3月5日(火)にプレスデーが開幕したジュネーブ・モーターショー2019にて、五代目となる新型ルノー・クリオ(日本名ルーテシア)がベールを脱いだ。兄貴分のメガーヌに通じる新世代のデザインを与えられ、ADAS(先進運転支援システム)も装備。そしてE-TECHと名付けられたハイブリッドモデルも新たにラインナップされる。欧州Bセグメント首位の座を堅守すべく、王者が盤石の進化を遂げた。
ルノーの最新デザイン文法に則った前衛的アピアランス
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欧州Bセグメントにおいて販売トップの座を守り続け、全クラスを含めてもVWゴルフに次いで2位、そしてフランス国内においては全クラスを通じて1位と、モデル末期になってもベストセラーであり続けたルノー・クリオがフルモデルチェンジを受け、五代目へと進化を遂げた。
エクステリアはルノーの最新デザイン文法に則ったもので、メガーヌやタリスマンといった上級モデルにも通じるクオリティの高さを感じさせる。
ボディサイズは全長が4050mm、全幅が1798mm、全高が1440mm、そしてホイールベースが2583mmと、全長が現行四代目よりも45mmも短縮され、全幅は48mm拡大、全高は5mm低められ、ホイールベースは17mm短縮されている(いずれも日本仕様との比較)。
一方のインテリアはダッシュボード中央に大型の縦型モニターを据えるなど、今後のルノーの方向性を示唆するかのような前衛的なデザインに仕立て上げられている。
シートは相変わらず分厚く見える。乗り心地とサポート性を両立させたルノーの伝統は守られていると期待していいだろう。
パワートレインには直列3気筒ガソリンのSCe65とSCe75(ともに5速MT)、直列3気筒ガソリンターボのTCe100(5速MTもしくはCVT)、直列4気筒ガソリンターボのTCe130(DCT)、そして直列4気筒ディーゼルターボのdCi85とdCi115(6速MT)をラインナップ。そして2020年には、新開発の1.6Lガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせたフルハイブリッドが追加される。これをルノーではE-TECHと呼んでいる。
そのほか先進運転支援システムとして、レベル2に相当するACCおよびステアリング&緊急ブレーキアシストを装備。ACCは0-160km/hまで対応し、6速DCTを搭載するTCe130に用意されるという。
また、細かなグレード構成は明らかにされていないが(そもそもマーケットによって異なる)、新たに上級モデルとして、ラグジュアリーな「イニシアル・パリ」と、スポーティな「R.S.ライン」が設定されることが発表された。
このR.S.ラインは、ルノー・スポールにインスパイアされたスポーティグレードとのことで、いわゆるR.S.とは異なるものと思われる。
新型クリオはフランスをはじめとしたヨーロッパから順次投入され、いずれ日本に導入される見込みだ。
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