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三度のGT500チャンピオン、立川祐路が2023年シーズン限りでのスーパーGT引退を発表

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三度のGT500チャンピオン、立川祐路が2023年シーズン限りでのスーパーGT引退を発表

 7月28日、TOYOTA GAZOO Racingは通算19勝、通算最多の24回のポールポジションを獲得、三度のGT500チャンピオンを誇るTGR TEAM ZENT CERUMOの立川祐路が、2023年シーズン終了をもってスーパーGTドライバーとしてのキャリアを終え、引退すると発表した。立川本人もSNS上で報告している。

 立川は1975年神奈川県出身。レーシングカートを経て1994年には渡仏。帰国後の1995年にはフォーミュラトヨタ西日本のチャンピオンを獲得した。1996年には影山正美のチームメイトとしてFEDEX 300ZX-GTSを駆り、スーパーGTの前身であるJGTC全日本GT選手権にスポット参戦。1997年にも同じIMSA仕様の300ZXをドライブした。

王者3回、優勝19回、PP24回。引退を発表した立川祐路のスーパーGTでの記録と名レース

 1997年にはフォーミュラ・ニッポンにデビューを果たすなど、トップドライバーとしての頭角を現していたが、1999年にはTOYOTA TEAM CERUMOに加わり、FK/マッシモセルモスープラをドライブ。以降CERUMOのドライバーとして24年間同一チームで、JGTC/スーパーGTを代表するドライバーとして戦い続けてきた。

 また立川は、その成績でJGTC/スーパーGTのトップドライバーとして君臨した。2001年にauセルモスープラを駆り竹内浩典とともに初めてのチャンピオンを獲得すると、2005年にはZENTセルモスープラで高木虎之介とともに二度目のチャンピオンを獲得。また2013年にはZENT CERUMO SC430で平手晃平とともに三度目のチャンピオン獲得を果たし、歴代2位となる三度のチャンピオンを誇る。

 さらに優勝回数では歴代2位となる通算19勝を記録。ポールポジションは通算24回と、歴代最多を誇っている。TRD/TCDのGT500車両開発ドライバーも長年勤めており、TOYOTA GAZOO Racing陣営を代表するトップドライバーと言えた。

 そんな立川が、ついにそのキャリアに幕を下ろすことになった。7月28日、TGRは立川のスーパーGTドライバーとしての引退を発表した。立川は「今シーズン限りでスーパーGTのドライバーを引退することをご報告させていただきます。まずは応援してくれている多くの方々に感謝します。どんな時も応援、そして力になっていただきありがとうございました」とコメントを残した。

「ここまでトヨタ、TCD(TRD)、セルモ、ZENT、ブリヂストンをはじめとする多くの仲間、家族に支えられてやってくることができました。そして最後まで自分の気持ちを尊重していただきありがとうございます。感謝の気持ちでいっぱいです」

「そしてスーパーGTという素晴らしい舞台をいつも提供してくれているGTアソシエイション、この舞台で戦ってこれたことが自分にとっての財産です。シーズン中に発表というかたちをとらせていただきましたが、応援してくれる方々にしっかり最後の走りを見ていただきたいとの思いでこのタイミングにさせていただきました」

 立川の言葉にもあるとおり、シーズン途中での発表を行ったことで、ファンにとっては第4戦富士から第8戦もてぎまで各地での立川の走りを見届けることができる。立川は「残りのレースを全力で戦いますので、最後まで応援宜しくお願いします」とファンに向けてメッセージを寄せた。

 また、立川のこれまでの活躍に対しGRカンパニーの高橋智也プレジデントは「トヨタは1994年に開始された前身の全日本GT選手権含め、国内のモータースポーツ活動の主力レースのひとつとしてスーパーGTに参戦してきました。立川選手は1999年から現在までセルモチームのGT500ドライバーとして、3度のシリーズチャンピオンを獲得するなど、素晴らしい成績を残してくれました」とコメントした。

「また、長きにわたり、スープラや、SC430、LC500等、歴代のGT500車両開発にも携わっていただき、常に優勝争いができる速さを持ったクルマづくりに貢献いただきました。トヨタを代表するドライバーとして参戦を続け、トヨタのモータースポーツ活動を支え、育て続けてくださったことは、本当に大変だったと思いますし、その功績には感謝しかありません。立川選手を支え、一緒に頑張ってくださったご家族の皆様にも心から感謝の意を表します。長い間、GT500での活躍、本当にありがとうございました。とはいえまだシーズンは続きますので、最後まで一緒に頑張りましょう」

 すでに1970年代生まれのドライバーでは、同じく三度のチャンピオンである脇阪寿一をはじめ、多くのドライバーが一線を退いている。立川のスーパーGT引退は、一時代の終わりを感じさせる出来事となりそうだ。

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