現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > ベッテル、自慢のスーパーカーコレクションの一部を販売中。フェラーリら超高級モデルがズラリ

ここから本文です

ベッテル、自慢のスーパーカーコレクションの一部を販売中。フェラーリら超高級モデルがズラリ

掲載 更新 2
ベッテル、自慢のスーパーカーコレクションの一部を販売中。フェラーリら超高級モデルがズラリ

 4度のF1ワールドチャンピオンであり、今季はアストンマーチンで心機一転シーズンを戦うセバスチャン・ベッテル。彼はF1で成功を収めて以来、数多くのスポーツカーや歴代F1マシンを購入しており、熱心なコレクターとして知られている。その中には、アイルトン・セナがドライブしたマクラーレンのF1マシンや、ナイジェル・マンセルが1992年にチャンピオンを獲得したウイリアムズFW14Bなどが含まれる。

 しかしベッテルは、スイスにあるそれらのコレクションを整理したいと考えており、著名なディーラーであるトム・ハートレイJr.を通して8台のマシンを売りに出した。そのうち2台は既に買い手がついており、残りはまだ購入可能となっている。

■リカルド、今季は表彰台で”往年のF1マシン”をゲット?「今のボスはタトゥー苦手だからね!」

 プライバシーを尊重する秘密主義な人間で知られるベッテルだが、今回のコレクションからはそんな彼のプライベートの一端が垣間見える。彼が出品した車はどれもハイエンドモデルであり、5台あるフェラーリも最高級なものばかりだが、シートのヘッドレスト部分に“Vettel”のロゴをあしらうという彼のチョイスは少々意外なものかもしれない。

 なお、ベッテルが売りに出した車は全て走行距離が非常に少ないものとなっている。

 ベッテルの広報担当者はmotorsport.comの取材に対し、コレクションが売りに出されている事実は認めたものの、なぜ車を手放すことになったかなど、詳しい経緯については明かさなかった。

 またアストンマーチンF1チームの担当者は、ベッテルがこのタイミングで車を売りに出したことはフェラーリからアストンマーチンへの移籍とは何の関係もないとして、次のように述べた。

「我々はセバスチャンのカーコレクションに関する計画については何も知らないし、それに関しては何の要求も契約もしていない」

 ベッテルがこの度手放すこととなった8台の車は、以下となっている。

1、2014年製 フェラーリ ラ・フェラーリ(売却済)

 これはベッテルがスクーデリア・フェラーリ在籍時にオーダーした3台のフェラーリのうちの1台だ。ラ・フェラーリは世界で500台生産されているが、彼の所有していたラ・フェラーリはその500台目である。6.3リッターV12気筒エンジンにKERS(運動エネルギー回生システム)を搭載したハイブリッドマシン。ベッテルはシートとステアリングホイールに自らの名字を刻んでいるが、わずか304マイル(約489km)しか走行していない。そしてこの車は既に新しいオーナーが見つかっている。

2、2004年製 フェラーリ エンツォ(価格は要問い合わせ)

 エンツォは、まだ売却されていないベッテルの所有車の中で最も価値のある車だ。ディーラーのハートレーJr.も「現在各地で売りに出されている車の中では最も優れたもの」として、価格を公表していない。6リッターV12エンジンを搭載しており、セミオートマチックトランスミッションなどF1の技術も取り入れられたエンツォだが、今回出品された車の走行距離は1,112マイル(1,790km)であり、これもあまり使われなかったことが伺える。

3、1996年製 フェラーリ F50(売却済)

 F50はベッテルが売りに出した車の中で最も古いものであり、このモデルが発売された当時ベッテルがまだ8歳だったことを考えれば、幼少期の彼にとって憧れの1台だったのかもしれない。F50の最大の魅力は、90年代初頭のF1エンジンをベースに開発された4.7リッターV12エンジン。この車は元々デンマークで納車されたもので、2015年にベッテルがスクーデリア・フェラーリに加入してすぐ購入した。25年物でありながら走行距離は4,312マイル(6,942km)となっており、コレクターにとっては魅力的な1台であったため、既に買い手が見つかっている。

4、2016年製 フェラーリ F12TDF(750,000ポンド=約1億1006万円)

 フェラーリ移籍2年目の2016年にベッテルがオーダーした鮮やかなイエローのF12TDFは3層のペイントがされており、シートのヘッドレストに“Vettel”のロゴがあしらわれている。車名にある“TDF”とはツール・ド・フランス(著名な自転車レースではなくラリーイベント)の略であり、フェラーリはこのラリーを何度も制している。6.3リッターV12エンジンを搭載しているこのマシンは738マイル(約1,188km)しか走行しておらず、サービス履歴を見てもほとんど使用されていないことが伺える。

5、2015年製 フェラーリ 458スペチアーレ(350,000ポンド=約5136万円)

 この458スペチアーレはベッテルが新車としてオーダーした初めてのフェラーリだ。メタリックブラックにゴールドのラメ状ペイントがあしらわれた特別仕様となっており、カーボンシートのヘッドレストの部分にはこれも“Vettel”のロゴが入っている。4.5リッターV8エンジンを搭載しており、走行距離は1,905マイル(約3,067km)となっている。

