン2024が開幕、4日間の熱い戦い トヨタ逆転優勝なるか
日刊自動車新聞
【スクープ!】AMG製電動スーパーSUVデビュー間近!メルセデスAMGが新型電動SUVを開発中!
【スクープ!】AMG製電動スーパーSUVデビュー間近!メルセデスAMGが新型電動SUVを開発中!
AutoBild Japan
「マジで!?」ホコリまみれの“スクラップ車”が14億5000万円で落札!? 50年ぶりに見つかった1956年製メルセデスの“驚きの価値”とは?
「マジで!?」ホコリまみれの“スクラップ車”が14億5000万円で落札!? 50年ぶりに見つかった1956年製メルセデスの“驚きの価値”とは?
VAGUE
ミツオカ「M55」発売決定! 2025年生産販売台数は100台で、2024年11月22日から受付開始
ミツオカ「M55」発売決定! 2025年生産販売台数は100台で、2024年11月22日から受付開始
Webモーターマガジン
【10月の新車販売分析】受注停止車種が多くともトヨタ1強にかわりなし! 軽乗用車はホンダとダイハツの2位争いが熾烈に!!
【10月の新車販売分析】受注停止車種が多くともトヨタ1強にかわりなし! 軽乗用車はホンダとダイハツの2位争いが熾烈に!!
WEB CARTOP

みんなのコメント

3件
  • パワートレインがEVになりビーエムは特徴がなくなった。
    デザインも誰も期待していない。
    中国の影響を一番受けてるから10年以内に中国グループに
    吸収されるかもね。
    生産拠点はもうすでに中国に移してるし、グループ内のMINIも中国生産がメインになるし。
    着々と移行への道を歩んでいる。

    中国を止めることはできないのか?
  • アイデンティティも駄作でブレブレ
    偽ブランド品のレクサスを見習うべきという
    逆転現象が起きてるね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

379.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索
ビジョンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

379.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

-万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村