10月15日に行なわれたFIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)の会合の後、F1は2022年シーズンのスケジュールを発表した。
3月20日決勝のバーレーンGPで開幕し、11月20日のアブダビGPで閉幕する全23戦のスケジュールは、パンデミックの中でF1がより”正常”なシーズンを送れるように期待して作られたものだ。
■過酷な3週連続開催はご勘弁……マクラーレン、2022年のF1開催カレンダーに「スタッフの負荷」削減を望む
コロナ禍でのレース数を確保するため、2020年と2021年シーズンに行なわれてきた同一サーキットでの連戦は予定されていない。そしてオーストラリアGPやカナダGP、日本GP、シンガポールGPなど過去2年開催できていなかったイベントも復活する予定だ。
一方で、中国GPについては渡航制限に関する不確実な状況続いていることから、F1は今のところ上海に戻る予定はないようだ。ただF1は声明で、”状況が許せばすぐに”中国GPが復活することを望んでいると述べている。
中国GPに代わってスケジュールに入ったのは、イモラ・サーキットで開催されるエミリア・ロマーニャGPだ。コロナ禍で中止になったレースの代替戦として、2020年に14年ぶりのグランプリを開催したイモラ。2022年は第4戦(4月24日決勝)に予定されている。
スペインGPでヨーロッパ・ラウンドが始まる前の第5戦には、マイアミGPの初開催が予定されている。これにより、2022年はアメリカとイタリアで2レースが行なわれることになる。
2021年は元々23戦の開催が予定されていたが、最大で22戦にスケジュールが変更されたため、23戦の開催が予定されている2022年はF1史上最多のレース数を更新することになる。
2022年はサッカーワールドカップがカタールで11月21日から開催されるため、F1はその前にシーズンを終える予定を立てている。その影響もあり、来季は3連戦が2度予定(ベルギー~オランダ~イタリア、ロシア~シンガポール~日本)されている。
チームは3連戦が当たり前になることに抵抗を感じているが、F1ができるだけ正常なカレンダーを提供できるようにするためには、”必要悪”であることを受け入れている。
マクラーレンはこれまで、トリプルヘッダーの廃止を率直に主張してきた。チーム代表のアンドレアス・ザイドルは最近、長期的にはカレンダーを縮小できるようになることを望んでいると語った。
「それが今の我々の現実だ」
「それに実際、F1に多くの関心が寄せられていること、様々な市場がF1に興味を持っていることは素晴らしいことだ」
「我々も長期的には、違った形のカレンダーになっていくことを理解している。それは移行のプロセスでもある」
「しかし概して、我々の立場は代わっていない。我々はカレンダーを最大20戦までに抑えることを支持している。商業的な意味でも、品質と独占性を重視することは有効だと思う」
決勝日程/グランプリ
3月20日/バーレーン
3月27日/サウジアラビア
4月10日/オーストラリア
4月24日/*エミリア・ロマーニャ
5月8日/マイアミ
5月22日/*スペイン
5月29日/モナコ
6月12日/アゼルバイジャン
6月19日/カナダ
7月3日/イギリス
7月10日/オーストリア
7月24日/フランス
7月31日/ハンガリー
8月28日/ベルギー
9月4日/オランダ
9月11日/イタリア
9月25日/ロシア
10月2日/*シンガポール
10月9日/日本
10月23日/*アメリカ
10月30日/メキシコ
11月13日/ブラジル
11月20日/アブダビ
* 契約締結が条件
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