6、2009年製 メルセデス・ベンツ SL65 AMG ブラックシリーズ(275,000ポンド=約4035万円)

 このSL65は、ベッテルがレッドブル時代の2009年、アブダビGPで優勝した際にレース主催者から贈られたものだ。6リッターV12エンジンを搭載したSL65の“ブラックシリーズ”は350台しか生産されていない限定バージョンで、カーボンファイバーが多用されている上にボディワークの変更も行なわれている。走行距離は1,752マイル(約2,820km)だ。

7、2010年製 メルセデス・ベンツ SLS AMG(175,000ポンド=約2568万円)

 ベッテルはF1のセーフティカーを見るのが好きであり、その1台を自分のものにしていた。AMG初のコンプリートカーであるSLSは6.3リッターV8エンジンを搭載。2010年から2012年にかけてF1のセーフティカーとして活躍した。これはベッテルがレッドブル時代にオーダーしたものであり、走行距離は4,305マイル(約6,931km)となっている。

8、2002年製 BMW Z8 ロードスター(175,000ポンド=約2568万円)

 キャリア初期にBMWからの支援を受けていたベッテルだが、フェラーリ1年目の2015年にアメリカのオーナーから5リッターV8エンジンのZ8を購入した。その後ベッテルはZ8をスイスに送り込み、電子機器などを米国仕様から欧州仕様に変更した。発売から20年近く経過しているモデルにも関わらず、それでも走行距離は13,494マイル(約21,725km)に留まっている。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
くるまのニュース
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
AUTOCAR JAPAN
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
AUTOCAR JAPAN
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
AUTOSPORT web
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
Auto Messe Web
「ラリーのコースなのでトンネル工事を休止します」 名古屋‐飯田の大動脈 旧道がレース仕様に!
「ラリーのコースなのでトンネル工事を休止します」 名古屋‐飯田の大動脈 旧道がレース仕様に!
乗りものニュース
紫ボディはオーロラがモチーフ、中国ユーザーが求めた特別なインフィニティ…広州モーターショー2024
紫ボディはオーロラがモチーフ、中国ユーザーが求めた特別なインフィニティ…広州モーターショー2024
レスポンス
『頭文字D』愛が爆発。パンダカラーで登場のグリアジン、ラリージャパンで公道最速伝説を狙う
『頭文字D』愛が爆発。パンダカラーで登場のグリアジン、ラリージャパンで公道最速伝説を狙う
AUTOSPORT web
トヨタ勝田貴元、WRCラリージャパンDAY2は不運な後退も総合3番手に0.1秒差まで肉薄「起こったことを考えれば悪くない順位」
トヨタ勝田貴元、WRCラリージャパンDAY2は不運な後退も総合3番手に0.1秒差まで肉薄「起こったことを考えれば悪くない順位」
motorsport.com 日本版
日産「新型ラグジュアリーSUV」世界初公開! 斬新「紫」内装&オラオラ「ゴールド」アクセントで超カッコイイ! ド迫力エアロもスゴイ「QX60C」中国に登場
日産「新型ラグジュアリーSUV」世界初公開! 斬新「紫」内装&オラオラ「ゴールド」アクセントで超カッコイイ! ド迫力エアロもスゴイ「QX60C」中国に登場
くるまのニュース
エコの時代に逆行!? 「やっぱ気持ちいいのは大排気量のトルクだよね」……800馬力超のエンジンが吠える「アメ車」マッスルカーの“クセになる世界”とは
エコの時代に逆行!? 「やっぱ気持ちいいのは大排気量のトルクだよね」……800馬力超のエンジンが吠える「アメ車」マッスルカーの“クセになる世界”とは
VAGUE
変化と進化──新型ロールス・ロイス ゴースト シリーズII試乗記
変化と進化──新型ロールス・ロイス ゴースト シリーズII試乗記
GQ JAPAN
加熱する中国高級SUV市場、キャデラック『XT6』2025年型は「エグゼクティブシート」アピール
加熱する中国高級SUV市場、キャデラック『XT6』2025年型は「エグゼクティブシート」アピール
レスポンス
メルセデス、ラスベガス初日の好調は「なんでか分からない」予選に向けて”ダスト乞い”?
メルセデス、ラスベガス初日の好調は「なんでか分からない」予選に向けて”ダスト乞い”?
motorsport.com 日本版
Moto2チャンピオンに輝いた小椋藍、日本人初となる『トライアンフトリプルトロフィー』を受賞
Moto2チャンピオンに輝いた小椋藍、日本人初となる『トライアンフトリプルトロフィー』を受賞
AUTOSPORT web
フィアット新型「600e」と暮らしてみたら「500L」との2台体制を夢見てしまい…ファミリーカーとしてオススメの1台です【週刊チンクエチェントVol.47】
フィアット新型「600e」と暮らしてみたら「500L」との2台体制を夢見てしまい…ファミリーカーとしてオススメの1台です【週刊チンクエチェントVol.47】
Auto Messe Web
なんとも物騒な「煤殺し」ってなんだ!? トラックドライバー御用達アイテムの正体とは
なんとも物騒な「煤殺し」ってなんだ!? トラックドライバー御用達アイテムの正体とは
WEB CARTOP

みんなのコメント

2件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村