スタートを目前に控えた2024年のル・マン24時間レース。世界三大レースに数えられる耐久レースの最高峰とあって、これまでにも毛色の異なるカテゴリーのドライバーが多く参戦してきたが、世界ラリー選手権(WRC)のチャンピオンであるカッレ・ロバンペラもル・マンへの憧れを口にしている。
現在23歳のロバンペラは2022年、2023年とWRCを2連覇。ただ今季のWRCはパートタイム参戦にとどめ、2025年のフルタイム復帰を予定している。そのため現在のロバンペラは様々なモータースポーツカテゴリーに挑戦しており、先日もオランダのザントフールトで行なわれたポルシェ・カレラ・カップ・ベネルクスでサーキットレースデビューを飾り、4位と5位に入ってみせた。
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ロバンペラは母国フィンランドのラリーサイト『Rallit.fi』の中で、ル・マン24時間レースとニュルブルクリンク24時間レースに出場することが夢であると明かし、さらには世界耐久選手権(WEC)でトヨタが走らせるハイパーカー、GR010ハイブリッドをテストしたいと述べた。
「僕はずっとサーキットでレースをしたいと思っていた。いくつか夢があって、特にル・マンやニュルブルクリンクといった24時間レースに出たい。ただまずはポルシェ・カレラ・カップ・ベネルクスでの最初のレースがどうなるかだね」
「(トヨタGR010を)ぜひテストしたい。トヨタがWECでどれほど成功しているかも知っての通りだ。まずはシミュレータテストをしないといけないし、それ次第でもある。実車を走らせるには十分な速さが必要だからね」
ル・マン参戦に熱意を見せるWRCドライバーはロバンペラが初めてではない。8度のWRC王者に輝いたレジェンドであり、今季はロバンペラと共にWRCにパートタイム参戦しているセバスチャン・オジェも、2022年のル・マン24時間にLMP2クラスから参戦した。またオジェはトヨタのハイパーカーのテストも経験しており、2021年と2022年にGR010を走らせている。
motorsport.comはロバンペラのコメントを受け、TOYOTA GAZOO Racing ヨーロッパのディレクターであるロブ・ルーペンに、ロバンペラがWECチームのシミュレータやハイパーカーのテストを行なう可能性について尋ねた。すると彼はロバンペラの希望については把握しておらず、テストに関する話し合いなどもしていなかったようだが、次のように述べた。
「セバスチャン・オジェとはやったわけだからね。果たしてどうなるだろうね」
「それが実現すれば良いことだと思う。彼にとってはセブが良いベンチマークになるだろうね」
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