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三宅島で観光のための自動運転車の試乗体験実験を実施

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三宅島で観光のための自動運転車の試乗体験実験を実施

近畿日本ツーリスト首都圏、アイサンテクノロジー、アークノハラ、群馬大学は2018年10月24日、東京都、東京観光財団が委託する「島しょ地域交通サービス」事業を受託し、実用化に向けた検証として、「東京の島しょ地域」のひとつである三宅島で自動運転車両を活用したモニターツアーを実施すると発表した。


東京都と東京観光財団は、多摩・島しょ地域への旅行者誘致につなげる取り組みとして、旅行者が観光地を快適に移動できるような交通サービスの整備を推進しており、この事業を4社が連携して運営することになった。

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「二次交通の課題」、「高齢化問題」、「人手不足対策」などを見据え、今後の技術革新が見込まれるモビリティを活用し、旅行者が観光地を快適に移動できる環境を整備し、旅やライフイベントの充実が可能となるサービスの確立を目指している。自動運転車両の試乗会は実用化に向けて各所で開催が始まっているが、今回の観光目的に特化した実施は新たな取り組みといえる。

【モニターツアー実施内容】

自動運転自動車「eCOM-10」(アークノハラ・群馬大学次世代モビリティ社会実装研究センター共同研究体)、「Milee」(アイサンテクノロジー)の2種類の自動運転車両の試乗体験を中心としたモニターツアーを実施する。 関係者モニターツアー(出発日12月9日 対象者:三宅村観光関連事業者、旅行会社など)約20名と、抽選で選ばれた一般モニターツアー(出発日12月13日)20名の2回のツアーを実施し、意見交換会やアンケートにより自動運転自動車を活用した観光振興を検証する。

●自動運転EV観光用モビリティ「eCOM-10(イーコムテン)」
車両は群馬大学が社会実装研究用に提供する16名定員の国産車両。アークノハラと群馬大学の共同研究体により三宅島阿古地区約3.2kmのガイド付き観光ツアーを実施する。ハワイのトロリーバスを彷彿させる観光に適した電気自動車で、乗り降りが便利なシャトルバス的な活用が想定される。この事業でも民宿が密集する阿古地区とふるさとの湯を結ぶシャトルバスとして運行し、 溶岩地帯の海岸線を通過することで(夜間走行では星空観賞タイムを設定)付加価値を高める。

●自動運転EV「Milee(マイリ―)」乗車
「Milee」はハンドルやアクセル、 ブレーキを一切必要としないラストワンマイル向けの完全自動運転EVだ。今回は三宅村交通公園内での試乗となるが、将来的には三宅島における巨樹・巨木の森や火山見学など個人旅行に対応した新しい観光商品への利用が期待される。
 

【一般モニターツアー実施内容】

・旅行期間 :平成30年12月13日(木)~15日(土) 2泊3日 船中1泊・島内1泊(集合から解散まで添乗員が同行)
・宿泊ホテル:ホテル海楽(トイレ付和室)グループ毎に1室(風呂は大浴場利用)
・コース概要:
 12月13日(木)竹芝桟橋(集合)→大型客船「橘丸」特2等寝台(船中泊)
12月14日(金)(早朝)三宅島(宿泊先で仮眠)→ガイダンス→以下のプログラムを3グループに分け実施(三宅島 宿泊)
 1.自動運転自動車観光用モビリティ「eCOM-10」を利用した島内ガイド付き観光ツアー
 2.自動運転自動車ワンマイルモビリティ「Milee(マイリー)の試乗体験
 3.電動アシスト自転車を利用した島内ガイド付き観光ツアー
 →夕刻「eCOM-10」による星空観賞とふるさとの湯入浴への送迎
12月15日(土)新鼻新山→大路池→富賀神社→七島展望台→出発港→大型客船「橘丸」2等室→竹芝桟橋(解散)
・モニタープログラム企画:東京都(産業労働局観光部振興課)、 公益財団法人東京観光財団

各社の役割は、近畿日本ツーリスト首都圏が旅行企画・実施、実施運営、全体調整、アイサンテクノロジーは車両提供、運営協力、アークノハラと国立大学法人群馬大学は車両提供、運営協力をそれぞれ分担する。

 
近畿日本ツーリスト首都圏
アイサンテクノロジー
アークノハラ
群馬大学 次世代モビリティ社会実装研究センター

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