メルセデスF1チーム代表トト・ウォルフは、第21戦F1サンパウロGP(ブラジルGP)について、2010年からのワークス活動のなかで最悪の週末だったと語った。ルイス・ハミルトンは決勝のなかでポジションを落として8位フィニッシュ、ジョージ・ラッセルは10位に落ちた後にオーバーヒートの問題でリタイアした。このレース後、ウォルフは、明らかに動揺した様子だった。
「(この状況には)完全に当惑している。そういう言葉が当てはまるだろう。同時に、チーム全員にとって受け入れられない状況だ。我々はきちんとした組織であり、堅実なチームだが、今日は堅実なチームには見えなかった。この3連戦のうち2戦で、マックス(・フェルスタッペン/レッドブル)に挑戦し、2位フィニッシュという強力な結果を出した。しかしその1週間後には、どうにもならない状態だった。あり得ないことだ」
「忘れてしまいたい」とハミルトン。何かを間違ったメルセデス、「許し難いパフォーマンス」に言葉を失う/F1第21戦
「全般的に我々はスプリントの週末を得意とはしていない。ほとんどの週末で、問題解決に取り組んでおり、波があるのだが、それでも最速に近い状態から急に8位になるのはおかしい。個人的には、この13年間のなかで最悪の週末だったと感じている」
ブラジルでW14がパフォーマンス不足に陥った原因のひとつは、車高を上げすぎたことのようだ。アメリカGP後の車検で、マシン底面のプランク(スキッドブロック)の摩耗が規定に定められた許容範囲を超えていたことで、ハミルトンは失格となり、2位を失った。こういう事態を避けるため、メルセデスは慎重なアプローチをとって車高を上げ、それによるダウンフォースのロスを補うために大きなリヤウイングを使用した。ただ、ウォルフは、「車高を上げすぎた」と認める一方で、それがパフォーマンス低下の最大の原因とは考えていないという。
「(車高を上げすぎたことが)パフォーマンスの観点から週末全体が完全に基準から外れていたことの主な理由ではない。機械的に、非常に根本的に間違っている部分があった。それはリヤウイングではないし、車高を少し高くしすぎたことでもない。それは1、2ミリのことだからだ。それでパフォーマンスが変わるものの、完全な不調の説明にはならない」
テクニカルチームは、完全に途方に暮れていたため、マシンセッティングを変更して決勝をピットレーンからスタートすることは、選択肢として検討されなかったと、ウォルフは言う。
「基本的に、どこを変更すべきか分からなかった。もっと大きな問題があり、それについて考えていた。さらに最大限のポイントを確保するということを考えるなら、こういう形で(グリッドから)スタートすることが正しかったと思う」
来季型W15は、今年のマシンとは大きく異なるものになると、ウォルフは改めて認めた。
「多くの変更がなされる。来年型は根本的に今年とは異なるマシンになる。それが我々の進むべき道だ。それが正しいということが、今日証明されたし、そういう確認ができた」
W15が今季型よりはるかに優れたマシンになるという自信があるか、と聞かれたウォルフは、慎重に答えた。
「この13年間、私は楽観的に感じたり、自信を持ったりしたことがない。それはどちらかというと、私自身の脳のなかの問題かもしれないがね。常に悲観的に物事を考えるのだ」
「いま分かっていることは、マシンを完全に変えようとしているということだ。我々はいま、外れ値の状態にある。(タイトルを連覇した)かつての8年間と比較すると、今は異常値だ。以前は堅実にトップに立っており、チャンピオンシップを獲得するかどうかは別として、トップでパフォーマンスを発揮する人材と体制があった」
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