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新型 BMW 120 Mスポーツへ試乗 魅力強化の4代目 1シリーズ・オーナーは特にスポーティ好き? 

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新型 BMW 120 Mスポーツへ試乗 魅力強化の4代目 1シリーズ・オーナーは特にスポーティ好き? 

1シリーズ・オーナーはスポーティな走りを好む?

新しいBMW 1シリーズは、市場調査の結果を重視して開発されたらしい。収集されたデータによると、現ラインナップのどんなモデルのオーナーより、1シリーズのドライバーはスポーティな走りを好む傾向があるとか。

【画像】魅力強化の4代目 新型 BMW 120 Mスポーツ 競合クラスの欧州製ハッチバックたち 全152枚

この結果を受けて新型では、ターゲット層を満足させるため注力された。歴代で初めて前輪駆動となった3代目から、刷新されたようには感じにくいスタイリングだが、その内側では多くのアップデートを受けている。

クロスブレースなどを要所に追加することで、ボディ剛性を向上。新しいダンパーを採用し、アンチロールバーは強化された。フロントタイヤはキャスター角を増し、ステアリングフィールを改善している。

アルミホイールは標準では17インチだが、試乗車はMスポーツで、オプションの18インチを履いていた。また、車高が8mm低くなるアダプティブ Mサスペンションも装備。リアアクスルのブッシュは強化品になり、専用のクロスブレースも与えられていた。

キドニーグリルはスリムになり、低い位置へ移動。プロポーションは大きく変わらないものの、全体的な主張は薄められ、スッキリ整った面構成を得たように思う。

全長や全高は増えているが、全幅とホイールベースは同値。BMWは4代目と主張するが、実際は先代の大改良版といってもいいだろう。

英国では2択 170psの120と300psのM135

他の市場では、ハイブリッドなしのガソリンエンジンやディーゼルエンジンも用意されるが、英国では2種類のみ。試乗した120には、170psを発揮する3気筒マイルド・ハイブリッドが搭載される。

もう一方は、M135。2.0L 4気筒ガソリンターボが300psを発揮する、カリカリの1シリーズだ。トランスミッションは、共通して7速デュアルクラッチ・オートマティックが組まれる。

インテリアは、従来以上に高級感が追求されている。Mスポーツを選択すると、スポーティな雰囲気が強まり、BMWのエントリーモデルであることを忘れさせる。スポーツシートは、サポート性が高く座り心地もいい。

リアシート側の空間も広い。荷室容量は380Lで、このクラスの平均といえる。

インフォテインメント・システムは、格上のBMW X3などとも共通。ロータリーコントローラーは備わらないものの、洗練されたデザインにあり、タッチモニターは大きく扱いやすい。音声操作にも対応する。

ちなみに、スマートフォンと連携させ、リモート・パーキングアシストを利用可能。お望みなら、カードゲームのウノもプレイできる。

運転しがいのあるコンパクト・ハッチバック

公道で新しい1シリーズを走らせてみれば、運転しがいのあるコンパクト・ハッチバックだという、従来からの特長は変わっていないとわかる。控えめな120 Mスポーツでも。

ステアリングホイールは適度に重く、機敏なコーナリングを披露。同時に、高速道路ではビシッと安定してもいる。BMWらしいレスポンスと正確性だといっていい。

マイルド・ハイブリッドの、3気筒ターボエンジンも好ましい。滑らかに回り、殆どの条件で不満ないパワーを発揮。特別な印象を与えるわけではないものの、燃費は褒められる。今回の試乗では、気ままに運転して15.0km/Lを超えてくれた。

ドイツ勢には、フォルクスワーゲン・ゴルフやアウディA3といった競合が存在する。オールラウンダー的なハッチバックとして、どちらが優れるのか、直接比較してみたいところだ。少なくとも、1シリーズのプレミアム感が嫌いな人は少ないはず。

M135の驚異的な高速移動 魅力を一層強化

加えて、今回はM135にも短時間ながら試乗することができた。更に硬いスタビライザー・ブラケットと専用ダンパー、M3譲りの4ポッドブレーキなどが盛り込まれる、オプションのMテクノロジー・パッケージを装備した仕様で。

最高出力は300psで溢れんばかり。豊かなパワーをシャシーがしっかり受け止め、安定性を保ったまま驚異的な高速移動を叶えている。7速ATは、やや回転数を引っ張りたがる傾向にあるようだ。

新しい1シリーズを実際に運転してみると、明確な新世代感まではないかもしれない。しかし、望ましい特長はしっかり強化されている。スポーティな上級ハッチバックとして、魅力を一層増したことは間違いない。

◯:適度にダイナミックな操縦性 実用的な車内空間 悪くない燃費 BMWらしいプレミアム感
△:英国仕様は選択肢が限られる 120はそこまでエキサイティングではない

BMW 120 Mスポーツ(欧州仕様)のスペック

英国価格:3万3065ポンド(約635万円)
全長:4361mm
全幅:1800mm
全高:1459mm
最高速度:225km/h
0-100km/h加速:7.8秒
燃費:16.6-18.8km/L
CO2排出量:121-135g/km
車両重量:1500kg
パワートレイン:直列3気筒1499cc ターボチャージャー+ISG
使用燃料:ガソリン
最高出力:170ps/4700-6500rpm
最大トルク:28.5kg-m/1500-4400rpm
ギアボックス:7速デュアルクラッチ・オートマティック(四輪駆動)

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みんなのコメント

5件
  • kei********
    カッコ悪くて残念。
  • nor********
    うる覚えだけど、英国が電気自動車推進してからなんとかかんとか。
    お前らエンジン車乗るな!えらそに評価すな!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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