964型は空冷911を身近にしたヒーロー
2024年、ポルシェ911は生産開始から61年目を迎えた。911は誕生以来、RRレイアウトを継承。世界を代表するスポーツカーの座を守ってきた。その歴史にはいくつかのビッグステップがある。中でも大転換といえるのは、1989年に発表されたタイプ964だ。
【20世紀名車ギャラリー】引き締まった肢体のアスリート、1993年式ポルシェ911カレラ2の肖像
964のボディサイズは全長×全幅×全高4245×1660×1310mm、ホイールベース2270mm。外寸はそれ以前の911とほぼ同じで、スタイリングも大差なかった。リアに搭載されたエンジンは3.2リッター(220ps)から3.6リッター(250ps)にスープアップされたものの、どちらも空冷水平対向6気筒であり、この点でも伝統を継承していた。
だが964は、中身が大幅に熟成されていた。サスペンションは、スプリングをトーションバーから一般的なコイルに変更し、ボディ構造は完全モノコックになった。フルタイム4WD仕様がカレラ4の車名で追加され、2WD(RR)仕様がカレラ2を名乗るようになったのも964から。さらにステアリングはパワーアシスト付きとなり、カレラ2のギアボックスにはマニュアルモード付きATのティプトロニックが設定された。これらの技術革新で、911の販売は飛躍的に増加。ATとパワーステアリングが主流になりつつあった日本市場では、とくに新規ユーザーの取り込みに成功した。日本でポルシェがポピュラーな存在になったのは、964の功績が大きい。930時代までの911は、ドライバーを選ぶクルマだった。だが964は、多くのドライバーにフレンドリーな存在へと飛躍した。
取材車は1993年のカレラ2。トランスミッションは5速MTである。964の販売はティプトロニックが主流だったためMTは少数派。現在は、より911らしい走りが楽しめるMTの人気が高い。
内外装はオリジナル状態をキープ。ミッドナイトブルーの塗装にはつやがあり、ブラックの本革シートにやれはない。ホイールは17インチアルミ、ステアリングは3本スポーク。ともに純正オプション品を装着していた。
走りは刺激的だった。3.6リッターのボクサーユニットは絶好調、3000rpm以上の瞬発力は迫力たっぷり。911ならではの「突進力」を満喫できた。ダイレクトなハンドリングと強力なブレーキも印象的。964はドライバーに最上の時間を提供するリアルスポーツだと再認識した。
1993年ポルシェ911カレラ2主要諸元
モデル=1993年式/ポルシェ911カレラ2
全長×全幅×全高=4245×1660×1310mm
ホイールベース=2270mm
車重=1320kg
エンジン=3600cc水平対向6OHC
エンジン最高出力=250ps/6100rpm
エンジン最大トルク=31.6kgm/4800rpm
トランスミッション=5速MT/4速AT
サスペンション=フロント:ストラット/リア:セミトレーリングアーム
タイヤ&ホイール=フロント:205/55ZR16/リア:225/50ZR16+アルミ
駆動方式=RR
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